台風の影響で 『王滝 9月』が中止になり、一旦中断していた 『チューブレスレディタイヤ エアー漏れ対策』 の続きになります。『王滝 11月』に参加し"漏れ具合"を確かめて来ました。
『王滝 9月』の中止が決定してからはタイヤはずっと放置したままで、その後、『王滝 11月』の
開催10日前頃になってから ようやくタイヤの状態を確認。
・エアー漏れが酷かった
前輪はほとんど空気が抜け、ぺこぺこの状態
・正常な
後輪は1.0 bar以上残っており、まったく問題なさそうでした
とりあえず前後共にエアーを補充し、改めてエアー漏れの状態を把握してみると、やはり前輪の減り方が激しく、このままではまともに使えない状態にすっかり戻ってしまっていました。
ここで、シーラントを追加することに決めたのですが、内部を掃除して一からやり直すか、このまま追加補充で済ませるのかで少し悩みましたが、最終的には追加して済ませることにしました。
シーラントの重量は増えますが大した重さではありませんし、なによりも一から作業する大変さを知っているので、心がくじけました。それに、今後のこともあるので、シーラントを追加し続けてどうなるのか様子を見てみたかったというのもあります。
改めて、これまでのエアー漏れの状況を時系列順にまとめると
経過前 経過時間 経過後 変化圧 変化圧/時間
1st 1.8 bar 10H 1.7 bar -0.1bar 0.01 bar
2 2.0 bar 11H 1.7 bar -0.3 bar 0.03 bar
3 1.8 bar 3H 1.5 bar -0.3 bar 0.10 bar (実際に走行)
4 1.6 bar 11H 1.2 bar -0.4 bar 0.04 bar
・ここで一度、エアー漏れに改善が見られなくなってきたのでシーラント追加
5 1.6 bar 11H 1.6 bar ほとんど減っていない
・実走で効果を確かめるつもりでしたが、王滝中止の為、一旦中断
・この状態で50日ほど放置
6 1.8 bar 10H 1.0 bar -0.8 bar 0.08 bar(50日 放置直後)
・ここで、このまままではまったく使い物にならないので一回分のシーラント追加
7 1.8 bar 10H 1.8 bar ほとんど減っていない
8 1.8 bar 3H 1.8 bar ほとんど減っていない (実際に走行)
・この万全の状態で、『王滝 11月』に臨みました
レースの方は3周回目に設定された5時間の制限時間をオーバーしてDNFでした。
実際に走った距離と時間は、メーターの走行距離で68㎞、5時間半程度でしょうか。
肝心のレースを走ったチューブレスレディタイヤのエアー漏れですが
経過前 経過時間 経過後 変化圧 変化圧/時間
9 1.8 bar 5.5H 1.8 bar 0.0bar 0.0 bar (『王滝 11月』で実際に走行)
・帰宅後、一週間以上室内に放置
10 1.8 bar 200H 1.6 bar -0.2bar 0.001 bar (一週間以上室内に放置)
・ちなみに、正常なタイヤの後輪は同じ条件でこんな感じでした↓
11 1.8 bar 200H 1.7 bar -0.1bar 0.0005 bar (一週間以上室内に放置)
完璧にエアー漏れは治まったようで、レース中もチューブ並みにほとんど減りませんでした(前後共に1.8 barで使用)。これでようやく 前後輪共にほぼ同じような状態になりました。
やったー! こんどこそ本当に完治しました。
帰宅後から一週間様子を見ていましたが、特に悪化もしていませんでした。
しかし、今後も使い続けていく限りは重量増とシーラント代がネックになってきますので、可能ならばタイヤの個体差に気がついた時点でさっさと返品交換してもらった方がいいでしょう。
大量の洗濯、バイクのメンテ、荷物整理、車内掃除と、帰宅後もやることはいっぱい。
疲労困憊で、車内から部屋へ荷物を運ぶだけで精一杯で、結局、翌日以降に行いました。
『コンチネンタル X-キング プロテクション』 まとめ
・タイヤに明らかに個体差があり、エアー漏れが酷い製品もある
・エアー漏れが酷い製品でも、シーラント処理を複数回増やすことで十分防ぐことは可能
・正常な状態では24H経ってもエアーほとんど減らないので、チューブ並みに十分実用的です
・エアー漏れが酷い製品は管理が格段に面倒になるので、さっさと返品交換してもらうのがベスト
・タイヤ自体の基本性能は高く、全く不満はありません。パンクもこれまで一度もありません
エアー漏れが酷い場合の対処法
・1.0 barくらいの低圧でシーラント作業を実施し、穴を塞ぎ、徐々に圧を上げていく
・面倒でもピンポイントにシーラントを行き渡らせ、確実に穴を塞いでいくことが重要
・これを複数回繰り返し実施することで、空気漏れは十分防げます(面倒で重量も増えますが)
買ってから随分経過してしまいましたが、ようやくタイヤの個体差を把握&克服することが出来
て満足しています。重量増とシーラント代は無駄ですが、私はこのまま返品せずに使い続けます。
これまで前輪のエアー管理が非常に煩わしかったですが、勉強代だと思うことにしました。
チューブレスレディタイヤ、しっかりした品質のものならば決して悪くありません。
以前はネガティブなイメージが強く、敬遠していましたが、実際に使ってみて考えが変化しました。
これからはもっと積極的に使っていこうかなっと思い始めています。MTBに限っての話ですが。
まあ、消耗品ですし。次のタイヤは、国産のIRCか?
そんなことよりも、26インチサイズのカタログ落ちを心配すべきなのかもしれません。
『王滝』なんかでは、年齢層が高いこともあってか26インチのバイクを結構見かけますが、
今後はどうなっていくのでしょうか?26インチタイヤの生産と供給。
私はタイヤさえ入手できれば26インチのバイクでも全然平気だと思っているので、26インチの急激な衰退には正直イラっとしています。タイヤが自由に入手できないなんて、あり得ないですから!
今回の『王滝』の完走率を見ても、バイク性能はそんなに関係なく、基本は脚力&持久力&バイクコントロールだと思いました。機材という幻想と誘惑に惑わされずに、引き続き乗り慣れた26インチバイクを使用し、地味に基本スキルを向上させることを考ていきます。
『王滝 11月』のせいで、まだ回復しきれていません。
10日経ちますが、まだ少し変です。
心も体もバイクも凍てついたままです…。