PIONEER / carrozzeria AVIC-MRP066
取付日:2020.8.16
【用途】
・トヨタ純正ナビNSZT-W68T出力映像のモニター
・同ナビ補助としての地図表示
【購入経緯】
現在使っているトヨタ純正NSZT-W68Tは、地図と映像ソースを二画面表示できない仕様。RCAアナログ出力はされるので、手持ちのエアーナビAVIC-T07をモニターとして利用し 外部入力からTV映像を表示させていた。その画質は、アナログ接続であることを差し引いても不満を感じる粗さだった。
そんなところに、後継機種「楽ナビポータブル」では外部入力画質が向上しているとの情報を得て、手頃な中古価格にも背中を押され 本機を購入した。
【インプレッション】
良くなった。この一言に尽きる。
特に、カロ機なのにレスポンシブな点は隔世の感がある。(後述)
外部入力の画質も、たしかに向上していた。
T07を下の中とすると MRP066は中の上。
・エアージェスチャー・
楽ナビ2012年モデルが初搭載したユニークな機能。クレイドルに内蔵されたセンサーモジュールが手の動きを認識。 モジュールは3個の赤外線センサーユニットによって構成される。
左右両端のセンサー間に手を振って、機能切換。中央のセンサーに手をかざして、画面スイッチ表示。
TV画面表示→手を一振り
地図画面→手を一振り
画面スイッチ表示→掌底ポーズで気を送る
https://youtube.com/watch?v=JtDVhvIkLoc
使い道のないユーザーには無駄なギミックと切り捨てられるかもしれないこの機能、冒頭に書いた自分の用途にはジャストミート。アイデア倒れに終わりそうな、というか現行インダッシュ機でも廃止されてしまったが、これ最高。
巨大掲示板で「ロータリーボリューム復活させろ!プチプチと押してられるか!」と叫んでいる全国の名もなき同志に伝えてまわる旅に出たいぐらい。
初デート時には緊張感をほぐすお助けネタアイテムにもなる。倦怠期になると愛想笑いもされないが。
割当機能設定は最大2つ(画面スイッチで切替)、実質1つだけなのが惜しい。右から左 左から右、独立で設定できたらなお良かった。
難点は、動体感知制御なので センサー正面に身体を倒したりすると 意思に関係なく手かざし認識が発動してしまうこと。(手かざしは一時的に画面スイッチ表示が出るだけなので、認識音を気にしなければ実害はない)
あと、センサーの不調や故障をよく耳にする。うちの中古は幸い完動状態で 安価なポータブルモデルだから箱替えしちまえば済むけど、10万超の2DINモデルだとそうもいかないよね。
早々に消えて惜しいと感じたのは、天才タマゴ初代エスティマ以来。楽ナビは、ポータブル機自体が2015年までで廃止されてしまったけど…。
のっぺらぼうタッチパネルが歓迎される世間では 物理スイッチが減る流れには逆らえないから、のっぺらぼうには仕切りを貼り、他車種ステアリングスイッチを配線直付けで流用し、自分なりにあがいてはきたが… エアージェスチャーはユニバーサルデザインの究極の形。音声認識もそのひとつだけど、「へい、尻」とか「おっけーぐーぐる」とか「はい、メルセデス」とか「よーそろー、センチュリー」とか、声に出すのは恥ずかしい。欧米文化発祥というか、日本人にはどうなんだろうっていう部分がある。
【楽ナビポータブルの型番】
2012年11月発売 AVIC-MRP009/008/007/006
マップチャージ3年分付[2012/11~2015/10]
2013年11月発売 AVIC-MRP099/088/077/066※本品
マップチャージ3年分付[2013/11〜2016/10]
2014年11月発売 AVIC-MRP900/700/600
マップチャージ3年分付[2014/11~2017/10]
2015年10月発売 AVIC-MRP770/660
マップチャージ付帯無し
型番 / 画面サイズ / TVチューナー
AVIC-MRP006/066/600/660:6.1V/ワンセグ
AVIC-MRP007/077/700/770:7V/ワンセグ
AVIC-MRP008/088:6.1V/フルセグ
AVIC-MRP009/099/900:7V/フルセグ
年式の違いによる仕様の差異は少ない。
目立つところでは 無料地図更新権の有無があり、2015年モデルだけは付帯しない。書換を実施した個体を含めると 2014年モデルの2017年版地図が最新となる。
ただ、最新地図への更新が 型番問わず今も4000円弱で行えるため、万単位の出費を強いられる機種のようには地図鮮度にこだわらずにすむ。
型番による不具合事例の偏りが少ないこともあり、年式を跨いで中古品を探せるので有難い。
絞り込むとすれば、機能の要不要。中古相場は、大画面フルセグのMRP009/099/900・高年式・有料地図更新実施個体が高値傾向。
地図で現在地が把握できて 外部入力映像が映せればそれでいい自分の用途では、TVチューナーは不要。画面サイズにも拘りはなく 6.1Vでも7VでもOK。そんな経緯で、2013年モデル AVIC-MRP066 を入手した。
【中古品選びにおける注意点】
仕様違い「法人モデル」の存在には留意すべき。
法人モデルは、一概に違いを説明できないほど 仕様が多岐に渡るらしい。
判別は、ナビの画面上…地図年式とともに表示される“機種情報”にて。
例
[法人向けモデル:B1]
[法人向けモデル:B2]
(※表示されない法人モデルもあるようだ)
動作未確認(故意隠蔽含む)の中古品だと 法人モデルに当たってしまう可能性あり。外観からも判別できればよいのだが…。(※シリアルナンバー右側に「B」シール貼付個体有り)
【一般モデルと法人モデルの違い】
うまく探せば2000円台で入手できる法人モデル、必要最低限のナビ機能のみ利用したい向きにはお買い得。目玉機能エアジェスチャーや 地図更新を利用したかった自分は、初期段階で候補から外した。
機能削減例
・エアージェスチャー機能の有無
・TVチューナーの視聴可不可
・最新地図更新の可不可
地図更新できるようにする修理「一般モデル化」→有償(約5000円)
・その他、外部映像入力等の可不可については未確認
(仕様の公開がないため、確認しようがない)
地図更新の際には 一般モデルにおいても個体登録が必要だが、前所有者登録状況の心配は無用。うまく登録できなかった場合、デバイスナンバー(ナビ情報画面にて確認)をメーカーに伝えれば 前所有者情報を削除してくれる。本体背面ラベル記載のシリアルでもいけるかも。
【楽ナビポータブルの電源】
・ナビ本体側DCジャック(別売)
旧エアーナビ用と同形状・互換性あり
・クレードル側DCジャック(同梱)
旧エアーナビ用より径が太い・互換性なし
車載時(クレードル利用)→新プラグ(太)
本体単体(宅内使用など)→旧プラグ(細)
【パイオニアPND振り返り】
<第2世代エアーナビ>
2008.6 AVIC-T10※パーツレビュー参照
2009.6 AVIC-T20
2010.6 AVIC-T05/T07※パーツレビュー参照
2010.11 AVIC-T05 / T07Ⅱ
2011.5 AVIC-T55/77/99
<ポータブル(名称なし)>
2012.5 AVIC-MP33
2012.11 AVIC-MP55
2013.5 AVIC-MP33Ⅱ
<楽ナビポータブル>
2012.11 AVIC-MRP006/007/008/009
2013.11 AVIC-MRP066/077/088/099※本品
2014.11 AVIC-MRP600/700/900
2015.10 AVIC-MRP660/770
【パイオニアPND今昔】
今から13年前 本モデルから5年前、2008年に カロッツェリア初(かな?)のポータブルナビ 「AVIC-T10」が発売。
さらに6年前のAVIC-T1(世界初の通信カーナビ・2002年11月発売)と同じAirnaviの名を冠し コンセプトも受け継ぎ PNDとしてよみがった、AVIC-T10。ショボくて当たり前のPNDとは思えない充実した機能、新時代の到来を感じさせるUI。大いなる期待を抱き 初めて買ったまともなナビ、いわば私の初カーナビ。
ダイヤル式リングで縮尺変更、ダイヤル内側の大きな丸ボタンで現在地。何と素晴らしいインターフェース…。
そのコンセプトに、マシンパワーがまったくついていけてなかった。機能は凄いが遅さもすごい、パイオニアあるあるを存分に体感できるモデルだった。
本機AVIC-MRP066を含めた楽ナビポータブルは、打てば響く機敏なレスポンス。初めて触れるナビがこれだったら当たり前に感じるかもしれないが、タイムラグを計算に入れて必死に予測操作していた身には染みるのだ。(最新のiPhoneでも電池残量1%にすれば体感できるぞ)
当時は悔し涙、今は嬉し涙。どんな時もオレの感情を揺さぶり続けるエモーショナルなナビ、carrozzeria。
でもごめん、ルート案内は 道は星に聞かずにトヨタ純正のお姉さんに教えてもらう。(トヨタUIが一番しっくりくるもんで…)
のちのMy AVIC-T10は、13年経ってさらに成長。縮尺リングに触れただけで自宅から日本地図にワープするようになり、怒りは愛着へと変わった。まだ電源は入るし、現在地表示もできる。
【メモ】
<装着済オプション>
・CD-VRM150 映像入力用変換ケーブル
・RD-031同梱 車速パルスケーブル
・STREET Mr.PLUS GS-31 TVアダプター+液晶保護フィルム 6.1V型ワイド (日本製)
<流用パーツ>
・AVIC-T07用シガー電源ケーブル
・DC変換プラグ COMON 3511-5521L
<基台>
YAC VP-T12
<履歴>
2021.1.3 タッチパネル調整 (ズレが生じていたため)
2020.12.12 ファームウェア更新/無料差分地図更新
2020.12.25 地図更新 CNVU-RP910DL ※パーツレビュー/整備手帳参照
2021.5.20 地図更新
2021.11 地図更新 CNVU-RP1010DL
2022.7.26 エアージェスチャーセンサー異常検知(直った)
<現地図ver.>
2021年 第1版-1 (2021年10月版)
地図データ:11.010200
検索データ:11.000400
2021.10.21
★☆ AVIC-MRP066 ☆★
画面サイズ:6.1V型ワイドVGA TFT液晶
画素数:800×480×3
バックライト:LED
TVチューナー部:UHF13~62ch ワンセグ
TVアンテナ:本体収納式ロッドアンテナ/外部端子
VICSチューナー部:76~90MHz
SDカード部 音声:
MP3/WMA/AAC(Win版iTunesエンコードファイルのみ)/WAV
SDカード部 動画:AVI/MP4/AAC/WMV
GPSアンテナ:本体内蔵/外部端子
シガー電源ケーブル:入力DC12~24V 出力DC5V4A ケーブル長1.5m
本体寸法:W168.7×H95.7×D21.5mm
本体質量:約390g
付属品:エアージェスチャーセンサー内蔵クレイドル、モニター取付スタンド(吸盤タイプ)、シガーライター電源ケーブル、VICS用アンテナ、取扱説明書/保証書
地図データ:2013年第2版 (マップチャージ3年分付[2013/11~2016/10])
最終地図データ(別売):TypeI Vol10
CNVU-RP1010DL 2021.11発売
CNSD-RP1010 2021.12発売
CNAD-OP22IIDL Optionオービスライブ 2021.11発売
CNAD-OP22IISD OptionオービスSD
製造国:中国
発売日:2013年11月中旬
(購入価格は税・送料込)
-
何で二つも付けてるの?ゼンリンの人?ツッコまれ時
上:AVIC-MRP066
下:NSZT-W68T
-
助手席女性接待時
TV画質重視時は上下反転
上:AVIC-MRP066 TV
下:NSZT-W68T
-
目的地のビル、どこ?どこ?時
上:AVIC-MRP066
下:NSZT-W68T
-
伊勢丹のP入口、どこ?どこ?
詳細地図や高速IC表示時に、視点高めで安全便利な上部配置
縮尺25m
-
縮尺50m
-
縮尺500m
紙媒体的見やすさわかりやすさがある地図表示が、カロッツェリア(インクリメントP)の美点
-
縮尺100m 一方通行表示ON
対象道路が多いと目障りだがそれ以外では大い(駄洒落ではない)に役立つ
-
(参考)NSZT-W68T
縮尺100m
トヨタ純正ナビは、縮尺25m以外は一方通行表示不可(TT)
-
(参考)NSZT-W68T
縮尺25m/800m
-
外部入力映像表示
NSZT-W68TのフルセグTV出力映像を表示させたところ
-
外部入力映像表示
NSZT-W68TのワンセグTV出力映像を表示させたところ
-
本体背面
左:外部ワンセグアンテナ入力
右:外部GPSアンテナ入力
端子規格がよくわかんない(TT)
-
本体底面
クレイドル接続部の端子
TVキャンセラーと思われる黒色シートが右端の端子に既に貼られていた
購入価格 | 3,999 円 |
---|
入手ルート | その他 ※M.ETC |
関連する記事
このレビューで紹介された商品
PIONEER / carrozzeria AVIC-MRP066
パーツレビュー件数:75件
この商品の価格を比較する
タグ
関連コンテンツ( 楽ナビポータブル の関連コンテンツ )
おすすめアイテム
[PR]Yahoo!オークション
[PR]Yahoo!ショッピング
類似商品と比較する
関連レビューピックアップ
関連リンク