MAX500PS/トルク75kgまでのパワーに対応したワンオフ品。チューンショップ、グランドスラム・アルロイテにて作成を依頼しました。ATの筐体こそ純正を使用しているものの、中身は全くの別物。その手法はATのディスクに米国製のアルミ強化品を使用したり、ATFの流量を増やしたりする手法を使用し、ATの強度を根本的に強化するというものです。驚くべきことですが純正のATはディスクに強化プラスチックを使っているそうで、パワーを上げるに従って滑ってしまい、無理な力や熱が加わって壊れてしまうのだそうです。まだ私のパワーUP程度なら十分許容範囲内ではありましたが、将来的なことやエンジンブレーキを多用する乗り方を考えれば、やっておいてしかるべきメニューであった為、先んじて強化を行いました。
パワーの部分ではもっと強化することも可能だそうですが、変速ショックが大きくなってしまい、FFゆえに乗りづらくなってしまうほか、唯一の交換不能部品、シャフトがこれ以上のトルクがかかるとねじ切れてしまって持たないという試算から控えめとなっております。
さて強化ATというとすぐ壊れる、信頼性が低いと言うのが一般的な評価ですが、アルロイテには650PS以上、トルク100kg以上というGT-R迎撃機と化した怪物アリストが何台もおります。これらの車も同じ手法の強化ATを当然組んでおり、サーキット走行などハードな走りもしておりますが、これだけの大出力でもトラブルになった例を一度も聞いたことがありません。アルロイテの強化ATが一般的な強化ATと大きく異なる点は、ATの変速ショックを和らげる機能を果たすアキュームレータを殺さないこと。失敗作の強化ATを組んだ結果、ATが壊れた車が担ぎこまれるのですが、よくあるパターンがアキュームレータ殺しだそうです。AT強化は変速ショックの増大と常に隣り合わせ。この変速ショックがATで最もパワーロスする原因で、アキュームレータがそのショックを吸収する役割を担っているのですが、逆にダイレクトな変速を求める場合にはその存在が邪魔となる為に、安易な考えで作られた強化ATはこのアキュームレータ殺しをして強化ATと謳っているパターンが非常に多いそうです。酷い例だと工業用ワッシャーの詰め合わせになっていて、バラしたらワッシャーがバラバラと出てきたなどと言うトンでもないエセ強化ATもあったとか。
付けてビックリのパーツその11。確かに急発進・加速時の1~2速への変速では、ガツンと繋がることがありますが、普通に発進する分にはほとんど衝撃もなく、ほとんど強化ATであることを感じさせないとても滑らかな繋がり。極自然にショックもなく繋がるので、回転数が落ちたことで変速したとわかるようなこともしばしばです。走り出してからの繋がりはむしろノーマルよりも上質なぐらい。ATの本質を見極めた設計が普段の乗り心地や使い勝手において、ノーマルATとほとんど変わらない滑らかさを実現しています。スポーツ系のAT車に乗っている人には是非お薦め!
※写真はATのオイルパンが青色に塗装してありますが、現在は2度目の強化を行い、黒に塗装が変わっております。塗装を行う理由は強化品であるかどうか、区別ができるようアルロイテで独自に行っている処理です。
関連情報URL:http://blog.livedoor.jp/gsar/
購入価格 | 300,000 円 |
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入手ルート | 実店舗(その他) ※グランドスラムアルロイテ&スピードショップターボ |
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