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クラッチのメッシュホースが中古で激安で売っていたので購入してきました。
中古の割に痛みもなく上々な品ではないでしょうか。
中古品ということもあり付属品はマスターシリンダーパイプのみ。
ですが結果的にコレがあったおかげで助かりました。(^_^;)
これが無かったら詰んでいた・・・・
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クラッチライン交換に必要なものは以下となります。
○M10銅ワッシャー
レリーズシリンダー側に2枚必要になります。
再利用するのは怖いなので新品を用意。
必要工具
○10mmフレアナットレンチ
クラッチラインを切り離すのに必要
○14mmソケット
レリーズ側外す際に使用
○10mmソケット
ステーを外す際に使用
○8mmレンチ
ニップルを緩めるのに必要
○ブレーキフルードを受ける容器
ペットボトルでも可
○内径6mmの耐油ホース
それと
○シリンジ(注射器)60ml
フルードを吸い出したり押し込んだりするために使用。
効率よく作業出来ます。
大容量であれば尚良し。
○水1~2L
漏れたフルードを洗い流すのに必要。
今回フレアナットレンチと銅ワッシャーが手持ちに無かったのでアストロプロダクツで購入してきました。
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交換用フルードは「CWORKS」のDOT4。
聞いたことのないメーカーですが、製造はブルガリアのプリスタオイル。
欧州ではメジャーなメーカーのようで、テキサコやヴァルボリンのオイルを製造しているそうです。
輸入品ですが、豊田通商が輸入元となっているので変なモノではないと思います。
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クラッチのマスターシリンダーはバルクヘッド中央付近にある黄色い小さなタンクになります。
フタを開けるとフルードが見えます。
茶色いです。
新車時から交換したことあるのかな?
※カップのフタは爪で引っ掛けて留めるタイプです。
ねじ込み式ではないのでお間違えの無いよう。回しても一生取れません。
外すときに爪を折らないように気をつけてください。
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ホースはステーとクリップで固定されているので、それを外します。
ステーは10mmのボルト、クリップは根性でこじって外します。
ですが先に「工程7」を行った方が作業が楽になるかも知れません。
パイプとホースを固定しているナットが非常に固く固定されているので、ステーを外してしまうと力がかけられなくなり、緩めづらくなります。
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マスターシリンダー内のフルードを抜きます。
シリンジで吸い上げるとあっという間に回収出来ます。
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フルードを抜いたらラインを切りはずしにかかります。
その前にVバーとタワーバーを外しておくと楽に作業ができます。
クラッチホースを切り離すには10mmのフレアナットレンチを使用。
切り離す際にフルードが漏れるので下にペーパータオル等を敷いておくことをオススメします。
ここで問題発生。
最初「緑○」の部分から外そうと思ったのですが、どうにもこうにも外れない。
無理に回すとパイプが曲がってしまう。
再度ステーを取り付けてホースを固定して回したがそれでもダメ。
悩んだ挙げ句シリンダの根本側(赤○)を外すことに。
幸いこちらは緩め外すことが出来ました。
次にレリーズシリンダー側を外します。
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※写真はホース交換後です。
BRZ/86はレリーズシリンダーはミッション上にあります。
レリーズシリンダーとホースはM10のユニオンボルト(オイルが通るよう内部が空洞になっているボルト)で接続されていますのでそれを緩めます。(ソケットは14mm)
外す際ユニオンボルト上下にワッシャが付いているので注意してください。
それとユニオンボルトを絶対に落とさないよう気をつけてください。
通常のボルトと構造が違いますので、代用が利きません。
私はホースに弾かれて落としそうになって肝を冷やしました。
交換前に新品を購入しておいても良いかも知れませんね。(1本200~300円程度です)
これでクラッチホース(パイプ込)を外すことが出来ました。
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外した状態でホースとパイプを切り離そうとしたのですが、これがどうにも緩まない。
ロッキングプライヤで固定してもダメ。
超頑丈に固定されており、下手したら本当にパイプを曲げてしまいそう。
しょうが無いので外すのを諦めメッシュホースについてきたモノを使います。
もしDIYで交換するのであれば、メッシュホースだけではなく、(保険として)パイプを新品で購入しておくと良いかと思います。
新品でも1000円(税別)だそうです。
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メッシュホースを取付けます。
ホースが捻れないよう先にレリーズシリンダー側を固定させてからマスターシリンダー側を接続固定させます。
レリーズにユニオンボルトを取り付ける際にワッシャーを忘れずに。
今回はワッシャーは再利用せずアストロの銅ワッシャーを使用しました。
またホースは上下がありますので注意してください。
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フルードを注入していきます。
通常はタンクにフルードを入れブレーキペダルを踏んでエアを抜くのですが、今回はシリンジでレリーズ側からゆっくりと押し込むようにフルードを注入しました。
こうするとラインにエアが噛みづらくなります。
難点としてはニップル部をしっかり押さえておかないと圧力に負けて漏れてきます。(^_^;)
クリップで留めるか指でしっかり抑えながら注入してください。
ニップルは折れやすいので初期位置以上締め込まないようにに開放前に印を付けておきました。
そうすることでオーバートルクによる破損を防ぎます。
フルードを注入していくとマスターシリンダーの方から「コポコポ・・・」とエアが抜ける音とともにフルードが出てきます。
60mlシリンジで注入したところ、タンクのminよりちょい少なめくらいでした。
しかし状況によってはタンクから溢れる可能性も考えられるので注視しながら注入してください。
また他の方法としてタンクにフルードを入れレリーズ側にシリンジを接続しエアを引き抜く方法があります。
お好きな方法で作業しましょう。
ともかく大容量シリンジがあると非常に楽です。
※シリンジ押し込み注入方法の注意点
レリーズシリンダーに接続するホースにもギリギリまでフルードを入れ、なるべくエアをシリンダー内に入れないようにしてください。
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※交換前の純正の踏み心地を覚えておくと良いかと思います。
エアがあまり噛んでいないとは言え、もしものことを考えると怖いのでエア抜き作業をします。
レリーズシリンダーニップルに耐油ホースを廃油受(ペットボトル)に挿し廃油を受け取れるようにします。
マスターシリンダータンクにフルードを足しクラッチペダルをギッコンギッコン踏みます。
最初はペダルが奥か手前の2択になってしまいます。
その状態のときには自分で手前に引っ張らないとペダルが戻ってきません。
しかし何度か踏み込んでいくうちにだんだんと踏みごたえが出てきます。(レリーズが動く音が聞こえる)
最後にペダル踏んだ状態でレリーズニップルを緩めるとエアとフルードを出てきますので、ある程度出たらニップルを締めます。
コレを数回繰り返しますし、エアが出ないようであればエア抜き完了です。
交換後は油圧がしっかり伝わっているのか交換前より若干踏みごたえが軽くなったように感じました。
お陰でエアを噛んでいるのかと思い、何度かエア抜き作業をしましたけどエアが出てこいので「おかしいなぁ」と困惑していました。(;´∀`)
エア抜き作業は本来は二人で作業するのがベストなのですが、一人しか居ない場合にはクラッチペダルを踏み込んだ状態にしておくために棒で固定させておきます。
この棒は100均で購入したカーテン棒。
長さが調整できるので、微妙なペダルの踏み込み状態を維持するのに使えます。
これなら一人でもエア抜き作業ができます。(๑•̀ㅂ•́)و✧
ちなみにレリーズシリンダーニップルは8mmのメガネレンチで緩めてください。
緩めるだけで取り外す必要はありません。
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エアが出きったようであれば、ニップルをしっかり締め、シリンダータンクのフタを閉じます。
絶対にフルードを垂らしてしまっていると思うので、クラッチラインあたりを大量の水で流して洗浄しておきます。
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最後にエンジンをかけ、クラッチがつながるかを確認。
前進・後退、各ギアにしっかり入るかを確認し問題なければ作業完了となります。
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旧油←→新油
すごい色が違います。
話によるとクラッチフルードを替えるだけでもフィーリングアップできるそうですが、定期的にフルード交換するのが良いのかも知れませんね。
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