Cayman購入までの経緯を書こうと思ったのですが、その前に、今乗っているHondaのCR-Z(DAA-ZF1)について簡単に紹介したいと思います。
1.エクステリア
1960年代の葉巻型フォーミュラカーを思い出す個性の強いデザインに一目ぼれをし、2011年の4月に購入しました。 納車から1年半経ちますが、未だにデザインには飽きませんね。 フロント正面から見たデザインもいいですが、サイドの流線美もとても気に入っている車です。
2.インテリア
インテリアで印象的なのがインパネの3Dメーターですね。 近未来的なデザインです。 メーター周りにスイッチ類がまとめられており、コックピットを思わせる演出も気に入っています。 質感については、価格相応といったところ。
個人的に気に入っているのが純正カーナビのディスクの出し入れです。 パネルが前面に開閉し、ディスク挿入口が姿を現します。 この動作、「メニアック」です。
それにしてもホンダの純正カーナビ、なぜこんな細い道ばかり案内してくるのか。 設定を車幅優先や一般道にしてもどんどんと細い道へ…。 一本横道に行けば大通りという状況でも我が道を行きます。 まぁ、こんなものなのですかね。
3.エンジン性能
ホンダのエンジンといえば高回転域と低回転域でカムを切り替えるVTECが有名ですが、CR-ZのLEA型エンジンでは、これを応用した1バルブ休止型のi-VTECが採用されています。 これは低回転時に2つある吸気バルブの内の1つを休止することで燃焼効率を向上させるというもの。 高回転高出力よりもエコ重視です。
また、LEA型エンジンではSOHCが採用されています。 高回転高出力を目指しているエンジンではないため、DOHCの必要性はないのでしょう。 DOHCと比較し部品点数が減るため、フリクションロスを低減させることができ、これもまた燃費の向上に繋がります。
エンジンはインサイトとフィットからの流用品が多く使われており、CR-Z専用に開発された箇所といえば、インテークマニホールドとエアクリーナー位になります。 ただ、インテークマニホールドの設計はこだわったようで、ボンネットの高さを抑えるために、ボンネットの形状に沿うように斜めに配置されていたりします。
4.走行性能
アクセルを踏んだ時の印象はとても静かで、スムーズに加速していきます(ちなみにトランスミッションはCVTです)。 エンジン音が常に静かなため、何気なくアクセルを踏んでいるとすごいスピードになっていたりします。
マニュアルモードにするとエンジン音が大きく変わり、心地よいサウンドを奏でてくれます…と言いたいのですが、私自身はこのエンジン音はそこまで好きにはなれませんでした。 このモータ音が混ざったような音は、少し好き嫌いが分かれるような気がします。 レブリミットは6200rpmであるため、高回転型のエンジンを知っている人にとっては少し拍子抜けしてしまうかもしれません。
なお、このマニュアルモード、マニュアルモードなのにも関わらず6000rpmを超えたあたりで自動的にシフトアップします。 ぎりぎりまで回してシフトアップしようとすると1足から3足になることもしばしば…。 エンジンを守るためなのでしょうが、この仕様は少し残念な所です。
アシスト用のバッテリー容量は町中を普通に走っている分には問題ないのですが、坂道が続く道ではすぐにバッテリーがなくなります。 この変化が凄まじく、はじめて体験した時にはエンジントラブルかと思いました。 通常1100rpm辺りで回っているエンジンは、2000rpmを超えても加速感がなく…。これは仕方がないですね。 普段トルクフルな分、変化を躊躇に感じるのかもしれません。
坂道についてCVTでは問題があり、坂道で停止するとアイドリングストップによりエンジンが停止するのですが、ブレーキを離すと車が後退します(急坂だとかなり後退します)。 このため、急坂でアイドリングストップした際はブレーキを踏んだままアクセルを踏み、エンジンを始動してからブレーキを離す必要が…。 なんだかマニュアル車みたいですね。
5.実用性
通勤で使用している道が行きはひたすら下り、帰りはひたすら上りというハイブリットにはあまり優しくない道ですが、それでも燃費は16.5km/Lを超えます。 高速をクルーズコントロールで80km固定にすると22.0km/Lを超えます。 ちなみにやるとわかりますが、高速で80km固定は逆の意味で勇気がいります。
後方視界はあまり良くないですが問題のないレベルです。 バックカメラを付ければ運転が苦手な人でも問題ないでしょう。 視界として気になるのは斜め後方とフロントですが、どちらも実用上問題はありません。
リアシートについては…。 まず、160cmを超える人はNGです。 160cm以下の人を乗せる場合もフロントのシートをかなり前にスライドさせないと無理です。 ただ実用上は意外と便利で、荷物をリアシートに放り投げることができます。
6.総評
今では乗っていて、または外から眺めてワクワクする日本車は本当に減ってきているように思えますが、CR-Zはそんな車の楽しさを与えてくれる車と言って間違いないと思います。 ぜひ一度乗って体感してほしい車です。 特に今までファミリータイプやコンパクトタイプにしか乗ってこなかった人にとっては、シートポジジョンの低さひとつをとっても走りの楽しさを学べる車です。 今までスポーツカーを乗ってきた人には少し物足りないかもしれないが、これからはじめてスポーツタイプの車を買うという人にはお勧めして間違いない車です。
7.仕様
名称:CR-Z α(2011年式) 全長:4080mm 全高:1395mm 全幅:1740mm
ホイールベース:2435mm 重量:1180kg エンジン:直列4気筒 圧縮比:10.4
駆動方式:FF 排気量:1496cc 馬力:124PS/6000rpm 最高速度:198km/h
0-100km/h:9.7sec JC08モード燃費:22.80km/L CO2排出量:117g
燃料タンク容量:40L 最小回転半径:5.0m
Reki
Posted at 2013/01/14 18:35:09 | |
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