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2018年07月18日

G-Bowlアプリで躍度を観察 その3

G-Bowlアプリで躍度を観察 その3
前回の続きです。
今度こそ「減速操作開始から目標G到達まで1秒間で完了とはどんな躍度分布か?」

タイトル画像がその結果です。


躍度分布のパターンは前回記事の図に描いたDとFの組み合わせで、三角形の分布になります。ところで前回の図で欠けていたGを補って下の図に差し替えました。



減速Gの躍度分布


左端D-Fはグラフの形が分かり易いように時間軸を引き延ばし4秒間で0G→0.4G(あるいは-0.1G→0.3G)へ減速Gを立ち上げています。躍度[G/s](=m/s^3)と加速度[G](=m/s^2)の関係から躍度分布の三角形が囲む面積が加速度を意味します。
D-Fの躍度分布(三角形)の面積から加速度を求めると
 0.2[G/s] × 4[s] / 2 = 0.4[G]
初期値0Gの青色 減速Gのピークと一致します。元からそのように作図しました。

ではブレーキの目標Gを0.2Gあるいは0.3Gとして、1秒間で立ち上げ完了とすると右のグラフになります。躍度分布は三角形で、躍度0から0まで1秒間、よって躍度のピークは目標0.2Gでは0.4G/s、目標0.3Gでは0.6G/sに達します。ここでは躍度をシンプルな三角形としてますが、実際は躍度のピークが若干鈍って僅かに割り引かれますが、その分躍度の三角形の勾配がさらに急峻になるので、三角形で近似が妥当と思います。

つまり、日常よく使うであろう0.2G〜0.3Gの減速G立ち上げを1秒間で完了するには躍度は0.4G/s〜0.6G/sに達します。これってなかなか剛毅なブレーキングですね。たかだか目標0.2G〜0.3Gですがサッと潔く踏み抜かないとなかなか0.4G/s以上に達しません。

なのでVer.5で躍度表示するようになってから、減速G立ち上げの緩さがやたら目について、今まで0.3G/s以上を心掛けたつもりがまだまだ全然足りないなーと思い知らされます。Gグラフ自体はスケール設定で何となくサッと立ってる様に見えても、躍度のピークが低い、躍度0-0の時間幅が1秒を超過しているのは一目瞭然。躍度分布を表示するとブレーキ踏み込みの甘さがあからさまに露呈します。上手なドライバーの躍度分布はサッと綺麗にピークが立ちますが、私の場合は特に躍度0からの立ち上がりに「この辺りからそーっと」の躊躇いが見て取れます。尺に対する距離感の迷い、ブレーキ効き始めのペダル位置の認識の甘さが理由でしょう。

具体的に最近のログを振り返るとアテンザでは...



立ち上がり開始の躊躇いが無ければ1.2秒ほどでスッと立ったろうに。それでも減速0.3Gに対してやっと0.4G/s。


今朝のデミオでは注意したつもりだけど...



まだ僅かに迷いが見える。減速Gだけチラッと見て「まあこんなもの」と妥協しても、躍度分布で見るとまだ甘いがはっきり見えてしまう。
 





ブログ一覧 | G-Bowl | クルマ
Posted at 2018/07/18 22:03:38

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この記事へのコメント

2018年7月18日 22:16
こんばんは、分かりやすい解説です。
ブレーキの立ち上げペース、操作の躊躇かそれとも機械や構造的なラグやロスから生じる部分か、判別が難しい部分もあるかなと。
先日に24か月点検でブレーキフルードを交換したらこれだけでも踏みごたえに違いを感じる、当然反応の仕方もかすかに違う。
ブレーキペダルの取り付け剛性にマスターバックの付いてるバルクヘッド剛性、ブレーキラインのロスに・・・考え出すときりがないが。
コメントへの返答
2018年7月19日 9:13
ありがとうございます。前置きが長かった分「あーそうだね」と腑に落ちると思います。私が躊躇いとしたのは、特にアテンザですが、上手なドライバーに運転してもらったログを見てです。車種ごとに特性はあるにせよドライバー次第で不慣れなアテンザでも出来ちゃうんですよね。車をいじらなくても。
2018年7月18日 22:39
解説有難う御座います。
多少なりともノイズやドライバーの操作のムラが含まれる(時に訳の分からん)測定データから躍度を観察するのもいいですが、その前に、この様な理想的な図で躍度の基本的振る舞いをイメージで理解するのはとても有意義な事だと思いました。
解説途中の事例/減速G立ち上げ時の躊躇みたいな物ですが、i-DMの白を嫌って緩い方向から少しずつ勾配を立てる方向と、白は気にせず思い切りカックンブレーキからショックを無くす方向の両方がある気がしますね。
既にトライされているかと思いますが、あえて自分の好み/やり方の真逆から攻めてみるのも面白いかもしれませんね(^^)
自分も色々試してみよーっと。
コメントへの返答
2018年7月19日 9:24
やっと本筋に辿り着きました。(^^;
速やかに「∫」の形で減速Gを立てると言いますが躍度で定量的に捉えるとこんなに素早いか!と実感します。確かに粗いデータですがGから得ているのでG測定自体を疑っても仕方ないかと。ノイズを気にするより読める部分から意味を引き出そうと思います。
i-DM評価は全く気にしてないつもりですが、どこか後遺症を引きずっているのかも? あるいは私が鈍くて反応を感じるまで待ちがあるのかな。
2018年7月18日 23:56
非常に興味深い内容です。
確かに1秒で0.2Gだと、実際は3次関数みたいな加速度を狙う訳だから、ピークの躍度は倍の0.4G/sくらいになるのですね🤔
なるほどなるほど…

加加加速度くらいまで考えちゃいそうです🤔
コメントへの返答
2018年7月19日 9:30
コメントありがとうございます。
今まで何となく見た目の形で判断していたGグラフを躍度で定量的に捉えるのは興味を引きますね。速やかな減速Gが求める躍度の高さに気付かされたり。

ところでどこまで躍度の勾配を立てて良いものか? 考えずにいられません。先を読まれました。(^^;

プロフィール

「後日談。今朝店舗で現車引き渡しの際、減額になりかねない懸念点をこちらから申し出て立会い確認して了解を得た。しかしその後問題になったと夕方に電話連絡。立ち会いで了解得たと話すと結局元の金額で落着。正直に話したのが幸いした。店舗も良心的な対応で一安心。たぶん赤字だろうなあ。」
何シテル?   05/03 20:16
CX-7からGJアテンザへ乗換えを機に登録しました。 よろしくお願いします。 思い込みのまま好き勝手に書いてますので 「それは違うだろー」が多々あると...
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