それでは実際にコースイン!
今回は独り言っぽく書いていきます。
今回の走行会はセーフティーカーの後ろに何台かの車が連なっていく方式。
よって、タイムを期待する走行会ではない。また、参加する人も普通のオーナーさんが多く、実際にサーキット経験がある人は殆どいない模様。
ブリーフィングで一人だけ本庄の見取り図を眺めていたのがちょっと恥ずかしい。
って感じのゆるい走行会だった。
そうそう、タイヤはもちろんMICHELIN Pilot Super Sport。BMJのデモカーということもあってか、タイヤにはかなり年季が入っており、つまり、溝が少ない・・・。
といってもM4でヘビーウエットなサーキットで走るなんて機会はめったにないので、遠慮なく攻めることにした。
せっかくM4を「パンダ」さんがいない道で乗れるので、とりあえずMモードに。
スロットルレスポンス、ステアリング、シフトタイムを全て最速モードに固定。一番レースに適したモードで走った。
初めての本庄なので、1週目は様子見。とりあえずコースを覚えて2週目からMの本領発揮。
マニュアルモードなので、とりあえず4500rpm以下は使わない。(雨のショートサーキットなのに・・・。)
まず、シフトタイムを最速にすると、本当に電光石火のようなシフトチェンジができることにびっくり!そしてシフトチェンジの度に伝わる「ドン」っという振動。DCTの真価を初めて体感した。これを街乗りで使ったとして、性能の30%も使っていないのではないかと・・・それくらいサーキット仕様なミッションであった。
スロットルレスポンスもレース仕様になっているため、高回転域でラフなアクセル操作をすると、車体のピッチングが大きい。要するに、MT乗り初心者がよくやる、「車がぐわんぐわん」ってする感じ。DCTがダイレクト感を演出していることもあり、3ペダルMT以外で久しぶりにこの感覚を味わった。M4、凄すぎる。
エンジンはレブまで滑らかに回り、シフトチェンジの度のバックファイアでやる気をそそられる。
なんて恐ろしいパワーユニットだ。
画像は、本所サーキット公式HPより転載
MがAMGやRSと異なる点、それはハンドリングマシーンであるという点が大きいと個人的に思う。そのために今回のM4は徹底的にボディウエイトを削っている。
ハンドリングの性質を今まで乗ったことのある車で例えると、NDロードスターを「0」(ひらひら感)、F10 5シリーズを「10」(どっしり感)とすると、直感で「6.5」くらいな感じ。やはり、フロントに直6、3Lが鎮座していること。4座のロングホイールベースであることの影響だと思う。Mも直進安定性を重視しているんだなと感じた。
似たようなパッケージングでも、ホイールベースが100mm以上短いM2はちょうど「5」くらい。ノーマルの116iはエンジンが直4 1.6Lだったこともあり「4」くらいに感じている。
つまり、ハンドリングはとても良いが、最高ではないといった感じ。
メインストレートからの第1ヘアピンでブレーキを床まで踏み抜く。
ちょっとヒヤヒヤしていたが、以外にも車体は暴れることなく停止した。ABSの効きは良好のよう。
水たまりができているため、ベタグリップではどうしてもコーナリングが遅くなってしまう。
そこで、クリッピングを超えたら出口へ頭を向け、後はアクセルでテールスライドさせ、ハンドルを戻してからグリップの回復を待つ作戦に変更。
M4ではこの一連の行為が非常になめらか。アクセル多めでリアを流す時も、トラクションコントロールがちょうどいい出力に絞ってくれる。
雨で最大グリップ力が低いにもかかわらず、また1速で5000rpm回すという愚行をしているにもかかわらず、DSCが絶対にスピンを許さない。また、サスペンションの設定が絶妙なこともあり、終始安定した運転ができた。
M4は、今走っているステージにちょうど合った性能をドライバーに提供してくれる。僕にとっては怖いと感じないギリギリのタイミングで電子制御がかかるし、しかも一連の動作が非常に気持ち良い。
動力性能は超一級、ハンドリングもほぼ文句なしなM4。
凶暴そうに見えて、実はドライバーに非常にフレンドリーな車だ。
サーキットでゼロコンマ1秒を削るような運転をするならいざ知らず、誰でも安心してサーキットを楽しめ、なんら不自由なく家まで帰って来られる。我ら一般人にはちょうど良い味付けといった印象だった。これが現代のスポーツカーの形なのか。
仮に、電子制御を全てオフにすれば違った印象を抱いただろうが、現実的にFRで400馬力超えの車を全カットで全開走行なんてありえない。もしそれができるのならば、とっくにレーサーを志しているであろう。(ライセンスは取ったけど・・・)
ドライでも危険な香りがするM2と、一方ウェットでも安心して攻められるM4。初代から並べられたM3シリーズを横目に、上級志向、高級志向というのは、こういうことなのだなと感じた。Mとはいえ、時代の流れには逆らえないということか。
そんな潮流のなか、M2という古風なスポーツカーを出してくれてありがとう!!
っというオチでした。
おしまい
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Posted at
2016/05/06 00:43:30