BMW M2とi8に、同乗試乗してきたんですけどね、、、

ある方のお誘いで、BMWのM2とi8に乗ってきました。
といっても、助手席試乗ですが。


M2は、昔から知ってる6気筒の雰囲気。音が先に盛り上がって、その後からスピードが付いてくる、あの感じ。しかも速い。スピードが上がったときの冷静なガッチリ感は、昔から知ってるビーエム（あえてこう書く）だった。


i8は、遊園地の乗り物みたいだった。ドアの開き方なんかも含めて。速くて面白いけど、速くて面白いだけ。次に刺激的な乗り物がでてきたら、そっちに乗りたくなるんじゃないか。「ええじゃないか」の次は「高飛車」、みたいな。
あるいはビタミンサプリ。昔、サッカーの中田英寿さんが、野菜が食べられなくてその分の栄養をサプリで取っていたけれど、そういう感覚の人にいいんじゃないか。ガソリンエンジンが使えなくなる時代の、代替カー。代替にしては高価だけど。


トシとったせいか、やっぱり“自然のモノ”がいいと思うようになった。
着るモノにしても食べるモノにしても。遊園地より温泉がいいし。
クルマも同じで、昔から使ったり馴染んだりしている“自然なメカ”の方が、やっぱりスッと気持ちに入ってくる。エンジン音をスピーカーで流すなんてジョークにしか感じられない、言語道断。

そういう観点で刺さったのはM2の方。サイズ感、ガソリンエンジン、6発といったあたり。
クルマとして“自然”な感じは、僕にとっては、やっぱりこれだよ。これがクルマ、っていうモノだよ。

でも、行き帰りに同乗させてもらった師匠の愛車のNA6発のエンジンの方が、音もトルク感もぜんぜん“自然”で断然よかった。ホント、良かったなぁ。やっぱり、自然なガソリンエンジンは隣に乗ってる時でも、イイ。良いですよ。これこそクルマだよ。

いま、いろんな事情で、僕が知ってるクルマ界の自然なメカがどんどんなくなっていますが。
自然吸気のガソリンエンジン、しかも6発くらいのヤツとか、
マニュアルトランスミッションとか、
後輪駆動とか（新しいジュリアは復活したけど）。

そういう“自然”が、つまらない大人の事情（僕にとっては）でモットモらしい理由を付けられて、どんどんほかの代物に置き換わっているけど。ダウンサイジングターボみたいに。
でも、「やっぱり大事だよ」ってことで復活してくるような気がする。絶滅しかけたスポーティカーが、ぞくぞく復活してるいまみたいに。

でもでも、そのときまで、僕はいまのクルマを好きでいられるかなぁ？