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2016年02月14日

1977年のスタンザのカタログ

1977年のスタンザのカタログ 今回は初代スタンザの登場時のカタログを取り上げてみます。

少し前に取り上げた安全コロナが好評でしたので、1970年代の第2弾ということで。

このクルマ、少し前に個人的に興味があって、調べたことがあったりしまして、その復習も兼ねていたりします。
総体的に書くと、意は結構高くて、商売的にも巧みなはずの取り組み、ところが途中から進むべき方向を見失って、結果はずっこけたということになりますかね。この辺り、この時期の日産らしいなぁという感じはあります。


そんなスタンザの紹介に入る前に、先ずは登場の背景から。

2代目の途中で追加されたサニー エクセレントが前身となります。
先行したカローラに追随する形で、510ブルーバードで使われていたL14を搭載するために、サニーのホイールベースを40mm、ノーズを170mm伸ばしたのがそもそもの発端。3代目では、サニーのホイールベースが伸ばされ、エクセレントのシャシーに統一される形となり、ノーズのみ95mm延長された関係となります。

ここまでは、サニーは1200(A12)、エクセレントは1400(L14)で続いてきましたが、排ガス規制の強化に伴い、サニーに1400(A14)が追加されて、エクセレントは1600に拡大(L16)されています。

この関係のまま続けるのは厳しいということで、サニーのモデルチェンジに合わせる形で、エクセレントが発展したのがこのスタンザとなるわけです。それまでは、サニーとの関係で続いてきましたが、今回ベースとなったのは、モデルチェンジされたばかりの2代目バイオレット。バイオレットはモデルチェンジに際して、もう一つの販売チャンネルだったチェリー店向けにオースター(最初はバイオレット オースター名でしたね)を新たに加えていましたから、3兄弟の関係となりました。

双子車までは存在していたものの、3兄弟となると記憶する限り、日本車初だと思います。
ただ、バイオレットとオースターの関係が極めて近いものだったのに対して、このスタンザは幾分離れたところに存在していたのです。


・・・どうも、この手の話を書き出すと、脱線しつつで長くなるので前史はここまで。

以下、登場時のカタログを紹介していきます。

ちなみに、発表は1977年8月8日。発売は8月25日(以上、自動車ガイドブックより引用)となります。
この発表日、実は5代目スカイライン(通称:ジャパン)の発表日と同一というのは、余談です。




最初は表表紙と裏表紙から。
トップグレードのマキシマGT-Eのフロントマスクが大写しとされています。
フェンダーマーカー、スクエアワイドヘッドランプ、フォグランプ(標準装備)によって、特徴的なマスクが構成されています。
センターが強調されたボンネット・グリルも含めて、セドリック/グロリアのハードトップ系のイメージを求めたのは、間違いないと思います。

このクラスとしては明らかに上級車を志向した造形だったわけです。





見開き3ページを使った、マキシマGT-Eの全体です。
スタイリングの全体の造形は、直線基調の3ボックス。やや背伸びをした感のあるフロントマスクを除けば、素直なセダンの造形です。

ベースとなったバイオレット同様、エクセレントからすれば510ブルーバードへの回帰と言えるかもしれません。サイドのウィンカーには、エクセレントのデザインからの引き継ぎが見受けられますね。

右下には、宣伝コピー「男と女とバラとスタンザ」が書かれています。当時の「間違いだらけのクルマ選び」において、「最近の傑作」、「もうお手上げ」と書かれたコピーで、結構話題にもなったようです。





マキシマGT-Eのリヤビューです。
リヤクォーターパネルやバックパネルも、バイオレット&オースターとは異なる部品が起こされています。
こうしてみると、ドア4枚をはじめとするキャビン周りぐらいしか共通部品はなかったり(全長は70mmのプラス)。それだけの差異がありながら、全体のイメージはさほど変わらずに映っていたのは勿体ない感があります。

GT-EとマキシマGT-Eには、リヤワイパーが標準とされています。スカイラインのTypeS、あるいはマークIIのグランデぐらいしか他に標準のセダンはなかったはずですから、珍しい設定と言えますね。





こちらはカスタム系のトップグレードとなるマキシマ

ブルーバード マキシマを経てマキシマという独立車名に至った名称の始祖はここにありました。

フォグランプとアルミホイールが外れるだけで、だいぶ大人しいイメージとなりますね。





右はマキシマGT-E、左はマキシマのインパネです。
これまた、バイオレット&オースターと内部構造は共通ながら、造形は結構違うインパネです。兄弟2車はメーター埋め込みタイプでしたが、こちらは透過照明のためもあってか、メーター一体パネルを採用。これだけでもだいぶモダンな雰囲気となります。

その透過照明(クリアライトメーターと呼ばれていますね)がプレジデントに続いての採用ということで大きく取り上げられています。その後、普及した装備をいち早く採用した形です。





マキシマGT-Eのインテリアです。

この時期の日産上級車は、ヘッドレストを埋め込み式にしたシートが採用されていましたが、スタンザには流用が難しかったのか、それに近いシート形状が起こされています。この形状は、記憶では他車に流用されることはなかったはずです。リヤシートには、ヘッドレストとセンターアームレストも装備されています。

そのシート地には、ターボテックスと呼ばれる起毛地が使われていて、豪華さを盛り上げています。トヨタのエクストラインテリアとかアコードのEX-L等と共に、この時期のインテリアの高級感の先端に存在していました。





メカニズムの紹介です。
エンジンは、当初1600のみの設定で、インジェクションとキャブレターの2タイプが存在していました。この時期、日産はL型の53年規制適合が遅れていたため、共に51年規制適合での登場となりました。このエンジンは1年足らずで2プラグのZ型エンジンに換装されて、53年規制に適合することとなります。

サスペンションは、フロント:ストラット、リヤ:4リンクリジッドとなります。スポーティ系はリヤスタビライザーも装備。
先代バイオレットSSSにあった、4輪独立懸架をこちらに流用していれば、それこそ小さな高級車になっていたはずですが、さすがにやり過ぎという判断があったのでしょうね。それでも、エクセレント時代のリヤリーフリジッドからすれば、時流に沿った改良と言える変更ではあるのですが。





使い勝手に関する部分の紹介です。

視界はオーソドックスな3ボックスデザインに回帰したこともあって、良好でした。この時期、視界の良さを謳うクルマが多かったですね。

サイドデフロスター、ランバーサポート、多項目の警告灯等はこの時期セールスポイントとなった装備です。

ライトとワイパーはステアリングコラムにセットされていましたが、前者は現在復活しつつあるレーンチャージャー機能付、後者は回転式というのが珍しいですね。後年では、機能無・上下式に変更されています。





左頁にもっともスポーティなGT-Eを掲載しつつ、右頁で特徴的な装備を紹介しています。

先に取り上げたクリアライトメーターを再掲載。
全車標準装備ということもあって、アピールしたかったということなのでしょう。

水晶発振式のデジタル時計は、上級車の上級グレードで採用が始まったばかりの時期でしたから、このクラスでの採用は英断に近かったと思います。

さらに標準のカセットステレオ以外に、カーコンポも用意。
クラリオン製のようですが、当時としては豪華なスペックです。

アクセサリーの部分は、本当に力が入っているんですよね。





続いても豊富な装備類の紹介です。
使い勝手に直結する装備もあれば、アクセサリーに類される装備もあります。後者であっても、後年になって採用が進んだものも多いですから、判断が難しいんですけれどね。





ここからはバリエーションの紹介です。
こちらは、豪華さが主体のカスタムシリーズ。

最廉価版の名称ですら「ラグジュアリー」です。
実際、バイオレットの中級&中心となるGLに匹敵する装備でしたから、名前ばかりとは言えません。これをベースに装備を積み重ねていくのですから、いかに豪華版かという設定でもあるんですけれどね。

中間グレードのエクストラのみ、インジェクション仕様が設定されていました。


ちなみに当時のお値段を1977年発行の自動車ガイドブック(以下、同)から引用すると、

 ・マキシマ(3速オートマ) : 1,128千円
 ・エクストラ-E(5速マニュアル) : 1,087千円
 ・ラグジュアリー : 946千円

となります。





こちらはスポーティシリーズです。
スタンザ=豪華版という印象が強いのですが、当初はオースターに近いスポーティグレードも設定されていたのです。

エクセレントの時には、スポーティなGXの設定がありましたから、後継車としては外せなかったのでしょう。もっとも、TS系はカスタムシリーズとクロスする価格設定でもありましたから、売り辛かったでしょうね。

こちらのお値段は、

 ・TS(4速マニュアル) : 1,002千円
 ・マキシマGT-E(5速マニュアル) : 1,202千円

でした。





主要装備一覧と主要諸元表です。
カスタムシリーズとスポーティシリーズで複数曲線を描いていって、最上級のマキシマGT-Eに至るシリーズ構成がご理解いただけるかと。

ちなみに、このバリエーション間の装備差をバイオレット&オースター含めて暗記できたら、かなりの強者だと思います(笑)



かくして登場したスタンザですが、装備を奢った分、お値段もかなりのものとなりました。マキシマGT-Eと同価格帯の日産の同級他車を抽出してみると、
 
 ・ブルーバード セダン 1800 SSS-E(5速マニュアル) : 1,209千円
 ・スカイライン セダン 1800 TI-EL(4速マニュアル) : 1,243千円

あたりが浮上してきます。中級グレードでもあまり状況変わらずでしたから、価格比較の点では不利な存在だったと言えます。


その後の変遷も合わせて記載してみます。

●1978年5月8日(即日発売)
 ・53年排出ガス規制に適合
 ・大型バンパー、助手席アシストグリップ、マフラーカッターを採用

バンパーが大型化されたことで、全長が125mm伸ばされています。
この変更、大型バンパーが持て囃された時代背景もありますが、全長が車格を決めていた風潮への対応の面が大きいと推測しています。小さな高級車的な存在でスタートしたものの、他車の動向は見逃せなかったのでしょうね。

さらにこれでも足りず・・・



●1978年10月6日(即日発売)
 ・1800シリーズを追加
 ・エクストラE、TS、TS-Eを廃止

車格を気にしてか1600のままでいることはできず、3兄弟でいち早く1800が追加されています。同時にラインナップを整理。

以下、同カタログからの抜粋です。





1800は、エクストラ、マキシマ、マキシマGT-Eの3グレードとなります。
TS系は廃止されましたし、唯一残った1600GT-Eも翌年のマイナーチェンジで廃止されますので、スタンザ=豪華版の位置付けはここで潮流が決まりました。





同じく主要装備一覧と主要諸元表です。

それにしても、1600のインジェクションと1800のキャブレターをどう売り分けたのか・・・。この両立は末期まで続きますから、後から追加した影響とも言いきれず、何となく不鮮明なシリーズ像は最後まで続くこととなります。さらに翌年には、やや若年層向けの仕様とした5ドアのリゾートを追加してみたりもして。

最初から1600と1800の2本立ての予定なら、ブルーバードの兄弟車にしてしまう方法もアリだったと思うんですよね。サニー店的には、その方が売り易かったはず。あるいはこのままで、モーター店にも並行して投入していれば、小さな高級車像をさらに強固にすることも可能だったかと。まあ、結果論と言われそうな仮定話ではありますが。


さらにもう少し書きます。
おそらくスタンザの狙ったところは、オイルショック後のダウンサイジング層に向けての提案だったはずです。それはちょうどアコード サルーンに近いところでありまして、ほぼ同時期にデビューし1600と1800を行き来する関係は同じながらも、イメージ形成の段階で大きな差が付いてしまいました。その差は、商売の上手さの差がそのまま表れたと言えるのではないでしょうか。使えるコンポーネンツは遥かに多数持ちながらも、何とも惜しい話ではありました。

まあ、そこが当時の日産らしいと思えますし、今更ながらに再検証してみたくなる理由でもあるんですけれどね。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2016/02/14 23:09:51

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この記事へのコメント

2016年2月14日 23:29
こんばんは

スタンザというとトップ画の真正面からの印象が強かったので今まで気づかなかったですが、
「マキシマGT-Eの全体」の写真を見ると、フロント周りは本当にセドリック/グロリアHTにそっくりですね!目から鱗の発見でした!!
フェンダーマーカー付きであったり、装備類の写真を見ても各種計器類にメッキトリム有り等、確かに高級路線だったのですね~

「もうお手上げ」はわかります(大笑)
私でもそう評しますよ。
コメントへの返答
2016年2月15日 18:51
こんばんは

販売店が違うこともあってか、正面切ってのアピールこそありませんでしたが、セドリック/グロリアミニをイメージしていたのは間違いないと推測しています。カラードキャップとかやっても、よかったのかもしれませんね。
サニー店にはシルビアがあったためか、スペシャルティセダンをやりたかったのでしょうね。で、スペシャルティ=豪華でもあると。

以前紹介したラングレーもそうですが、時折この手の傑作が生まれますね。こちらも選定過程を知りたい気がします(笑)
2016年2月14日 23:34
こんばんは。
バイオレット兄弟はサニーとブルーバードの中間車種で、当時のカリーナあたりがライバルだったのでしょう。その3兄弟でもスタンザだけはミニセドリック的で値段もやや高めだったようですね。ブルーバード店で売られていたバイオレットは910のブルとかち合って、910登場後は苦しくなったと聞きました。モーター店、チェリー店のこのクラスの小型車はスタンザとオースターだけだったはずですから、バイオレットはともかく、残り2台はもう少し上手に売れなかったのかな、と思います。トヨタに次ぐ販売力を持つ日産な訳ですから。そういえばスタンザの下にローレルスピリットもありましたね。
コメントへの返答
2016年2月15日 19:01
こんばんは

初代バイオレットの時点では、ブラボーコロナや初代カリーナを意識していたと思います。排ガス規制以降、カリーナがコロナに近づいた一方で、バイオレットは2代目でやや小型化していますから、微妙に違っていた感はあるかもしれません。2代目バイオレットまでは、ブルーバードとの競合関係はそれほどなかったのですが、バイオレットリベルタの時は、販売店も相当苦労したようですね。結局1年でリベルタビラに替わっていますし。
コメントされているとおり、スタンザとオースターはもう少し上手なポジショニングがあったと思います。この時期の日産は、販売戦略に失敗している車種がいくつかありますね。
後年、スタンザとローレルスピリットが統合されてプレセアに至るのですから、結局ここでも販売戦略の話になってしまうんですよね。
2016年2月14日 23:49
こんばんは

いつも以上に勉強になる話です  昭和60年くらいでしたかねえ 近所にフェンスにお尻を押し付けてフェンスを膨らませて停まっていたのがこのスタンザでした  それもあってスタンザは子供心には映画の背景に映る良く分からない北米車みたいに見えておりました  スタンザは以前のバイオレットが理解されないまま新型だ派生だとなってしまい いよいよ難解なクルマになってしまったような理解でおりました 今これを拝見しても一見さんにはなかなかパッと理解されないような・・・(;^ ^) 仰せのようにブルーバードとの兼ね合いどうなっていたのかな それもあってあとあとブルの兄弟車に飛んだのかな とか拝見するうち色々浮かんでしまいますね

長くなりましたがこれマキシマGT-Eの座席の柄に目が釘付けです!

コメントへの返答
2016年2月15日 19:34
こんばんは

あと少しで40年が経過しようという車種ですから、半ば昔話と化しているかもしれません。
サニーとブルーバードに挟まれていたバイオレットをベースとした多車種展開ですから、イメージ形成の点からして苦しかったように思います。もっとも日産的には、このサイズに展望を見出していた節もありますね。結局は紆余曲折を経て、ブルーバードの兄弟車となったものの、それも成功とはいえず、スタンザとしては幕引きに至ってしまうのですが。

座席の柄は、特にグリーンの方が目を惹きますね。スペシャルティカーと言っても通用する色調に思います。
2016年2月15日 0:38
こんばんは。
貴重なカタログと詳細なご説明、誠に参考になりましたm(._.)m

昭和52年というと私はまだ生まれていませんが、全体的なフォルムはB310サニーと重なるものがありますね♪
すっきりとしたラインで正統派のセダンスタイル。
3兄弟ということで似ているというか、私としてはすぐに区別ができず混同してしまう傾向があります(汗)
実際に当時の評判はどうだったのか、新鮮味等を含め非常に気になります(*^-^)
コメントへの返答
2016年2月15日 20:05
こんばんは

だいぶの昔となるのですが、参考になったとのお言葉をとても嬉しく思います。

曲線の時代を経て、日産が小型セダンを510的なイメージに回帰させようとしていた時代のクルマですね。
登場当初こそ、評価は悪くなかったものの、他社から新型車が相次いで登場する中では、段々と埋没していった印象が強かったように記憶しています。それに対抗するかのように、3兄弟で五月雨式の小改良を重ねていまして、全体像を把握するのは大変な兄弟でもありますね。
2016年2月15日 8:25
 小学校の担任の先生がマキシマGT-Eに乗っていました。その頃からリヤワイパーは珍しい、なんて視点で居ましたのでこんな大人になってしまうわけです。

 まさか当時の日産がADO16のライレーやヴァンデンプラに触発されたとは思いませんが、現在のティーダに至るまでの、日産が腐心していた小さな高級車路線の初期のころで、今見ても随分と凝った内外装はトヨタのエクストラインテリア以上かと思います。

 過去、日本からはスタンザやローレルスピリット、コンチェルト、ユーノス500そしてプログレ、ブレビスなどの小さな高級車を標ぼうするクルマは出ましたが、どれも成功したとは言い難いと思います。ただ、時節柄そろそろ成功作が出てきてもいいのでは?なんて思いますが。
コメントへの返答
2016年2月15日 20:20
こんばんは

スタンザを見てリヤワイパーに注目する時点で、きっと素質はあったのだと思います(笑)

兄弟車構想が先にあって、変化のさせ方をBLやGMから学んだのかもしれませんね。内外装の凝り方はエクステリアインテリア以上に同感です。惜しむらくは、提案はしたものの理解させる力が足りなかった点かもしれません。

この時期だと小さな高級車は難しいと判断していたのか、スペシャルティセダンの方が前面に出ていますね。その分難解で、小さな高級車の方がしっくりくる感がありますが。
クルマの大型化が進む一方ですから、小さな高級車の実現はアンチテーゼになり得ると思っています。元々高級車は難しいですし、それの小型版はもっと難しいですから、中々世に出ないのも解る気はしますね。
2016年2月15日 8:45
あー、懐かしいです。
「男と女とバラとスタンザ」 ・・・

・・・ ・・・ なんじゃそれって思いました(笑)。

親父の知り合いのアサダさんが乗っていました。
コメントへの返答
2016年2月15日 20:32
こんばんは

コピーライターがイイ仕事をしていた時代ですね。

なんじゃそれでも、まっさらの新型車の知名度を上げるのには貢献したと言えるかもしれません(笑)

時代が流れても、印象に残るフレーズですよね。
2016年2月15日 19:07
こんばんは

スタンザという、後年も日の当たらないであろう車を取り上げてくださり、ありがとうございます。
その源流はサニーエクセレントにあったというのは初めて知りました。
スタンザという車名は北米版U12ブルーバードにも使われましたし、マキシマは今でも現役ですね。
最期の型で使われた「スプレモ」は現行ラフェスタ・ハイウェイスターの1グレードとして復活していますね。
豪華志向でありながら、ブルーバードの陰に隠れがちな車でありましたが、今見ると不思議な魅力?を感じます。グリーンのシートはキューブのKOMOREBIバージョンのようにも見えます。
コメントへの返答
2016年2月15日 20:45
こんばんは

当人の性格的にも、この手のクルマを忘却してしまうのは惜しいなあと思ったりします。スタンザは、バイオレットとサニーエクセレントの統合から生まれていますね。
そう、クルマ自体はあまり歴史上に残らなかったものの、車名やグレード名は他で有効に使われている事例ですね。
あまり取り上げられることのないクルマですから、こうした機会で魅力を再発見していただけると、とても嬉しく思います。グリーンのシートは、2代目シルビア等でも設定がありました。ヘリテージカラーのように、KOMOREBIもこれらからのオマージュと銘打ってくれると、日産ファンは大いに喜ぶと思うんですけれどね。
2016年2月16日 9:58
おはようございます。

A10系は圧倒的に初期型バイオレットセダンが好きでGL系の出物があれば今でも乗ってみたい気持ちがあるのですが(苦笑)、スタンザは今の愛車の事実的後継車に当たるものの昔からバイオレット・セダンやオースター・マルチクーペ程興味が持てないんですよねぇ。でも3兄弟の中では一番終始キャラクターが一貫していてわかりやすかったとは思います。

小さい高級車的な(結局スペシャリティを押し出してぼやけてしまいましたが)コンセプトは良かったとは思うのですが、parl-siroさんがご指摘されてますように売り方を考えていればもう少し売れたと思いますね。ホント、モーター店はローレル以下の車種がなかったのでスタンザがあればセドリック、ローレルとともに高級イメージを統一しつつ小型車拡販も出来たのにと残念に思いました。

そういえば手持ちの月刊自家用車誌79年9月号では1800GT-Eが比較的小型の4ドアGTでZ18Eの目をみはる走破力がかつてのスカGを彷彿させると評価されてました。そういった見方もされていたんだなぁと妙に感心してしまいました (笑
コメントへの返答
2016年2月16日 21:28
こんばんは

少し前の安全コロナの時にいただいたコメントの記憶があるものですから、A10系では初期型バイオレットセダンとされるのが、少し意外だったりします。シリーズ中、一番てらいのないボディデザインですよね。もっとも私自身も、同系の中ではバイオレットセダンに一票を投じます。

本文に記したとおり、企画はいい線を突いていたと思うのですが、実際の販売の段階に至って、様々なしがらみに絡め捕られてしまった感が強いですね。ミニセドリックのイメージが巧みに演出できていたように映るので、モーター店投入はアリだったと思うんですよね。

月刊自家用車誌79年9月号は、レオーネ・ジェミニ・アコード・カペラとの比較記事でしょうか。自分で購入していた初期の号なので、結構記憶に残っています(笑)。このボディにZ18Eですから、パワー的には十分な余裕がある設定でしたね。
2016年2月16日 21:51
こんばんは。
遅いコメントで申し訳ございません。

初代スタンザ、私には全く縁が無く存在は知っていましたが詳しくは知りませんでした。
詳しい解説ありがとうございます。

兄弟内での高級志向担当はこの後のモデルにも受け継がれていますね。
そして、見た目よりもずっとコンパクトです。
インパネはS10系シルビアの雰囲気にも少し似ているように見えなかなかの見栄えです。

でも、何故だか小さな高級車はこの国では当たりませんね・・・。




コメントへの返答
2016年2月16日 22:05
こんばんは
遅れコメントでも全然大丈夫ですので、気にしないでくださいませ。

もう40年になろうかという時間が経過していますが、参考になったのであれば幸いです。話のタネにはよろしいかと思います。

スタンザは、初期のカタログに見られるとおり、カスタムとスポーティの両睨みでスタートしていますが、結局カスタム系に立ち位置を求めていますね。このA10シリーズ、同クラスでは小型であることが特徴のひとつでもありました。そんなクルマにスペシャルティ風味を塗したのが特徴ですね。

高級車=大きいというイメージは昔から根強いですね。相変わらず隣近所を含めての分かり易さが求められているのかもしれません。
2016年2月17日 8:00
スタンザ自体は馴染みがあまりないのですが、またまたグレード名での考察を一つ。

『スタンザ=マキシマ』のように、グレード名に固有名詞を用いるようになった初出はTE27カローラレビン/スプリンタートレノ(ご存知の様に当時はシリーズ名でなくグレード名)が最初かと思いますが、昭和50年代初頭にマーク2グランデ、セド/グロブロアムなどが登場、スタンザマキシマもそれに次ぐ目新しさもありましたね。
ランサーポピュレールなど例外はありますが、ほぼ全てトップグレードのイメージリーダー的存在で、女性仕様やお買得特別仕様車への命名は50年代半ばになってから。当時はまだ実際に売れるのは普及グレードであり、ブロアムやグランデ等のイメージリーダーグレードが販売の中心になるのは50年代も末のことだったかと思います。
そこにいくとこの『マキシマ』の販売比率がいかばかりだったのは気になるところです。

蛇足ですが『マキシマ』、グレード名(スタンザ)、シリーズ名(ブルーバード)、車名と三段階で出世魚になった(国内)のはこれくらいですよね(笑)

U11ではブルーバード=マキシマ=ルグランと車名に3つも固有名詞が入ったのもありました(笑)

さて同時期のブルーバードでは、下級モデルでも4独のSSSシリーズと上級でもタコメーターレスやピラー/ワイパーのブラックアウトのないエレガントシリーズのような徹底した分けかたは、もややもすると今では滑稽にすらうつりますが、当時は消費者に『なるほど』と思わせたものです。
しかし、スタンザではカスタム/スポーティの差別化はもちろん、1800モデルの追加で1600EGIや1600上位グレードの立ち位置が非常に微妙になり、販売の現場は混乱された事でしょう。
実情は存じませんがこのグレード構成はそんな当時を連想させます。
コメントへの返答
2016年2月17日 20:52
こんばんは

グレード名についての興味深い考察をありがとうございます。
記憶を可能な限り駆使して、考えてみたのですが、コメントされている通りの推移を歩んでいますね。あえて指摘をするとしたら、例外とされているランサーポピュレールは、実はコルト1000にあったデラックス・ポピュレールの使い回しという点ぐらいでしょうか。
マキシマは、初の使用例と記憶していて、グランデ・ブロアム・ソブリンが先に他車での使用事例があったことからすると、意外と記録に残すべきグレード名なのかもしれません。マキシまでなら、オースチンの車名に存在していましたが(笑)
このスタンザのグレード別販売比率は不明ながら、おそらく「エクストラ」か「マキシマ」が最多量販だったと思われます。考えてみれば、ローレルメダリストよりも早い命名ですから、グレード名からも力が入っていたことがうかがえるということなのかもしれませんね。

三段階使用は、国内だとマキシマだけですし、国外を含めてもレビンぐらいでしょうか。共に創生期のグレード名が該当というあたりに因縁を感じます(笑)

スタンザの初期にあったスポーティグレードは、サニー系のGXの後継を目論んだために推測しています。2代目シルビアにもややスポーティなSタイプが存在してもいましたし。結局オースターとの住み分けの関係もあって、カスタム系の上下関係に収束していきますね。
1800は、きっと後対応による追加ですよね。最初から構想にあったら、ラインナップを整理していただろうなあと。もっともこの少し前のブルーバードUでは、1600と1800両方にキャブ2種とEGIまで持たせていたので、断定とまではいかなかったりですけれどね(笑)。
2016年2月21日 23:37
こんばんは。

さすがにこの年代の車になると記憶として乏しいものになりますが、このリヤスタイルは結構憶えていて街中でもよく見かけていました。確かにフロントが少し無理矢理伸ばした印象がありますね。ブルーバードルグランのようにキャビンの長さに対するホイールベースやボンネットの長さのバランスに違和感を少し覚えます。

L型エンジンといえば直6のあのL型しか思い浮かびませんが、L型で4気筒ってどういうことなのでしょうか・・・。ブロックとして全く別物に思えるのですけど(~-~;)
コメントへの返答
2016年2月22日 19:31
こんばんは

あまり目立つことはありませんでしたが、3兄弟では結構見かけた気もするんですよね。
フロントマスクはちょっと背伸び感があるでしょうか。このフロントオーバーハングなら、ボンネットとホイールベースを一緒に前側に伸ばしたいところです。全車のバンパーを大型化して全長を伸ばしたくらいですから、サイズ検討が詰め切れていなかったのかもしれませんね。

このL型は、今でも時折見かける4気筒と6気筒のモジュール設計でした。
53年規制の時に、4気筒の方はヘッド周りを大幅に変更したZ型に進化してしまい、関係が薄れてしまうのですが。
2016年2月24日 3:50
こんばんは。ご無沙汰してます。

以前にお話したと思うのですが、僕の友人のお母様が後期のリゾートの1800G(白)に乗っていました。

後期からだとフォグがグリルに組み込まれますが、B310前期と同様な雰囲気を覚えたものです。

A10スタンザ前期だとリアのテールランプが昔から好きですね。家の近所にバイオレットの1600GLが良く停まって有ったのですが、スタンザの方がかなり豪華に見えたものです(笑)

やはり、じっくり観察すると510ブルを思わせるサイドビューですよね。3兄弟の中でもやはりスタンザが一番好きです。1986~90年頃に見た時で尚且つ、福島県ですから、腐食も否めず減少傾向の時期ですね!

まぁ、70年代後半から日産が挑んだマルチチャンネルなのですが、取り敢えずはニーズには応えたと云った感じ…でしょうかね?(笑)
コメントへの返答
2016年2月24日 21:15
こんばんは
返信が大変遅くなって、すみません<(_ _)>

スタンザでもリゾートは後期登場後ですから、台数が限られますね。元から少ない5ドアのうえに、リゾート登場後、あまり時間を空けずでバイオレットとオースターにも追加されましたから、尚更だと思います。

確かに、グリルにフォグを組み込んだのはB310前期と同じです。前期のバンパー置きよりもスマートですよね。

私の界隈は、バイオレットの方が多かったように思います。時折見かけるスタンザは、兄弟車的位置付けながら、やはり豪華でしたね。

この3兄弟のセダンは、シルエットにしたら510ブルと見分けられる自信がありません(笑)。初代バイオレットは成功作と言えませんでしたから、510に回帰したのも解るのですが。

あの時代、車種にしても販売店にしても「戦いは数だよ、兄貴」が信じられていましたから、この方法になりますよね。後年、一時期はトヨタを超えて、GMすらも上回る車型数だったと顧みられていた時代です。元は別会社だった関係もあってか、販売系列の整理には、なかなか手がつけられませんでしたね。

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「近況報告(令和6年4月編) http://cvw.jp/b/1984303/47684123/
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2013年9月14日納車 アドバンストライトパッケージ ボディカラー:988 ダイヤモン ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1995年12月登録(同型最終年月) 2001年6月購入 2013年9月譲渡 ボディカ ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1992年6月購入 2009年3月一時抹消 2009年6月永久抹消 ボディカラー:18 ...
トヨタ クレスタ トヨタ クレスタ
1991年7月登録 2000年11月購入 2001年6月譲渡 ボディカラー:27N パ ...
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