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あるしおーね@メイちゃんぷりさんのブログ一覧

2017年04月08日 イイね!

50年間お疲れさまでした。

今回は高度成長期の日本を支えた偉大な電車の引退にあたり鉄の端くれなワタシの思い出を当時の写真とともに語りたいと思います。
長文となりますがご容赦をm(_ _)m

先日JR東日本より583系寝台電車引退のプレスリリースが発表となりました。
「ついにこの日が来たか…。」
ワタシの率直な気持ちです。
いや、むしろよくぞここまで走ったと惜しみない拍手送ります!

583系電車とは何か…。
ざっくり説明すると新幹線が東京~新大阪のみだった昭和40年代初頭、地方の鉄道は在来線移動が当たり前でした。
東京から東北・北海道方面、大阪から九州方面には昼行特急と夜行寝台特急が設定されており、
輸送量増加にあたり車庫が足りなくなりつつありました。
既に当時全国新幹線網の計画があり車庫を増設したらいずれ余ってしまう…。
じゃあどうするか???
昼夜兼用の特急電車を開発すればいいじゃん!
当時の国鉄技術陣は思い切ったことを閃きましたさ(笑)
もうこの辺りはプロジェクトXの世界ですな。
そして昭和42年に誕生したのが581系電車でした。
この電車は交流60Hz仕様のため新大阪~九州間の「月光」「みどり」として運用を開始。
翌昭和43年東北本線全線電化完成に合わせて50Hz/60Hz両様の完成形583系電車が誕生しました。
このあとの活躍と衰退の物語を自分なりに書いてみたいけど長くなるので興味のある方は引き続きWikipediaでお楽しみください(手抜き)。

ワタシと583系との出会いはいつだったかな?
初めての出会いは37年前の小2の春休みに親父と弟と3人で行った東北旅行か。
今思うと電車好きな息子のために親父も無理したんだろうな…。
だからオカンは留守番だったのでしょう(汗)
その帰り道に仙台から上野まで乗ったのが
583系「みちのく」号



普通の電車の座席とは異なる広々シートが快適で夢のような時間だったと今でもうっすらと覚えています。
その証拠写真がコレ



弁当にがっつくあるしおーね少年の図w

車内販売のカップ入り焼きリンゴスイーツも美味しかったんだよな…。


翌年ワル乗りしたあるしおーね少年の要求がエスカレートしたのでしょうか(汗)、山口県までSLに乗りに行きましたがその帰りも583系のお世話になりました
残念ながら写真は無いのですが山陽本線の小郡(現在の新山口)から名古屋まで「金星」号で移動。
これが寝台電車としての583系デビューでした。
3段寝台で小学3年生だったワタシが狭いと感じるほど本当に狭いのですよこれが!
快適性より輸送力を優先されていた時代の車両というのがよくわかります。


そして時が流れ1987年春
国鉄分割民営化の直前に中学を卒業したあるしおーね少年は貯めたお年玉をフル動員して初めての北海道一人旅(車中4泊5日)にでました。
一人旅の不安はあまりなかったけど今思えばよく家出と間違えられて補導されなかったな(苦笑)
中学の卒業式の後に出発して総武本線佐倉付近の夕焼けがきれいだったんだよな。
そして上野駅19時50分発のゆうづる1号で北へ


下段寝台は昼間は座席となるので幅は広いがやはり高さがない(汗)
でも寝てしまえば関係ないし快適♪
9時間後の早朝5時過ぎに青森に到着



そこからよい席確保のための桟橋グランプリに参戦して青函連絡船で北海道の旅が始まったのでした!!
本当はこの旅の帰りも583系「はくつる」の予定だったけど狭いのは嫌だし未知のエリア奥羽本線を経験したい若い鉄はあっさりと同料金で快適な客車2段寝台「あけぼの」に変更で「はくつる」は社会人になるまで未乗となりました。

583(581)系電車の全盛期は非常に短くて九州方面は1975年の新幹線博多開業まで、東北方面は1982年の東北新幹線開業までのわずか15年です。
それ以降はからくり装備を駆使して多種多様な列車に活躍の場を求めました。
それでも余った一部の車両は九州・北陸・東北方面の普通列車用に改造され余生を過ごしました。
九州では乗車する機会がありませんでしたが北陸・東北方面の旅行時にはわざわざ使用列車を選んで乗車したものです(きほん行き当たりばったりの旅が好きなので)。

それでも東北方面では1993年まで昼間は盛岡~青森の特急「はつかり」


夜間は青森~上野を東北線経由の「はくつる」


常磐線経由の「ゆうづる」



奥羽本線の臨時として「あけぼの」



等々寝台列車の需要がまだ有ってそこそこの乗車率で活躍していました。





いまおもえば最後の輝きを放った古き良き時代でした…。

これまた写真がなくて恐縮ですが上野~青森間を奥羽本線回りで走破する夜行座席急行「津軽」にも使用されていました。
これも今はなき北海道周遊券を使用すると北海道までの急行自由席に追加料金なしで乗車できるおまけがついていたのでよく利用しました。
中でも印象的だった出来事は1991年の秋だったかな。
台風が接近していて阿武隈川に水量が規制値で郡山で運転抑止が掛かり水量が引くまで動けなくなりました。運転するにしろ運休になるにしろ深夜帯で乗客を放置できず急遽座席を寝台形状にすることの許可が出たのです。
不謹慎だけど鉄としちゃこんな嬉しいことないです♪
目の前で車掌さんが座席を組み替えてベッドに!!
本当は向い合せの座席で一夜を過ごすはずが横になれる幸せ…。
すぐ寝落ちしましたzzz
そして酸っぱいすえた様な臭いで目が覚めたのです???
目の前には見知らぬオッサンの足…足!!!
どうやらワタシが落ちた後にほかの座席もすべて埋まっていたのか見ず知らずのオッサンが空いていたワタシの座席の通路側スペースでワタシと互い違いで横たわってしまったようです(滝汗)
そこから先は気持ち悪くて生きた心地しなかった・・・。
結局朝になっても水位が下がらず運転は打ち切りになりワタシは新幹線&特急「はつかり」で青森まで移動し無事に北海道旅行を継続できたのでした。

ここまで何度も寝台が狭いと言っていますが制限限界一杯まで高くされた車体をもってしても3段寝台は狭いのです。

拾い物画像

拾い物画像


上段と中段は起き上がって座ることが出来ず、下段も幅は広いものの高さは変わらずでした。
それでも受け入れられたのはデビュー当時の客車寝台特急の寝台幅が52㎝のところ583系の中・上段は70㎝確保されていたからと言われています。
52㎝だと寝返り打つのも難儀するので画期的なことだったのですね。

そんな583系ですがマニアには知れた快適な場所がありました。
パンタグラフ直下の寝台がそれでそこだけ2段寝台となっていて下段の高さは変わらないけど中段の高さは起き上がって着替えが出来るほど快適でした。
子供のころから知識として知っていましたが今みたいに簡単に画像や動画検索できる時代ではなかったから空想してあこがれたものです。
そして何回目かの北海道旅行の帰り臨時寝台特急「あけぼの82号」を利用するときに寝台番号を指定して切符を確保し乗車することが出来ましたがやっぱり広かった。

拾い物画像


上の画像と比べてもらえれば一目瞭然ですね。
これで料金が一緒なら使わない手はないと思えるほどでした。

最後の乗車の記憶は2005年に郡山から会津若松まで乗った臨時快速「白虎」号だったかな。
一眼レフもデジタル移行後なんだけど何故か記録に残っていないのです。
ひょっとしたら育児(1号3歳で2号1歳)に奮闘する奥様に隠れてコッソリ鉄分補給に行ったからかな…。ガラケーカメラで記録してどこかのホルダーに保存してるかもしれないので何時か発掘出来たら公開しましょう(苦笑)

そしてちゃんとした走行写真のラストは2015年の奥羽本線110周年記念号


そして春から秋にかけての定番だった青森からのねずみ参拝団体列車のドリーム号

昨年の春に撮影したこれがほんとのラストとなってしまいました。
車体の状態も奇麗でまだ数年活躍できるかとタカをくくって昨年はおサボリしたのが運の尽きでした。
こうなるのわかっていれば積極的に撮影したのにな…(´Д⊂グスン

このほかにもポジフィルムで残した写真があるのですが取り込めないので今回は割愛します。
いずれすべての写真をデジタル化したいのでスキャナー購入したらほかの写真ともども公開したいものです。

583系乗車の記憶も次々思い出すのですがキリがないのでこの辺で終わりたいと思います。
思い出のたくさん詰まった583系
ホントにありがとう。
今後は各地の博物館で展示された姿を眺めに行きたいですね。

みなさま長文にもかかわらず付き合いくださってありがとうございました!

ワタシは几帳面じゃないから撮影の記録や乗車の記録をガチな鉄の方々見たいにとってないので今になって苦労してます(汗笑)
記憶が定かなうちに色々な旅の記録を思い出して記録したくなってきました。
長くなるけど時々書き込みますのでこれからもお暇の際はお付き合いお願いいたします。



Posted at 2017/04/08 18:31:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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いい歳したクルマとロードバイク好きのオッサンです。 30年スバル一筋でしたが縁あってMINIに乗っています 若い頃から漠然と速くてちっこいクルマに乗ってみたい...

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