第二子誕生に伴い、必然的にファミリーカー更新が急務となりました。
高年式(五年落ち以内)、低走行(3万km以内)は必然として、100万円前後の中古車で以下の条件を満たす、間違いの無い理性的な車選びを求められたのです。
(1)トランクが広い
・・・大人2人、チャイルドシート×2、ベビーカー×2、ダンボール箱×2程度が余裕で積載出来ること。
(2)MT車
・・・CVTのラバーバンドフィールにイライラ。やっぱり駆動力を自分でコントロールしたい。
(3)4WD(非SUV)
・・・積雪地帯の上、パッソでスタックして見動き取れなくなった事がトラウマになっている為。しかし、維持費の高いSUVは除く。
(4)油圧パワステ
・・・EPSの気持ち悪さに耐えきれず、モーターをポアした前科持ちの為。やっぱり油で緩衝する、しっとりした感触の方が好き。
(5)四輪ディスクブレーキ
・・・都市部の高速道路並のペースで流れている田舎のバイパスを主体に走る為
(6)非直噴エンジン、非アイドリングストップ
・・・長く乗るにあたって要らん心配の種は不要
以上の条件を満たす車なんて、20年前ならいざ知らず今どきある訳ない筈・・・あったんだなぁ、これが。
およそ半年近く探し回った挙げ句に、色々と目を瞑ってE160系カローラにしようと思ってハンコを押す直前にコイツに出会いました。まさか自分がスバルに乗るとは(でも過去にドミンゴのアルミ履いた気持ち悪いヴィヴィオ、KF1レックス、BHレガシィGTのオーナーだったり)
駆動系はレオーネ直系というかそのまま、シャシもGMの資金で金に糸目をかけずに仕上げた4代目レガシィ直系というかそのまま、エンジンだけは新しいけどBRZのボア&ストロークダウン版。
こんなん言うと怒られそうですが、冷蔵庫の残り物で仕上げた炒飯みたいな車なのに、これが絶品。究極とは言えんにせよ嗜好のグルメ。
デビュー当時に試乗した2.0のリニアトロニックと同じようなモンと思って試乗もせず(出来ず)に買ったら、もう見た目以外は完全に別物。
アイドリング+αでクラッチミート出来る電スロ、上手にクラッチを繋いだ瞬間のアクセルレスポンスの良さ(逆に下手だとマウントがグニョグニョなのでワサワサする)、ビュンビュン回る癖にフライホイールが重たいせいで回転落ちの遅いエンジン(電スロの制御もあるのでしょうが)、モード燃費よりも積雪/凍結路での使い勝手を優先したローギアードなギア比、昔のBMWみたいなパワステ(1.6のナイサイトのみ油圧パワステ)、フロアがガッシリしてる車体、懐が深い癖に妙に軽快感のあるサス。
こりゃレオーネじゃん。それも超アップデートされたレオーネ(笑)
良い意味で2010年代の車に乗ってるとは思えないアナログ感溢れるフツーの車なんです。それがどれだけ貴重な事か・・・
ホント乗れば乗るほど旧き良き富士重工味に脳汁がオーバーフロー。なるほど、これがスバリストの醍醐味か(たぶん違う)
結果的にスバル最後の5MTとなった最終アプライドE型、おそらく北関東の農家のおばあちゃんワンオーナー(納屋に入っていたみたいで小傷が多い癖に塗装が異様に綺麗)と思われ、変な色(白黒銀以外あったとは)で、OP多数、何とスバル純正ドラレコまでもが付いてますよ。
もはやレースのハーフシートカバーを付けたら勝ったも同然(何に?)