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2016年12月18日

「真田丸」にみる、義に生きた『真の武士』

「真田丸」にみる、義に生きた『真の武士』 「徳川兵に、真(まこと)の武士は一人もおらぬのかー!」



真田幸村が、大坂夏の陣で撤退する豊臣軍の殿(しんがり)を務め、伊達政宗をはじめとした徳川勢の大軍に立ちふさがり、見事味方の撤退を成し遂げた際に放った言葉。



『関東勢百万も候へ、男は一人もいなく候』

という名言として知られています。


ちなみに、殿(しんがり)とは部隊の中で最後尾の箇所を担当し、撤退する味方の盾となり一人でも多く味方を撤退させる、言わば決死の役割です。


「徳川兵に、真の武士は一人もおらぬのか!」






伊達正宗には、幸村のこの言葉が刺さったことでしょう。




この言葉こそが、「真田丸」の中の大きなテーマであり、ハイライト、『武士の本懐』、『誠の武士道精神』を表す台詞だったのではないでしょうか。


一時は天下をねらった伊達政宗も、東北の雄でありながらすでに天下統一を成し遂げる目前の豊臣秀吉には逆らえず、秀吉に臣従し安堵されていたにも関わらず、時流に乗って豊臣を裏切り、徳川勢につきます。


ドラマの中では、幸村の叫びに応え、伊達政宗は「玉は尽きた」とし、撤退します。


そんな正宗に対し、最後の決戦を前に、幸村は妻子を保護してもらうことを願い出、正宗も「よくぞ儂を頼った」と、これを快く引き受けます。

そして正宗は、「真(まこと)の武士」として、敵将の大切な妻子を温かく迎える。
小さくちぎったずんだ餅を、自ずからこしらえて。
敵の妻子を保護したことが家康に知られれば、自分にも誄が及ぶことは承知の上で。



もう少し生まれた時代が早かったら、天下を取っていたかもしれない二人の武将同士だからこそ通じ合う『武士道精神』を、最終回を目前に見ることができました。




『生きたいように生きればよい』
すなわち、・・・『死にたいように死ねばよい』。

かつて「叔父上のようになりたい」と言ってくれた可愛い甥の肩を不器用に抱き、頬を軽く何度か叩く真田信尹。

『儂のように生きなかった』ことを、優しく祝福してくれているような、嫡男ではない男同志だからこそ理解できる別れの場面。





そして、もう一人。
「生き延びたな」と静かに酒を酌み交わすお屋形様(上杉景勝)と大御所様(徳川家康)。

これまでは家康公にはっきりと自分の想いをいえなかったお屋形様が、ついに、きっぱりと

「この戦には大義がない」 と。


「源次郎は、私が出来なかった生き方をしてくれた」「源次郎のように生きたかった」(大意)と。




対する家康公は、「今があるのは太閤殿下のおかげ」としながら、
「真田め、親子二代でたてつきおって・・」。


大義なき戦いをしていることを自覚している家康。


そして、大義なき戦いと分かっていながら、徳川軍の一員として豊臣軍と闘わなくてはならない上杉景勝の忸怩たる思いと、幸村に対する憧憬の気持ち。



己の武士の本懐を遂げられることへの憧れ。

自分を抑えて領地、家臣、民のために「義のない闘い」をしなくてはならない武将としての責任。

闘いのない国、安定した日の本の国を目指す、新しい時代の支配者としての責任。





信繁自身も、激動の時代をどう生きればいいのかもがき苦しみ、
父に憧れ、叔父に憧れ、兄に憧れ、お屋形様に憧れ、
恩義ある太閤秀吉との約束を守り、豊臣を最後まで守ろうと闘い抜く。

真田信繁の生き方そのものが、義に生きることができなかった男たちの憧れとなる。


『信繁のように、生きたかった』




そして、400年の時を経て、現代に生きる私たちにも真田幸村こと、真田源次郎信繁の鮮烈な生き様が、心に刺さる。


これこそが、「真田丸」の、大きなテーマのひとつであったのではないでしょうか。







幸村の名言の中で、もう一つよく知られている言葉の一つが

『恩義を忘れ、私欲を貪り、人と呼べるか』。



そして、真田信繁の「戦友」でもあり、「一番の理解者」であり、「愛され愛する人」であった
高梨内記の娘、きり。

きりちゃんのこともいっぱい語りたいけど、これからお出かけなのよ~。



帰宅したら、あとは真田丸「最終回」。





長男が、

「あーーーっ、 兜だけ置いてある。 ・・・やっぱり・・・・・・。」

と、予告の画像を見て激しく動揺していました。


結末は分かっていても、最終回を見るのは覚悟が要りますね。




さて。 それでは真田丸ファンの皆さま (たまたま目にされた、あまり興味がない方も)。


また後ほど、お会いしましょう。




ブログ一覧 | 真田丸 | 日記
Posted at 2016/12/18 10:44:01

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この記事へのコメント

2016年12月19日 0:17
稜線さん!こんばんは

このブログを読んでから最終回を見て、一際思い出深く鑑賞する事が出来ました❗️

ここにも、死して名を残す男の生き様

最後に真田信之の藩から幕末に佐久間象山を輩出したとの説明に驚きましたが(⌒-⌒; )

真田丸ロスもあるようですね
私は、花燃ゆロスをまだ引きずってますが(u_u)
コメントへの返答
2016年12月20日 3:36
ホワイトコウキさん、こんばんは♪

返信が遅くなってごめんなさい。
ついに、終わってしまいましたね。

>ここにも、死して名を残す男の生き様

以前ブログに書いた「男のロマン」が、ここにも。
心の奥で渇望し、憧れるけれど、今の自分にはできない生き方。
日本史の中だったり、大河ドラマ、松本零士作品、大東亜戦争の中であったり、命を賭して「義」や「名誉」や「愛する人」のために、何もかもを失っても闘う生き様に、惹かれ、憧れ、惚れてしまうのでしょうね。

松代藩から輩出した佐久間象山の名が出てきて、ドキっとしました。
戦国時代から江戸のはじまりの「男のロマン」の舞台は、「忠臣蔵」を経て、幕末に続くんだな、あの「新撰組!」へ・・・と。
三谷幸喜さんの、ご自分も幼い頃から大好きだった過去の「大河ドラマ」愛、リスペクトにつながっていることを感じて、また胸が熱くなりました。

>私は、花燃ゆロスをまだ引きずってますが(u_u)
きっと、「花燃ゆ」関係者の方は、そんなホワイトコウキさんの言葉に報われた気がするのだと思います。良い作品と巡り合えた時には、感謝の気持ちを込めて、NHKに感想を寄せるのもいいですよね。私も、武士の時代を終わらせ新しい時代を作った、武士だからこそできた佐久間象山氏の弟子、吉田松陰先生のことが、また思い浮かびましたよ。
ワルイ捏造番組、自虐史観番組の時も、きちんと指摘して意見を寄せることも大切だと思います。

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「「はるみ」みかんと「晴見」フィルハーモニー@静岡 http://cvw.jp/b/2096003/47512533/
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