完全素人のおっさんですが、マツダのイベントでロードスター耐久レースに参加してみました。いつも助けてくれるこちらも素人のサポートメンバーが来てくれました。アリガタイ🙇🏻♂️
前回は富士スピードウエイ!で国際規格サーキットを走る大興奮の中、小生が接触事故起こし、フェンダー等ベッコベコにしながらも、完走。で、
今回は…
ツクバ!
言わずと知れた、雑誌やメディアが車の性能を語る上で必ず持ち込む日本メディアのベンチマーク的なサーキット。
当方チビ連れのため、早朝からオナカスイターだの、食べれば食べたで直後にウ◯コー!でなかなか筑波まで辿り着けません^^
到着後、簡単なミーティングで注意事項説明。今回は昨年優勝者が居たりプロドライバーが混ざって居るとの説明。どうやって当たらず上手く抜かれるか(笑)緊張感高まります。
車検、点検を受け…
予選。
毎回、短い予選時間を、慣れないドライバーチェンジの練習も兼ねて、皆んなで交代で走る、全員野球の仲良し我がチーム。
サポートの皆さんと皆んなで雰囲気を楽しみたい!それがモータースポーツだと、勘違い⁉︎の我がチームです。
暴力的に速いノンプロドライバーが一人含まれますが、誰がどう見ても主催上位から完全ノーマークの、名の無い我が弱小チームです。
さて、予選は…その爆速ドライバーの実力が発揮され、1分11秒そこそこというなかなかのタイムを叩き出して、なんと三十数台の中6番グリッド。ウチのトップランナー、は…はえ〜^^
小生、スタート担当でありますので、前に押し上げてもらいちょっと鼻高々(他力本願)。
気温37℃
車内温度45℃体感…アチイアチイ…
過酷なコンディションの中、フォーメーションスタート。
そして、1ラップ後、未体験のフロントローからのローリングスタート!
大方の予想通り、初っ端から1分12秒あたりで攻めるプロや玄人のトップ集団にはついていけません。ジリジリ離されます。
燃費の様子を見ながら6500回転シフト2速無しの縛り。それでも意地で1分16秒から時には14秒台を出し、順位キープ。
暑さで初老の頭がホワイトアウトするのを堪え、何とか7番手でセカンドドライバー、爆速おじさんにチェンジ。今回はどんは暴走を見せてくれるのか…
は、はえ〜。
落ちることなく13秒台14秒台で飛ばし始めます(笑)
「おい、燃料最後までもたねえぞ!」
タイムモニター見ていた外野が騒ぎますが、整備プロ(二輪!)の我がチーム監督は、
「ん〜。…いっちって、いんじゃねー。燃料、いけんじゃねー。…んー。いこーか。」
と、的確な指示を無線で爆速ドライバーに伝えます。
「へーい」
気の無い返事。いつも通りの暴走を続け、アブネ!アブネ!と言いながらも周回遅れを上手く抜かして順位を上げます。
6番手、5番手…
ノンプロとはいえ、草イベントでGTドライバーに絡む無名の爆速サラリーマンおじさん。
さすがの経験値。
スゲ。
ガソリン、もつの?
地獄のような暑さの中、最終ドライバー、ステディ(ビビッターカット済み)太っ腹おじさんにドライバーチェンジ。
コースイン後数周は、鬼のような路面温度に悲鳴をあげて完全にタレた台湾爆安フェデラルタイヤ(倹約の為内外逆履き…)に戸惑い無線から悲痛な叫びが。
しかしさすがにステディ太っ腹おじさん。タイヤのタレ具合や残り周回ガソリン残量を分析して、ギリギリまでペースアップ。14秒台!
何故か耐久レース中に、タイムアタックでも予選でも出せなかった自己新を出す、不思議なドライバーです。
と、ここで。
チビはレースなんてどこ吹く風。ジュース飲んでお菓子食べて、チョロQ転がしてパドックライフを楽しんでいます。
そう、必ず大人が側についていれば、モータースポーツは親子で共有できる。
育児に疲れた母親を週末解放してやる、とか、ママもドライバーとして参加!とか。
参加しなくても、プロのスゴイ走りを真近で見られる、観戦がこれまた楽しい。
よほど小さなサーキットでない限り、鈴鹿や富士、筑波とか、主要な施設は必ずキッズルームや授乳室がある。
子どもの取り皿や小さなスプーンを笑顔で出してくれる食堂がある。
意外にも、モータースポーツって、家族で楽しめると思うのです。
小生はサラリーマンの親父が、鈴鹿でやっていた自作車両で燃費を競う「マイレッジ マラソン」という競技に参加していて、鈴鹿に連れて行ってもらった事をよく覚えていて、サラリーマンやりながら夜な夜な車作りする背中を見て、学生の頃にクルマにハマりました。
モータースポーツ?出るの?
カネがかかる!アブナイ!
その通りですよね(笑)
クルマ業界に生きていない他職の素人には手を出しづらい世界。育児するにも、カートやらスクールやら、本気でやらせたら、ボールと靴があれば練習できるサッカーとかと比べると、比にならないほど、物凄いカネがかかる。
でも、親が好きなことを楽しんで居る背中は絶対に見せた方がいい。別に子どもがレーサーにならなくてもいい。
楽しい時間を過ごす事で、子どもはいつか好きなことを見つけるはず。そう思います。
戻りますが。レースの結果は…
残り8分で痛恨のエンジンブロー。
リタイア。
1ヘアピンでステディおじさんが停止。
エンジンからの異音を数分前から無線で伝えており、サポートメンバーとドライバーはパドックから心配の視線を送る中、…ガラガラガラガラガラガラ…といいながらホームストレートを1コーナーに飛び込んでいく愛機を見送ります。
その直後
「メタルが、あ。ああー…」と、無線。
お疲れ様。
ステディおじさん、ほんとによく頑張った。
1コーナーでエンジン停止してからも、「レース終盤の他車に絶対迷惑をかけない!」という強い意志で1ヘアピンのポスト下コース外まで惰性で命がけで右寄せ走行。
最後の最後まで戦ってくれました。
熱中症になりポストでうなだれる彼は、最高にカッコ良かった‼️
全員感動(;_;)
その時の順位なんと…
4位
3人の素人おじさんが、3人の素人サポートメンバーと、1人のチビで、ほんの少しだけ、一瞬だけ
まかり間違えたら表彰台!!
という夢を見ました。
いつかまたエンジン載せ替えて来ます。
ありがとうマツダ、主催者の皆様。
ありがとうポンコツNCロードスター。
ありがとうサポートの皆様。
絶対リベンジ!
チビ連れてまた来るぞ!(笑)