釧路に行こう

そろそろ梅雨明けですね．
本格的な夏，旅行に行かれる方も多いと思います．

北に行くか，南に行くか，それとも外に飛ぶか...
旅行の行き先を決めるのは「楽しい悩み」ですね．


北に行く場合，多くは札幌・小樽あるいは函館といった，道南を選び勝ちですが，ちょっと待って下さい．

道東の旅もまたいいものですよ．


今日は，以前私が釧路から足を伸ばした時の写真をアップしたいと思います．
題して「B11写真紀行ー日本・道東編」




2003年の8月も終わりに近い頃，たまたま釧路で講演を頼まれました．
金曜日にお仕事が終わると，週末の予定はありません．

うーん，こんな機会は滅多にないぞ．このまま帰るのはばからしい．
直ちにレンタカー，宿を手配．翌日に備えます．




明けて土曜日は快晴．
釧路全日空ホテルの窓から，釧路港を一望．




徹夜で漁をしてきた漁船が，大量のカモメを引き連れて入港してきます．




カメラを持って町に出ます．この頃使っていたのはEOS10D．
北海道三大名橋の一つに数えられる幣舞橋（ぬさまいばし）．




橋のランカンには｢春夏秋冬」を現すブロンズ像が．
これは舟越保武 氏 作「春の像」

美しい像ですが，カモメにとっては絶好の休憩場所兼トイレです（涙）



買ったばかりのタムロン300mmを試し撮り．鳩に餌をあげる親子．

現代の水準から見れば随分ヌケの悪い絵ですね．



どこにでもいる困ったおっさん．

鳩を追い回して満面の笑顔（＾＾；


レンタカーを借りて市内を抜け出します．
悲しいことにマツダレンタカー釧路には

ロドが置いてない！

やむなく某T社のファミリーカーをレンタル．


まず向かったのは釧路湿原．

素晴らしく雄大な自然，自然.....



地元の情報通に聞いた場所ー鶴居村へ．
そこにいたのは.....


そう，特別天然記念物，タンチョウ．
望遠の性能は今一つですが，それでもその優美な姿には感動！



さらにこんな動物も！


エゾシカです！

カメラを向けると警戒のまなざし．一瞬後には一目散に.....
これは大型レンズ付きのカメラが銃にみえるからだそうです．


タンチョウにエゾシカ，
そしてついにはキタキツネまで！

この日のB11はついていました．思ったよりも怖い顔しています．



植物も珍しいものが...　これはトリカブト

（少しピンぼけですみません）
言わずとしれた有毒植物．主成分はアルカロイドの一種、アコニチン．
和名は附子で、生薬名は「ぶし」、毒に使うときは、「ぶす」というそうです．


俗に不美人のことを「ブス」と言いますが，これはトリカブト中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったことに由来しているそうな．しらなかった....

石垣島の殺人事件で実際に使われたことで有名ですね．



これは釧路湿原に沿って走る「ノロッコ列車」





湿原を後にして，391号を北へ．のんびり草をはむ牛の群れの向こうに，遙か雄阿寒岳．



美しい山野が心を癒します．




着いたところは摩周湖
布施明の「霧の摩周湖」で有名．知り合いで４回行って一度も晴れなかったという人がいますが，私は一回目でこの天気．


晴れの摩周湖を見ると結婚できない，出世できないというジンクスがあるそうですが....
気にしない気にしない．


摩周湖は透明度が高いことでも有名です．しかし1931年には41.6mだったのが，2004年度には19mまで悪化．その原因は...　ヒメマスやニジマスの養殖だって．うーん，それってどうなの．


もう一つ蘊蓄を．
摩周湖には流入してくる河がありません．そして流れ出る河もないそうです．
で，国土交通省の認める湖の定義から言えば，
流入・流出河川がないものは湖ではない．

それじゃ，摩周湖は何なの？というと....

「単なる大きな水たまり」だそうですよ，法律上は．

へぇー！


峠を越えて川湯温泉方面へ．着いたところは硫黄山．

そこここから吹き出す噴煙．イオウの匂いが辺り一面立ち籠める．



さらに進むとそこは屈斜路湖．


こちらは釧路川が流れ出しており，立派な湖．
やはりカルデラ湖です．

ara chanが指摘されたように


クッシーはいませんでした！


52号で屈斜路湖東岸を走り，243号ー241号経由で本日の最終目的地へ．
阿寒湖です．

マリモで有名ですね．背景は雄阿寒岳．


阿寒湖では，貸し切りのモーターボートに乗り湖上へ．




沈む夕日を眺めながら，柄にもなく少し感傷的になったB11でした．