先日太田の三輪マニアのT岡さんが遊びに来ました。
なんとマツダT2000、T1500は見たことがあるが2000ははじめて、でかいの一言。なんせ長さは6mオーバー、幅だって楽に1.8m以上ある。
荷台だって長さは13尺、4.0mある。二トントラックだって3mしかない。
でも運転席は軽トラ並み、こじんまりして居ます。たしか三人乗りなので右コラムシフトなので慣れが必要だ。空荷でも思ったより乗り心地はいい。三輪なので左右にフラフラするのはミゼットと同じだ。それにしてもこの大きさでなんと4ナンバー。本来なら1ナンバーだが当時三輪は特例だったらしい。
これはT岡さんが持ってきたT2000のホイルシリンダー、廃油風呂に入ってもらったがフレアナットがどうにも緩まないという。エキストラクターではまず緩まない。こんな時は無理は禁物、折れてしまうと手間は10倍以上になる。ブレーキ関係はネジ穴の奥がフレアになっているのでドリルなどで穴を広げると削る心配があるんです。折れてしまった時にはフライスでネジ山一皮残して削り取る。
でも今回は折ってしまうまえだったのでまずは酸素(アセチレン)でフレナットを赤くなるまであぶる。
ネジの頭はなめているのでバイスグリップで回す、冷却浸透スプレーも併用する。固い、折れるか?
無事に緩みました。
ネジトラブルになったら予備部品や折れた際のリカバリーができる道具機械があるかで違ってきます。もしなければ無理は禁物。貴重な旧車部品は大事にしましょう。
フレアナットはW3/8-24、ウイット細目ネジ二号というもの。ユニファイではないと思う、60年代にはユニファイネジも入ってきたが使われているのは多くが航空機とのことでもちろんミゼットにも使われていません。
エア抜きボルトは珍しい形だ。通常はテーパー状だがこれは平らで中央が少しくぼんでいて鋼球を押さえるようになっている。フレアナットは外せたが新しい部品はどうするか?今手に入るのはユニファイネジのフレアナットしかない。ただネジ山の角度がウイットネジが55度にたいしてユニファイは60度。入らないわけではない、ネジはナットとボルトのネジ山の摩擦で締結するわけだが55度と60度だとネジ山が面接触でなく点接触になってしまい締結力が少なくなるはず。
だらだら難しいことを書きましたが自分自身ミゼットでは自己責任で使っています。旧車に乗ることだって自己責任だよね。
さてこの続きはいつかな。
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2018/12/22 18:23:06