神 ECUチューニング(現車セッティング)
今回は、今まで変更してきた
・吸排気系(REMUSマフラー、エアインテーク、チャージパイプ)
・電装系(プラズマダイレクト)
に合わせ、車からデータを吸い出し、実際に車の出力などを計測しながら
安全マージンギリギリまでセッティングを詰めてみたかったので、
現車セッティングが行えるところを探していました。
年々ECUは複雑化されデータを覗き見ることさえ困難な状況となっており、
それを突破しさらに解析してからオリジナルチューニングデータの作成となると
相当な技術がないとできないことです。
方々探しまして、界隈では「神」と呼ばれるチューナーに辿り着きました。
事前に何度かやりとりはしましたが、稚拙な質問に対してもとても丁寧に答えてくれ
信頼できることがわかり、あとまったくこちらサイドのトラブルなのに、
ならそちらも面倒を見ましょうかと言ってくれ、提案、作業までしてくれるというまさに本物の「神」な方でした。
車両持ち込み時にあらためて私がやりたいことを相談しました。
・ピークパワーの数値にはこだわらないでやってほしい(実用重視)
・安全マージンの確保
・上から下まで加速力の向上
・スピードリミッターの解除
・スポーツプラスモードでのアクセルOFF時はバリ音向上で♡
・それでいてコールドスタートはお静かにね♡
これらを実現可能か相談し、できる限りやっていただくことになりました。
現車セッティングの手法は
①データを吸い出し徹底的に分析しマップの変更
②独MAHA社製シャシーダイナモによる計測
※電気ブレーキ(任意に負荷の設定が可能)を用いることにより、
実際の走行状態を車両が停止している状態で再現することが可能で、
さらにロス馬力も測れ、駆動系オイルやタイヤの温度変化による
計測結果の違いを補正できるそうです。
③トルク、パワー、点火時期、空燃比、ブースト、吸入空気温度、スロットル開度などのデータを確認。
①→②→③、①→②→③、①→②→③。。。。これを現車で何度も繰り返し、
そして路上でも走行チェックとなります。
これを数日掛けてセッティングを煮詰めていく大変な作業です。
不安(ECUを解析してみないとどこまでできるかわからない)と期待を胸に神に車を託しました。
数日後、セッティング完了の連絡があり車を引き取りに向かいました。
我が愛車がシャシーダイナモ上に乗った瞬間、なんか違うんですよ雰囲気が。
いつものコイツじゃない。
まるでフリーザの一言でブチ切れ寸前の孫悟空ようだ。
シュンシュンシュンシュンシュン・・・
実際に神がシャシーダイナモ上でエンジンを回しパワーとトルクがどのように変わったのかみせてくれました。
タイヤが転がりだし、徐々に排気音は野性味を帯び、エンジンは鋭い吹け上がりと共にレッドゾーンまで一気に上り詰めていく。
「クリリンのことかあーーーーーーーーーーーーーーーーーー怒怒怒」
まるでスーパーサイヤ人そのものじゃないか。
確かにピーク値は上がりそれ自体も凄いことですが、それよりも実際に乗ってアクセルを踏み込んだ時の加速感、
回転上昇の快楽、アクセルOFF時のガボ音。これらが五感を刺激し、そこから得られる快感にくらべたら、
スペックはただの「数字」に過ぎないということを思い知りました。
それができるからこそ「神」と言われる所以でしょう。
特にトルク曲線が下から上まで全域でノーマルを大きく上回っていたので、
最大トルクよりも重要なポイントとして調整してあり、それがそのまま運転のしやすさにも繋がっていました。
とにかくどの状態からも加速が可能で常に臨戦態勢である。
アクセルをブラジルまで踏み抜けると0スタートでも加速中でもミシュランPS4Sがホイールスピンします。
もともとコンフォートとスポーツモードって結構違いがあっておもしろい車ですが
今回のセッティングでさらに明確に違うキャラクターとなり、その豹変ぶりに興奮を覚えます(ハアハア♡)
あといずれはサーキットでコイツの実力を解放してみたいと思っていて、
スピードリミッターも解除してもらいました。(自分の車は時速200kmで制限が掛かっていました。)
シャシーダイナモで5速6500rpm付近でメーター読み220kmと表示されていたので
6、7、8速での伸びしろを考えるとFSWのストレートでどこまででるのかな?
さすがにそんなに出ないだろうけど汗、ま、ロマンだロマン(笑)
スポーツモード(バルブ開)の時のバブリング音は少し大きくしてもらいました。
もっと爆音にもできるけどキャタライザーがすぐにダメになってしまうのでそこそこにしてます。
(いずれ動画でアップしますね)
あと無事コールドスタートはお静かモードになりました。
極寒の早朝でもまったくアイドルアップしませんので、マフラー交換していたり、
朝の暖気が気になるかたにはお勧めデス。
G20 330ノーマルスペック(カタログ値)
・最高出力:258PS
・最大トルク:400N
ECUセッティング後のスペック(実測値)
・最高出力:ピヨピヨPS
・最大トルク:モリモリN
となりました(笑)
結果については、シャシーダイナモでパワーチェックしてる動画があるのでそちらでお見せします。
私のみんカラブログ、「ECUセッティング・パワーチェック動画」から飛んで見てみてだちい。
お勧めできるチューニングか?と聞かれると、費用はそれなりに掛かりますし、
ディーラーでOBDに繋げば100%イジってるのがバレる。(ディーラーによっては1発NG扱い)、
何らかしらの不具合があっても、データをイジッたことを引き合いに出されて拒否られるかもしれないし、
ソフトウェアの更新も場合によっては元に戻す必要(それにも費用が掛かる)があったりするので、
万人向けではないことは明白です。
でも明らかにドライバーに中毒性の高い快楽をもたらす。
悪魔に魂売り飛ばしてでも車を楽しむ外道(私)はただ突き進めば良いと思ふ(笑)
<ここからは余談。不満なども書いてますので、そういうのを不愉快に思う方はここで読むのやめてください。>
私が以前付けていたブーストアップモジュールやステージ別DMEデータ書き換えなどは、
誰がどんなパーツを付けるかわからないことや、エンジンの個体差、多少構成パーツが変わってもエンジンが壊れないよう
多めに安全マージンをとっていて、まだまだ限界域を詰める要素が残っていると言えます。
ただそうであるがゆえに、ユーザーは安心して使うことができます。(ここ非常に大事。)
ところがデスよ奥さん、数値(ピークパワー)だけを追い求めただけで、低速域や中間加速がスカスカだったり、
もっと怖いのは安全マージンを無視してセッティングをし、フェイルセーフが入ってパワーダウン(正しい判定)すると
連続してキャンセルを上書きするようないい加減な製品も少なくないと言われています。
今回、セッティングをする前に、比較のためノーマルやブーストアップモジュールの実態をシャシーダイナモで測定したのですが、
まあ予想外な結果で驚きました。
方々から怒られるのでそれらの結果については非公開・ノーコメントとしますが、
巷でパワーアップを謡っているパーツやチューンについていろいろと考えさせられました。
それらの「数値」と比べたら、え、今回のアップ値ってその程度だったの?って思われるかもしれません。
だってカタログや宣伝上もっと派手にパワーアップする(だろう)製品はいっぱいありますもん。
本当に上がるなら付けたあと現車で測定してみせてくれや
パーツを取り付けるたびにというのは現実的ではありませんが、
少なくともパワーを上げるようようなチューニングを行う場合は、
きちんと現車で測定をしてくれるショップにお願いした方が良いと思います。
今回施工前の実測値に比べて相当上がったなと思いますし、そもそもそれはピーク値であって、
もっと重要なことがセッティングにはあるということがわかったのでどうでも良くなりました。
私は人柱的にいろいろイジってパーツ付けたりしてきましたけど、
ぶっちゃけ、中途半端にイジるくらいならノーマルのままの方が良いと思いますよ(笑)
→ここ笑うところです じゃないとやってられません(笑)
昔から車いじってましたが、ショップのおやじが雑誌で紹介されてたとかなんとか言って、
言葉巧みにパーツを勧めてくる。そいつを信じて取り付ける。
その晩すげーーーーとか言って峠をかっ飛ばして笑顔で明け方まで遊び倒してたもんな。
そんだけ楽しめてたなら、疑うことにあまり意味はないのかもね(笑)
つまりカタログスペックを疑わないで乗っかる気持ちが大事ということです(笑)
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