ゴムのグリップで稼ぐタイプのタイヤに感じ、冬場のウェットでも抜群のグリップを発揮します。
これまで決勝では新品だったり、使い込んだ溝の少ないユーズドを使ったり、コースに合わせています。
溝が減ってもスリップサインくらいまで、タイムダウンは少ないです。
前後・左右・クロスでローテーションして4輪が均等に減るように使っています(本番の1本目と2本目でもやることも)。
②タイヤ空気圧
ドライでは、前/後170/150kPa。
フロントを若干上げた方がクリッピング付近で舵を切り増した時にしっかり反応してくれます。
ウェットでは、空気圧を上げて、少ない接地面を効率良く発熱させます。グリップの限界もつかみやすくなります。
300~350kPa程度が目安ですが、コンディションに合わせて微調整します。
③ホイール POTENZA RW006
サイズは、前後とも17×8.5J、inset45
重量はやや重いですが、剛性が非常に高く、ハンドリング良好です。
ホイールでもけっこうフィーリングが変わります。軽ければ良いというものではありません。
④スプリング HALスプリング(同レートでも低、中、高の3種類のラインナップがある優れもの)
フロント: 6.5~7kg、リア:9~10kg、低反発、7インチ、ID65mm
基本は前:特注品6.5kg/後:低反発9kgを使用
後期型はリアが高剛性でトラクション重視、合わせてリアレートは前期より高めに設定。
その後、コーナリングやターンでのバランスを見ながらフロントレートを決定。
レートの絶対値と同様に、前後レートのバランスも重要です。
プリロードは0で設定しています。
これは最近テスト中ですが、スラストベアリングもありだと思います。
デュアルコアとスーパーロックをコースに合わせて選択しています。
デュアルコアは立ち上がりのトラクション重視、縁石に対して強い。
スーパーロックは進入のフリー感が秀逸で、進入~コーナリング重視、ウェットにも強い。
⑥車高
ホイール下端~フェンダーで、前後とも575mm。
車高についてはあまり現地で調整したりはしません(セッティング手法として考えていない)。
⑦アライメント
フロントトー:トータル弱アウト
フロントキャンバー:ネガティブ約3°20′
リアトー:トータル弱イン
リアキャンバー:ネガティブ約2°20′
後期はリア剛性が上がり、スライドさせにくいため、特にリアアライメントに悩みました。
結果的にインに落ち着き、サイドターン旋回時のコントロール性と、
コーナリングのマイルドな立ち上がりのバランスが取れていました。
⑦ブレーキ itzz
フロント:アウト側R0.5、インピストン側R1、リア:R4
リアシュー:RS2
RE-12Dのグリップアップに伴い、効きを強くする方向で試していましたが、元に戻りました。効きが足りない分はペダル踏力で調整します、つまり強く踏むだけ(笑)効きの弱いパッドでABS介入をなるべくさせないようにします。前後のバランスとしてはリアが強いです。
パッドの効きを強くしていくと、パッドの離れ性が悪くなります。ペダルをリリースした時にパッドがリニアにローターから離れるかどうか、を重視しており、クリッピングに向けての車速コントロール性に影響があります。強いパッドを入れると、踏力を弱めてもまだパッドが粘ってしまいます。
リアシューはRS2と最強です。もう少し弱い効きのシューを使う選手もいますが、私はサイドブレーキをあまり強く引くことはなく、荷重移動に合わせてじわっと引くタイプなので、ちょうど良いと考えています。以前はありましたが、改良されたのか摩材が欠けたりすることもありません。
⑧ショック オーリンズ チューニングby ファクトリーI.T.O
フロントに関しては、減衰を下げた仕様に変更しています。開発当時から徐々に軟らかい仕様になってきており、しっかりフロントを入れてあげるイメージです。フロントのバネレートも一般的なセットよりもレートは低いと思います。
リアに関しては、ねじ式でストロークUPさせた特注品を使っています(バンプタッチしない)。
逆に言えば、一般的な全長調整式の車高調は間違いなくバンプタッチしていますので、バンプラバーのセッティングも重要です。
ショックアブソーバーはバネレート、バネメーカーとのマッチングも大事です。
⑨クラッチ EXEDYウルトラファイバー
それまではメタルを使っていましたが、最近はウルトラファイバーを使用しています。
直感的にはメタルの方が競技向けと思われるかもしれませんが、86にはウルトラファイバーの方が合っていると考えています。例えばスタートは、メタルの方がダイレクトにつながる分、ホイールスピンもしやすく、アクセルコントロールがシビアです。ウルトラファイバーの方が高回転でクラッチミートしても良い意味で曖昧に繋がり、ちょうど良い空転率で効率良くグリップを引き出すことができます。カバーも強化品を使用。
⑩その他
ショックの減衰の設定や細かい仕様、デフの組み方などはノウハウが詰まっていて、
数字や言葉では表しきれない部分もたくさんあります。
ビギナーの方はスプリングレートを前後1kg落としたりして、扱いやすくしてもいいかもしれません。
まだまだ進化中のブリヂストン・ALEX・カローラ栃木・86ですので、
上記セッティングはこれからも変わっていくと思いますが、ぜひ参考にしてくださいp(^^)q
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