フロント・フォークのオーバー・ホール(備忘録)その3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
午前中に追加発注したインナー・チューブが届きました。
が、午前中は雨勝ちな予報なので、天候が落ち着いてきそうな午後からの作業です。
その間に、サービス・マニュアルを読んだり、先輩方のブログを見直して、フロント・フォークの組み立て方の予習をしました。
その中で、手元に揃っていない物が在る事に気が付き、急遽ホームセンターに買い出し。
思う物が無くて、近場のオートバックスまで足を伸ばしたけど、買い物で探し回るのが嫌になって、グリスは妥協して購入。
帰ってきて、昼飯食べて、ちょっと休憩してから、作業開始。
新品のインナー・チューブは、綺麗で気持ちいいです🎶
2
インナー・チューブの下部にフォーク・オイルを馴染ませた新品のブッシングを嵌めます。
シリンダ・ユニットに短いスプリングを通し、インナー・チューブに挿入します。
インナー・チューブの下から飛び出たシリンダ・ユニットにシリンダ・ベースを差し込み、アウター・チューブに挿入します。
フォーク・ボトム・アレン・ボルトの古いネジロック剤を鍵状ピック・ツールやワイヤー・ブラシを使って綺麗に落とし、パーツ・クリーナーで洗浄します。
フォーク・ボトム・アレン・ボルトに新しいガスケットを嵌めて、ネジロック剤を塗布し、アウター・チューブの底から挿入し、シリンダ・ユニットを締結します。
オイルは抜けきっているので、上下を逆にして、シリンダ・ユニットを固定する、スピンドル・ツール22×24側にロング・ハンドルのラチェットを嵌めて足で押さえて、ヘックス・ソケット8ロング側にトルク・レンチを嵌めて、規定トルク=3.0㎏f•m(トルク・レンチが古いので、まだ旧単位のままです)で締め付けます。
3
上下を元に戻し、ガイド・ブッシュとオイル・シールをオイル・シール・プッシャーで圧入するのですが、圧入の際に新品のインナー・チューブに傷を付けない為に、インナー・チューブにラップを巻いて保護します。
4
その上から、古いガイド・ブッシュも挿入し、古いガイド・ブッシュの上から、オイル・シール・プッシャーを使って圧入します。
最初は力加減が判らず、恐る恐る叩いてましたが、結構な力を入れないと、新品のガイド・ブッシュは定位置に収まりません。
反対側も同じ様にガイド・ブッシュを挿入します。
が、ここで、アウター・チューブの内側と外側を勘違いしている事に気が付きました。
慌てて最初に組んだ方のガイド・ブッシュを外そうと試しましたが、新品のガイド・ブッシュはぜんぜん外れる気配を感じず、諦めました。
反対側のみ、ガイド・ブッシュの合い口をアウター・チューブの外側にして挿入しました。
5
ガイド・ブッシュが入ったら、その上にワッシャを重ねます。
オイル・シールのリップ部に、買ってきた二流化モリブデン・グリスを塗布します。
本当はチューブ・タイプが欲しかったのですが、オートバックスにはスプレー・タイプしか置いてなくて…
オイル・シールにグリスをスプレーしてもなんかやけにシャバシャバです。
「こんなもんなんかなぁ〜?」と思いつつ、取り敢えず組んでみます。
オイル・シール・プッシャーでガンガン叩き込んだのですが、イマイチしっくりきません。
反対側も同じ様にオイル・シールにグリスをスプレーして、…ん?
先程よりも明らかに、粘度の高いグリスが出てきました。
さっきのは、もしかして上澄みだったのか!!
(こう言う事があるから、スプレー・タイプじゃなくて、チューブ・タイプのグリスが欲しかったんです)
こっちのオイル・シールはすんなり良い具合に挿入出来ました。
最初に組んだ方にも、オイル・シールの上から追いグリスをスプレーして、無理やり馴染ませて、再度オイル・シール・プッシャーで叩いたら、良い具合に収まりました。
グリップをアウター・チューブの溝に嵌めて、ダスト・シールにもグリスを塗布して嵌め込みます。
6
メス・シリンダに、泡が立たないよう、メス・シリンダも斜めにして、フォーク・オイルをゆっくり、そっと注ぎます。
規定値は371±4ccなので、目盛りの判り易い375ccまで入れました。
フロント・フォークも斜めに傾けて、メス・シリンダからゆっくりフォーク・オイルを注入します。
フォーク・オイル・レベル・ゲージを104㎜に合わせ、余分なオイルを吸い出します。
フロント・フォークに、スプリング、ワッシャ、スペーサを挿入し、トップ・キャップのO-リングは新品に交換した物を借り締めします。
フロント・フォークが形になったので、今日のところは此処まで。
(その4へ続く)
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