10月10日(土)
10月の3連休、例によって天気次第で行き先を決めようと思っていたところ、TABさんから登山のお誘いがあり、最終的にTABさん希望の北アルプス燕岳(つばくろだけ)に登る事になりました。
と言うわけで、こちらはダイジェスト版になりますので、
TABさんの素晴らしい詳細レポを同時に読まれることをお勧めいたします。
土曜日の0:00に東京を出発。
松本市のちょっと北にある梓川SAで2時間ほど仮眠をとってから、待ち合わせ場所の中房温泉に向かいます。
ちょうど背後から朝日が昇ってきました。
中房温泉下の登山者用駐車場で待つこと数分、
TABさん到着です。
早速準備を済ませ出発。
今日は一日快晴かと思ってましたが、すでにガスが沸いてきており、ちょっと不安。
TABさん情報(NHKの天気予報)によると、2000m以上は雪とのこと。
まぁ、この季節、台風一過の冬型の気圧配置でこの気温(マイナス)じゃぁ、しょうがないですね。
早速二人で北アルプス三大急登の合戦尾根を登っていきます。
秋って感じが良いですね~
工場には反応しますが、コケには反応しないぎんがめです。
(TABさんに習い、やんしーさんに敬意を表して撮影)
さて、この晴天、いつまで持つでしょうか・・・・
と、思っていたら、もう駄目です。8:00
山に悪天を呼ぶTABさんパワー、恐るべし。
順調に登っていきますが、すでにガスが沸きまくってます。
TABさんから聞いた「長野の山は針葉樹が多い」という話、なるほどなぁと思いました。
たしかに落葉広葉樹で埋め尽くされている山の方が紅葉はすばらしいですよね。
そして、合戦小屋に到着。
トイレに行ったTABさんを待っていると、なんか白い物が空から落ちてきます。
なんと雪が舞い始めました。
厳しくなるようだったら撤退を考えなければなりません・・・・
ひとまず稜線まで登ってみることにします。
本当は絶景が見えるところなんですけどね~
ここはまだ尾根なのですが、風が強くなくて助かります。
これはこれで素敵ですが、TABさんはどう感じているのでしょう?
というか、稜線歩きを楽しんでもらおうとTABさんに先を歩いてもらったら、TABさんすごい勢いで歩いて息が上がっちゃっています。
合戦尾根で先に歩いてもらったときは、まだペースを守れていたのですが、もう少しでゴールという状況でペースを上げてしまったみたいです。
これも経験してわかることなので良しとしましょう。
再び私が前を歩きます。
燕山荘に到着です。
なんと、晴れ間が見えて居るではないですか!
下を向いて登ってくるTABさんはまだ気がついていません。
というわけで、ラッキーなことに燕岳と北アの稜線が少しだけ見えています。
頑張って登ってきたTABさんに良いプレゼントが出来たと、一安心。
そして湯俣温泉のあたりは日が当たって居るんですよね。
一度ガスった後の大気の呼吸に期待です。
ひとまず山荘で腹ごしらえ。
食べ終わってから、外に出てみてびっくり、ガスったり晴れたりの呼吸かと思っていたら、雹が降ったり晴れたりの呼吸のようです。
ちょうど、山荘から出たときは風が強く吹いて雹が飛んでいました。
先ほど見えていた燕岳の山頂も今は見えません。
念のためTABさんに山頂を踏んでおくかどうか訪ねてみると、せっかくなので是非踏んでみたいとの返事。
(もしも恐怖を感じているようでしたら、ここで引き返すつもりでした)
TABさんパワーで雹の舞う中、山頂を目指します。
(と言っても1kmほどの距離ですが)
こんな天気なんだから、せめて雷鳥ぐらい見て欲しいなぁと思っていたら、春に見かけた付近で雷鳥の鳴き声が聞こえてきます。
前を歩いていたTABさんに止ってもらい、雷鳥の居所に耳を澄ませて探してみますが、姿が見当たりません。。。
少し歩いてから鳴き声のした方を探してみると、居ました、居ました。
雷鳥です。
ちょうど冬毛に生え替わっていくところですね。
写真には2匹しか写っていませんが、3匹居ました。
と、言うわけで山頂までやってきました。(TABさん撮影)
TABさんの悪天パワーにはまったく勝てませんでした・・・・
と、思っていたら、ちゃんと呼吸して居るんですよね、大気は。
目の前でこんな絶景が展開されます。
(現在のPCの壁紙はこの写真です)
TABさんにこんな稜線の光景を見てもらえて良かったです。
もちろん、晴天で前部の山々を見てもらえるのを希望しておりましたが、雹が舞う中、こんな豪快なガスが沸き上がる景色は、稜線特有のものですからね。
大気の呼吸の過程で、もうちょっとズバっと見えないか期待して待っていたのですが、そろそろタイムリミットが近づいてきたので下山することにします。
岩の穴の中に居るのがTABさんです。
TABさんが「ライチョウが一杯いますね」と言うので、見てみると、それはハイマツの実を食べに来たホシガラスでした。
って、ちょっと待てよ。
あれは・・・・・
(飛んでいた2匹のホシガラスとは別の鳥が写真中央に写ってます。その距離30m)
まったく動かないのでビニール袋か何かかもしれませんが、TABさんのデジイチを借りて200mの望遠レンズで確認してみると、やはりライチョウでした。
(写真はTABさんのブログでどうぞ。と、言うか私は上の写真しか撮っていませんでした)
その後も晴れたり雹が降ったりと、大気は激しい呼吸を繰り返します。
ホシガラス、晴れ間を見て何を思う・・・
もう一声、TABさんの為に晴れてくれないですかね~。
たぶん夕方まで粘れば晴れると思うのですが、本日中に下山しなければならないので、そうも言っていられません。
しかし、これだけほとんどの山がガスを被っている中、燕岳は山頂も晴れていて本当に良かったです。
個人的には、こんな稜線も大迫力で大好きです。
燕山荘のテン場。
今度はここでゆっくり一晩越すのも良さそうですね。
なんとか槍ヶ岳が見られないか、ちょいと粘ってみます。
一瞬見えたかと思ったのですが、これ、槍ヶ岳の北側の稜線(北鎌尾根?)の一部なんですよね。
まぁ、TABさんはいつでもここに来れるでしょうから、そのうちかっちょいい槍の頂上を眺めることになるでしょう。
(春に登ったときに見た槍ヶ岳)
TABさんリクエストの動画も貼っておきます。
では、温泉に入るギリギリの時間になっちゃいましたので、頑張って下りますか!
ここからの景色、春にも眺めましたが、綺麗なんですよね~。
下りは体重が軽いTABさんの方が有利かなと思い、アップテンポぎみに下っていきます。
この×印、いったいどこのことを指しているのでしょう。
登山道そのものが左に続いているので、まるで正規ルート駄目なように見えてしまいます。
カメラをぶらぶらさせないように、手で支えながら必死に下ってくるTABさん。
まるで老人になってしまったかのように杖に頼るTABさん。
やはり下山の筋肉は日常生活で鍛えるのは難しいので、キツイようです。
私も北岳でとんでもない目にあいましたしね。 何事も経験です。
ただ、階段でTABさんが転んでしまったのは想定外でした。
転んだら即滑落のポイントでは気にかけていたのですが、こういう場所も転ぶ可能性があるというのは盲点でした。
(私自身は泥とか根っこで転ぶことはあって、階段では転んだことがなかったので)
勉強になりました。
ゴールに到着したものの、やはりご+30歳の老体に見えてしまうTABさん。
本当にお疲れさまでした!
中房温泉で至福の時間を過ごします。
登山後の温泉、最高!!
ちなみに空は晴れているのですが、なぜか雨が降っていました。
さすがTABさん。
すっかり暗くなってしまいましたが、ツーリングマップルに載っていた豊科の食堂目指して山を下ります。
温泉の後はオープンドライブと決めているので、屋根を開けていると
「ぎんがめさん、開けるんですか!」
と、言いながら、TABさんも一生懸命屋根を開けています。
TABさんのエンジンマフラーの音がやる気満々なので、ついつい逃げるようにペースを上げさせられてしまいます。
普段登山の後は闘争心がすっかりなくなっているので、相当マッタリ走るんですけどね~。
今回唯一の2ショットでしょうか。
豊科の街に入ったところで、すっかり湯冷めしたので屋根を閉めます。
食堂に着いたところでTABさんが
「ヤンキーが煽って寒くて、ぎんがめさんは屋根を閉めてズルイ!」
と、言っています。いったい何があったのでしょう?
TABさんの奥さん(通称神さん)との馴れ初めの話を聞きながら蕎麦を頂きます。
ブログを読んでいて不思議だったんですよね、なぜ二人がくっついたのか。
ちなみに、不思議に感じていた部分の謎はまったく解けませんでしたよ(笑)
TABさんが「信州が豪快で・・・、でも、付いて行けないか・・・・」と、話を進め結論を出してゆきます。
いいですよ、私はついてこれなくても(笑) (二人の間の話です、わけがわからなくてスミマセン)
さて、この後は元々東北地方に紅葉を観に行こうと思っていたのですが、どうも日本海側を中心に天気が芳しくないようです。
さて、どうしたものかと思案しながらTABさんに、どっちに向かったら良いと思います? と、尋ねてみると
「南西方面でしょう」
との返事。
なるほど、紀伊半島か四国ですか。
天気予報で確認してみると、四国は晴れる可能性が高そうです。(大気が不安定なので、全然アテにならないのですが)
了解です! では、まだ行ったことがなかった室戸岬に行くとしますか!
とら。さんの四国紀行で気になっていたエリアですしね!
ちなみに、後で聞いてみたらTABさんが言う南西というのは、長野県の南西部のことでした。
では、TABさんとはここで別れて四国に向けて出発です!
TABさん、楽しい登山をありがとうございました。 来シーズンも行きましょうね!