点火時期とキャブの調整
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
キャブ交換後、しばらくは調子よく乗れていたのですが、
ある日を境に、突然コールドスタート時の暖機運転が異常なほど長くなっりました。
10秒で終わっていた暖機運転が5分程掛かるように。
2
今回、知り合いに手伝っていただき
キャブの(まともな)調整にトライしてみました。
3
先ずは、現状の点火タイミングを確認します。
写真はエンジンを止めているので、位置はずれているが、
タイミングライトを当てて、進角数を見たところ24度も進角していた。
本来であれば7度ほどでいいはずです。
4
ちょうどいい写真がなかったのでわかりにくいが、
右の矢印にあるボルトを少し緩めることで
ディストリビューター(以下デスビ)を回し、進角調整ができるようになります。
エンジンを回しながら、
先ほどのタイミングライトで進角を見つつ、11~12度に合うようにデスビをガシッとつかんで徐々に回します。
軍手はしておきましょう。熱いのと、スパークで手がピリピリします(笑)
この調整結構シビアで、ボルト締めるだけで、3度くらい進角ずれたりします(汗)
5
点火時期を決めたら
続きまして、燃調を調整していきます。
緑矢印のホース(ブローバイホース)を抜き、バキュームゲージを差し込みます。
そして、赤矢印(反対側にもあり)が ミクスチャースクリュー(混合調整ねじ)を調整して、燃調を出していきます。
6
アイドルスクリューでエンジン800回転程にキープしたのちに、
片側のミクスチャースクリューを全閉(時計回り)。
そこから、バキュームゲージを見なつつ
ミクスチャースクリューを開けて(反時計回り)いきます。
そのときに、バキュームゲージの圧力ピークになるところを探していきます。
反対側も同じく。
両側のピークを探し当てたら、
それどれのミクスチャースクリューを回した回転数の平均に合わせます。
1回転、2回転であれば、平均して、
それぞれを1.5回転だけ開けます。
7
以上で、キャブの調整は終了です。
ここから、進角のチェックをしていきます。
まずは、先ほどのバキュームゲージを外して、ブローバイホースを元に戻します。
そのまま、エンジンを3000回転キープし、その時の進角数を測定します。
結果は47度。
アイドリングで11度なので、
35度ほど進角していることになります。
理想は36度前後。
8
つぎに、赤矢印のバキュームアドバンスホースを抜いて、塞ぎます。
その状態で、もう一度3000回転を計測。
結果は35度でした。
この結果、バキューム進角が働き過ぎていることが分かりました。
最初が47度 、バキューム無しで 35度。
47-35=12度。
バキュームだけ12度進角してしまっています。
理想の36度に合わせるためには、
11度引いた1度進角を目指します。
バキューム進角を2度だけするように調整します。
その方法は、青矢印のバキュームアドバンスのホースを抜き、その穴(径ぴったり)に六角レンチを差し込み、回して調整します。
運よく、このバキュームは調整式だったので、まずは完全に締めこみ(時計回り)ます。
そこから、一回転一度計算で緩めていきます。
だいたいは、8回転が限界だと思っていたのですが、
なんと10回転以上回りました。
必要なのは11度なので、
反時計回りに11回転。
ですが、実際どこまで回して大丈夫なのかが謎な為、10回転でやめておきます。
ホースをつなぎなおして、
もう一度3000回転で進角を測定したところ
37度ビンゴでした。
これで、点火時期と進角の調整を終了です。
**********
後日。
気温30度。 一発始動 暖機10秒。
驚異的な指導性の良さ。
エンジンが暖まれば、スターターが回ったかわからないレベルで始動する。
ただし、水温が今までより高くなった。
アイドリングを600→800
燃調が濃かったのが、ちょうどよくなったせいか?
アイドリングをもう少し下げようか迷い中。
57400mile
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