NFL:Week3の感想

テキサンズ＠ペイトリオッツ　0-27

控えのQBガロポロをケガで欠いて、3番手QBブリセットが先発を務めたペイトリオッツ。
一方テキサンズは、守備とランがもともと良い上に、遂に待望のQBオスウィラーを
ブロンコスから獲得。ペイトリオッツにとってはやや分が悪いかな～と思っていたら・・・

圧巻の完封勝ち～＼(^o^)／

数年前から少しずつ守備が良くなってきたペイトリオッツだけど、テキサンズを完封する
ほど良くなったことにまず驚き。Week4終了時で、1試合平均失点が15.2でリーグ4位だとか！

そして、攻撃陣。ブリセットは、ブレイディやガロポロのようなオーソドックスなポケットパサー
ではなくて、積極的に走りに出るモバイル型。これまでのペイトリオッツとは全く違って
ランやQBオプションを多用した攻撃を繰り出し、テキサンズ守備陣を翻弄した。
今までとは全く違うチームのようだったのは、さらに驚き。

この試合、ペイトリオッツのラン/パス比は67/33！ブレイディがQBの時とは段違いだ。
エースRBブラントが24回105yを筆頭に、ブリセット自身も8回48y、チーム全体で185y走った。

パスでは、11/19で6割以下、103yでTD無し、レーティングは73点とがっかりな数字だが、
インターセプトもファンブルも無しなら十分役目を果たしたと言えるだろう。

全然違うタイプの控えQBでもちゃんと機能するチームを作り上げたベリチックの手腕に
ただただ感心させられたゲームだった。



バイキングス＠パンサーズ　22-10

守備が強いと言えば、このバイキングス。昨季NFC覇者のパンサーズを10点に抑えて快勝した。

バイキングスの守備は、前も後ろも強く、特定の選手に頼らない組織的な守備が特徴。
あの驚異的な身体能力を誇るパンサーズのQBニュートンから、8サック・３インターセプトを
奪ったのだから凄い。

エースRBピーターソンを失った攻撃陣の要は、QBブラッドフォード。クレバーな判断力と
確実なプレイでここまでほとんどミスが無い。ショートパスを中心にドライブを勧め、
固いパンサーズ守備陣から、数少ないチャンスをものにした。Week4までの3試合の
トータルで、4TDと少な目ながら、INTはゼロ、レーティングは106点だ。凄い。

固い守備のチームに上手くフィットしたと思う。今季のNFC優勝候補に挙げていいと思う。



49ers＠シーホークス　18-37

こちらもシーホークスが圧勝。49ersは終盤にTDを取ってトリプルスコアを避けるのが
やっとだった。

ただシーホークスのQBウィルソンがケガで中途退場。幸い大したことがなく、Week4の
試合にも出場したそうでホッとした。ラインが乱れてもロングパスを決められるという、
自分の好きなタイプのQBなので、今季も頑張ってほしい。

ただシーホークスの攻撃は、あのスーパーRBリンチが抜けた穴がやっぱり大きいか。
Week4までの成績で、ラン獲得ヤードが93y/Gでリーグ20位は物足りない気がする。



ベアーズ＠カウボーイズ　17-31

こちらもワンサイドゲーム。ベアーズはダブルスコアを避けるのがやっとだった。

カウボーイズの顔、エースQBロモがケガで今季は後半からの復帰となる予定で、
それまでは新人QBブレスコットが先発を務める。

そのブレスコットがとても素晴らしい。数字は、19/24で何と成功率79%、248y、1TD、
レーティング124点だ。Week1でジャイアンツ戦で負けた以降3試合で全てレーティング
100以上を記録しているらしい。イーグルスのウェンツ同様、未だインターセプト無し。
同地区で有望な新人QBが出てくるのも、不思議なものだ。

そしてもう1人、新人RBのエリオットも素晴らしかった。この試合30回140y、4試合で
412yと、1試合平均100y以上走っているNFLで唯一のRBだそうだ。

もともとランでもパスでも強い攻撃ラインのカウボーイズ、それを存分に発揮できる
新人QB＆RBのコンビと言えるだろう。

昨季は弱小地区のNFC東だったが、今季は強豪地区となりそうだ。しかもこの地区は
毎年のように接戦・激戦区となる。最終週まで楽しみな地区となるだろう。



ファルコンズ＠セインツ　45-32

今季、初めて観戦した40点台のハイスコアゲーム。激しい点の取り合いを制したのは
ファルコンズだった。

とにかく、QBマット・ライアンが今季絶好調。4試合全てでレーティング100点以上を記録し、
成功率7割以上、1試合あたり350y以上をキープしている。

セインツのQBブリーズの成績も良かったが、インターセプト1つが響いてレーティングでは
98点で100点に届かず。この差がこの試合を決めた。

もう一つ、ファルコンズの攻撃陣はRBフリーマンとコールマンのマンマンコンビが良かった。
フリーマンは14回で152y走り、コールマンは12回42yと距離は短いが、3TDを決めている。
レシーブでもそれぞれ55yと47ｙ稼いでいるし、スーパーWRジョーンズにマークを引きつけて
おいて、RBへのショートパスからロングゲインを稼ぐというパターンがハマっていた。

コールマンは鎌状赤血球とのことだけど、それでこの活躍だから、ホント凄い。

ファルコンズはもともとタレントは揃っていたから、後はケガさえなければ十分プレイオフ
を狙えるチームだ。このハイパーオフェンスの暴れっぷり、プレイオフでも観てみたいぞ。