2016年10月30日
NFL:Week7の感想
この週のBYEは、カウボーイズ 、パンサーズ 。
ベアーズ@パッカーズ 10-26
NFL最古のライバル対決と解説者は盛り上げようとしていたが、1勝5敗のベアーズと4勝2敗の
パッカーズでは勝負になるまいと思っていた。しかし3Qまでは互角の展開、接戦で観ていて
面白かったが、4Qで実力の差が出て、終わってみればやっぱり予想通りの試合だった。
ベアーズの攻撃陣は、控えのQBホイヤー、そしてホイヤーがケガで退場した後のQBバークリー、
ともに良いところが無かった。奮闘したのは守備陣だ。前半はパッカーズの4thダウンギャンブルを
自陣エンドゾーンぎりぎりで止めるなどで、FG2本の6失点だけに抑えている。
3QではファンブルフォースからのテイクアウェイでリカバーTDで10-6と逆転。まさかの
大番狂わせを期待させた。しかしここからパッカーズQBロジャースが本領発揮。
3本のドライブを時間を使いながらきっちり3本ともTDに結びつけ、勝負を決めた。
パッカーズはスーパーRBレイシーが欠けていたものの、WRモンゴメリーやコッブをRBのように
使うという戦術でそれを補い、それぞれ9回60y、5回21yを走り、チーム全体で23回103yと
100yの大台に乗せた。
とは言え、やっぱりパッカーズの主役はQBロジャース。39/56で成功率はほぼ7割、326y、3TDで
レーティングは102と100点越えだ。ラン/パス比も29/71と7割越えた。前半苦しんでいたが、
きっちり修正して結果を出すのは、流石役者が違うという印象だ。
パッカーズはこれで4勝2敗、地区首位バイキングスは未だ負け無しで1.5ゲーム差を追う。
一方のベアーズは今季ほぼ絶望的な1勝6敗。QBのケガもあるが、それ以外にも課題は多い。
シーホークス@カージナルス 3-3 OT:3-3
今季屈指の守備合戦。ターンオーバーは1つも無かったが、守備陣が要所要所で踏ん張り
FG1本ずつしか得点を許さなかった。延長戦ではFG1本ずつ入れた後、得点したほうが勝ち
というサドンデスで20~30y台のFGを互いにミスしあうという、思いがけない幕切れで
引き分けとなった。シーホークスのKハシュカは、名Kの1人だと思っていたのだけど。。。
勝てる試合を落としたという印象があったのはカージナルス。前半最初のFGをブロックされた
のが大きかった。キッキングチームのライン陣を飛び越えてブロックしたのはシーホークスの
LBワグナー。延長戦のFGではブロックこそならなかったが、Kカタンザーロがそれを避ける
ために左方向に蹴ってしまったのが、FG失敗の原因だったのは間違いない。
ちなみにカタンザーロは、ちょっとだけディカプリオに似ているぞ。
さらにシーホークスは、4Qに値千金のパントブロックがあり、これをFGに結び付けて同点に
追いついている。シーホークスは、このプレイで負けてた試合を引き分けに持ち込めた。
ただシーホークスには反則も多く、10回90yを記録している。6回50yのカージナルスの倍だ。
これで1stダウンを取れなかったケースも多く、敗因となってもおかしくなかった。
延長戦15分を含めて稼いだヤードは、両軍合わせてちょうど700y。しかし得点はわずかに12点。
これほど効率の低い試合はかなり珍しいが、それでもいろんなシーンやプレイがあって
なかなか面白い一戦だった。
バイキングス@イーグルス 10-21
NFL公式サイトには直前まで放送予定が無かったのだけど、急遽放送決定。まさか、ライオンズ・
レッドスキンズに連敗したチームが、ここまで無敗のチームに勝つとは誰も予想しなかったに
違いない。イーグルスファンの自分も驚いたけど、これがイーグルスの魅力だ。
その原動力は、まず第一に超攻撃的な守備の復活。前にブリッツ、後ろではもぎ取るような
ターンオーバー、一か八かを賭けたギャンブルのような守備が見事にハマり、奪サックは6回、
奪ファンブルは3回、奪インターセプトは1回と、それまでの4試合で被インターセプト1回、
被サック8回のQBブラッドフォードを見事に封じ込めた。
今季から加入したDCの手腕だと思う。この試合を含めて失点は14.7/Gでリーグ3位。昨季まで
イーグルスにいたブラッドフォードも、こんなに良くなるとは予想できず面食らったことだろう。
ラン守備でも要所要所勝負強いところを見せ、ランを100y未満に抑え、ランのTDを許さなかった。
コーチ陣のクレバーさもあった。TFPでのキックが成功した時に守備の反則があり、通常なら
デクラインするところが、2ポイントにトライして見事成功。反則を適用すれば1y地点からの
スナップとなり、成功率がかなり上がるのだ。もちろん失敗すれば、みすみす1点を失うこと
になるのだけど、スポーツの世界はすべて結果論。成功すれば、良い戦略と評価されるものだ。
スペシャルチームの活躍も光った。今季ここまでの全試合の最長となる98yのキックオフリターン
TD、今季からキックオフのタッチバックが25y地点になった中でこそ、生まれたリターンTDだと思う。
攻撃陣の成績がそれほど奮わなかったのは残念だが(パスで138y、ランで101y)、今季守備が
最強のチーム相手にはやむを得ない結果だし、そこを攻略するには守備陣やスペシャルチーム
の奮起こそ必要だったわけで、それが上手くハマって快勝となった。
昨季も最強クラスのペイトリオッツに勝ったイーグルスだが、これで安心できないのも
いつも通り。今後は、@カウボーイズ戦、@ジャイアンツ戦と同地区のアウェイ戦が続き、
さらにファルコンズ戦、@シーホークス戦、パッカーズ戦と強敵が続く。この5戦を
勝ち越しできるかどうかで、今季の行方が占えるだろう。。。
テキサンズ@ブロンコス 9-27
こちらも古巣対決。テキサンズのQBオスウィラーが入場した途端、ブーイングが鳴り響いた
というから、やりにくかったことだろう。どちらも守備が強く、若いQBの成長が楽しみな
チーム同士の対決だ。
1Qはパントの蹴り合いとなったが、飛距離の差が響いてテキサンズが2本FGを決めてリード。
2QはブロンコスQBシーミアンのパスと、エースRB・Mr.アンダーソンのランがリズムよく
続いて2TD、6-14で試合を折り返す。
後半は、テキサンズのミスが連発、RBブルーとオスウィラーのファンブルがターンオーバー
となり、守備合戦となるはずの試合ではこれが致命的、2つとも得点に結びついてブロンコスの
快勝となった。
勝った試合とはいえブロンコスの攻撃陣も反則が多く、それが前半苦しんだ要因ではあったが、
固い守備がきちんとフォローして大きなダメージとならなかったのが大きかった。
オスウィラーは、古巣相手を攻略できず、22/41で成功率y5割ちょっと、131yでTDなし、
レーティング60点と残念な成績だった。
それでも守備陣はエースJJワットを欠いた中、まずまずの奮闘を魅せたと思う。4勝3敗
ながら、地区首位をキープしている原動力になっている。
ブロンコスは、これで5勝2敗、同地区首位のレイダースも5勝2敗、序盤つまづいた
チーフスも4勝2敗で追っており、地区優勝争いが面白くなってきた。
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NFL | 日記
Posted at
2016/10/30 22:22:45
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