シーホークス@ペイトリオッツ 31-24
去年のスーパーボウル(シーズンとしては前々季となるが)の再戦となったこのカード、
スーパーボウルの時と同じように好試合となり、最後はペイトリオッツの同点に追いつくはず
だったドライブをシーホークスがエンドゾーンぎりぎりで守りきってシーホークスの勝利となった。
スーパーボウルの時は、ペイトリオッツのCBバトラーがエンドゾーンぎりぎりでインターセプト
を奪って勝利を決定づけたが、今回はシーホークス守護陣が勝負強いQBブレイディの最後の
ドライブを見事に防いだ。ペイトリオッツファンでも、敵ながら天晴というしかない。
【追記】
さらに、この最後のドライブでブレイディが見せたQBスニークを2度も止めたのも凄かった。
QBスニークと言えばペイトリオッツのブレイディと言うほど代名詞化している奥の手だが、
前半2度見せてしまって効果が薄れてしまったのだろう。
ここぞという時まで温存するからこそ奥の手なのだ。
【さらに追記】
ブロンコスファンのブログでの観戦記事。素晴らしい分析で、勉強になった。
http://yaplog.jp/broncoslover/archive/70
この試合、シーホークスのKハウシュカがTFPに失敗、さらにシーホークスの4QのTDで
2ポイントコンバージョンに失敗していた。ペイトリオッツの最後のドライブで同点に追いついて
いたなら、これが失策と言われていただろう。
TFPのルールの改正で、確かにKの失敗がゲーム展開を左右することが多くなってきた
印象だ。自分が名Kと思っているハウシュカ、クロスビー、ゴストコウスキーといった面々が
今季TFPに失敗している。
ちなみに、今季20回以上のTFPを100%成功させているキッカーは、6人しかいない。
その中で、FGも20回以上で100%成功させているのがレイブンズのスーパーKタッカー、
90%以上成功させているのがコルツのベテランKビナティエリとカウボーイズの6年目K
ベイリーだ。今季この3人には注目していきたい。
両チームの成績、獲得ヤード400y前後反則60y前後と大差ないが、ペイトリオッツに
被インターセプト1回とファンブルロスト1回あり、これが大きく響いたと言えよう。そして
3rdダウンコンバージョンが6/12、6/10とどちらも5割以上で、どちらのQBも勝負強さを
魅せたと思う。
これでシーホークスは6勝2敗1分、地区優勝に大きく近づいた。同地区対決でひっくり
返されない限りプレイオフ入りは確実だろう。
ペイトリオッツは7勝2敗と躓いた形だが、それでもAFC1位をキープ。Week14の苦手な
レイブンズ戦、そしてWeek15の@ブロンコス戦がヤマ場となるだろう。
カウボーイズ@スティーラーズ 35-30
Week1の敗戦の後、連勝を続ける新人QB&RBコンビのカウボーイズ。どこまで連勝を
伸ばせるか気になるところだ。
試合は荒れ模様、カウボーイズのオープニングドライブは自陣でQBプレスコットがサック&
ファンブルロスト、スティーラーズ攻撃陣がTDで先制。ここで何を血迷ったか、スティーラズは
2ポイントコンバージョンにトライするも、失敗に終わる。
スティーラーズはさらに次のTDも2ポイントにトライするが失敗。大学フットボールでは、
毎回2ポイントしたほうがトータルではキックより上回るという理論を提唱した人がいる
らしいけど、NFLでそんなことを実践した人はいない。何を考えているのだろうか。
カウボーイズは、ターンオーバー後のドライブで、FG2本とTDを1本決めて13点。一方
スティーラーズもその後FGを決めて計15点で前半を終えた。予想通り点の取り合いだ。
3Qでは、スティーラーズがFGを決める間にカウボーイズがFGとTDで追加点、18-23と逆転する。
そして4Qが凄かった。まず4Q半ばにスティーラーズがTDを決めるがまたもや2ポイントに
失敗。1点リードを追うカウボーイズも残り時間2分を切ったところでTDを決めるが、こちらも
2ポイント失敗で5点差。
そしてスティーラーズ運命の2ミニッツドライブ、ここはQBロスリスバーガーが勝負強い
ところを見せてTD、4度目の2ポイントを狙うがこれも失敗www残り時間はわずか42秒!
点差は1点のみ。
最後のカウボーイズのドライブは、新人RBエリオットの32yTDランで逆転。この試合両軍
合わせて6度目の2ポイントに失敗するもwww、残り9秒でできることはほとんどなし。
カウボーイズの8連勝が決まった。
新旧QB対決は、ロスリスバーガーが37/46で80%、408y、3TDでレーティング125、
プレスコットは22/32で69%、319y、2TDでレーティング122でほぼ互角。
気になる反則は10回98yのカウボーイズが、4回40yのスティーラーズを大きく上回って
いるだけに、スティーラーズが策を弄しすぎたという印象が強かった。結果として効率の
悪い攻撃(100yあたりカウボーイズ8.3点に対しスティーラーズ6.7点)となってしまったのが
敗因と言えよう。
ベンガルズ@ジャイアンツ 20-21
ペイトリオッツファンとしてもイーグルスファンとしても、ジャイアンツが不甲斐ないと
腹立だしいのだが、この試合では守備陣が踏ん張り、4Qでの逆転勝ちとなってホッとした。
両軍最初の攻撃はリズムよく攻めてTDに結びつけたものの、その後は守備合戦でパントの
蹴り合いとなる。ベンガルズ守備陣が奪ったインターセプトリターンで、ジャイアンツ陣7yまで
攻め込み絶好の追加点のチャンスだったが、ジャイアンツ守備陣が3回のダウンをきっちり
抑えてFG3点どまり。
好守に励まされたQBマニング、パスを小刻みに繋いで最後は10yのTDパスを上げて
逆転し、10-14で前半終了。
3Qはベンガルズ優勢。84yのパントリターンで勢いをつかむと、TDパスをヒットさせ、
次のドライブでもFGを奪って6点リードする。
4Q入ってすぐ、ジャイアンツは4thダウンギャンブルを成功させてTDに結び付け1点
リード。その後、両軍守備陣がインターセプトの奪い合いを見せるなど、再び守備合戦。
残り時間少なくなったところでジャイアンツ攻撃陣が時間をきっちり使い切って試合終了となった。
両QBともにインターセプトがあって、レーティングはマニング82、ダルトン75点とやや物足りない。
特にスーパーWRグリーンが7回68y止まりだったのが、敗因と言えば敗因かもしれない。
守備合戦では、2回のインターセプトと3回のサックを奪ったベンガルズの守備陣の
派手さは目立ったものの、反則9回60yはいただけないし、3rdダウンコンバージョンでは
ジャイアンツのほうが上回っている(6/14VS2/11)。
ベンガルズはこれで3勝5敗1分、プレイオフ入りギリギリまで追い込まれた。
今のチーム状況ではここから挽回することはかなり難しいだろう。
ジャイアンツは、地区首位のカウボーイズを2ゲーム差で追う6勝3敗。直接対決で
2勝目を上げれば逆転地区優勝も不可能ではない。注目のその対決はWeek14、
NHK-BSで放送されるぞ。
ブロンコス@セインツ 25-23
いかにSB優勝経験QBブリーズと、ブロンコス守備陣のマッチアップを楽しみにしていた試合。
パスとターンオーバーが飛び交う試合となった。
先制はブロンコス、7分以上を使ったドライブでTDを上げた。一方ブリーズは、1Qと2Qに
1つずつインターセプトを奪われてしまう。ブロンコスはさらにFGを追加して10点をリードする。
前半終了直前に不可解だったのがブロンコスの攻撃陣。残り2分を切って、敵陣FG圏内。
ランで時間を消費してFGで13点とするシナリオが王道のはずだが、なぜかパス&
インコンプリートを連発、時間を全く使えない上、最後にインターセプトを奪われ余計なFGを
奪われてしまい、10-3で試合を折り返す。
3Qはセインツのゲーム。攻撃陣がTDを奪った後のブロンコスのドライブを、守備陣が
2度目のインターセプトで攻撃権を奪い、逆転のTDをお膳立てした。
4Qはブロンコスのビッグプレイ連発。まずは、1つ目のファンブルフォースでターンオーバー、
攻撃陣がTDそしてFG、その後のセインツの攻撃で再びテイクアウェイ、残り時間3分を
切ったところでFGで23-17とリードを広げる。
しかしこのまま黙っているブリーズではない、2分も使わずTDパスで23-23とし、キックを
決めれば逆転となるところまで追いついた。そのTFPで最後のビッグプレイ、キックを
ブロックし、リカバーしたDBパークスがそのままエンドゾーンまで走りこんで、ディフェンシブ
2ポイント!セインツからチャレンジがあったものの、裁定は覆らずそれが決勝点となって
ブロンコスの勝利となった。
ルール改正で、TFPブロックリカバーやインターセプトリターンなどで、守備側が得点する
チャンスがあることは知っていたが、実際に達成するのは初めて観たよ。
ブロンコスは7勝3敗、先週の@レイダース戦での敗戦を引きずらず、連敗を免れた。
ただ同地区に7勝2敗のレイダースとチーフスがいるので地区3位となる。今後の同地区
対決が重要だ。
セインツは、4勝5敗と再び負け越し。プレイオフに黄色信号だ。