自粛生活でヒマしているので、珍しくブログ連投です。
私にとって<
アルピナの購入検討>は初めての経験だった為、わからないことばかりで、諸先輩方の書かれたブログを舐めるように熟読させて頂くとともに、数少ないネット記事や雑誌などを通じていろいろ勉強させて頂きました。それらを通じて、アルピナという車の価値について自分なりに理解できたことを備忘録として数回にわたり書いてみたいと思います。
このシリーズが、
『 いつかはアルピナ!』 と考えている方々のアルピナ理解を少しでも深める事に繋がり、一人でも共感いただける方が増えればと思っています。(写真少なめ・長文につき、アルピナに興味のない方は、読み飛ばしてください)
その結果として、4シリ以上に街中で出会うことが少ない(ほとんどない)アルピナのオーナーが一人でも増えることで、今後の夢でもある『アルピニスト』によるTrain走行やミリ単位整列につなげられたらなあ〜と思う今日この頃です。
第一回目は、B3の価格設定についての考察です。
B3は、M340i xDriveをベースに、標準装備の機能を一部オプション化する『引き算』と、アルピナ専用チューンや専用装備を搭載する『足し算』による合わせ技の価格設定がされています。
■引き算 : M340で標準装備の機能が、B3でオプション化
以下の機能がオプション化されており、オプションリストから価格を計算すると、約¥116万円分の機能・装備が『引き算』されています。
・ドライビング・アシスト・プロフェショナル
(自動運転や安全支援など)
・BMWレーザーライト
・ヘッドアップ・ディスプレイ
・harman/kardon サラウンド・サウンド・システム
・地上波デジタルテレビチューナー
・ジェスチャーコントロール
・センサテック・インスツルメント・パネル
(合成皮革のインパネ)
・ヴァーネスカ・レザーシート
(ダコタレザーに変わるレザー)
・ランバーサポート
■足し算 : B3独自チューニング、専用装備
①S58エンジンに載せ替えトルク重視のチューンニング
をする為に、吸排気、冷却、シャーシー、制動などを
強化したり、
②アルピナの文法にそった内外装の
ドレスアップ、
③そして見た目には現れないアルピナの流儀にそった拘り
のものづくりや品質管理など、まさにアンダーステート
メントな価値(これはまた別の機会に)
が『足し算』されています。
<エンジン>
シングルターボの3リッター直6 B58型から、M3に搭載されているのと同じツインターボのS58型を採用。アルピナ独自でタービンハウジングを小型化し、冷却系、吸気系をモディファイすることで、トルク特性とレスポンスとのバランスを独自のものに改良
<冷却系>
インタークーラーとエアダクトを大型化するとともに2基のオイルクーラーを追加し、1000Wの電動ファンを採用することで、冷却系を強化
<吸気系>
700Nmの強大なトルクとツインターボに対応して、大型化&2系統化!
<制動系>
700Nmの強大なトルクや、巡航最高速度303km/hと言うスペックに合わせてブレーキも強化されており、フロントに4ピストン固定キャリパーと395mm径のブレーキディスク、リアにフローティングキャリパーと345mm径のブレーキディスクを装着している。
フロントディスクは、M340に採用されているMスポーツブレーキ(フロントディスク径が348mm )よりもかなり大口径で、オプションのMパフォーマンスブレーキのフロントディスク径(374mm)よりも大きい!
(電子パーキングが採用されたことで、リアブレーキはについては Mスポ、Mパフォ、B3も全て片押しタイプのキャリパーで、ディスクサイズも345mmで共通です)
キャリパーは、アルピナ・ブルー塗装にホワイトの"ALPINA"ロゴが入った専用キャリパー。
<駆動系>
700Nmという大トルクを受け止めるべく、ZF製の8速トルクコンバーターATも強化されたものを採用(通常V8と組み合わされるトランスミッションで、ロールス・ロイスではV12とのセットで使っているものだとか。。。)
合わせてプロペラシャフトとドライブシャフトも強化されている。
BMWのxドライブをベースとする独自チューニングのAWD機構を採用。通常走行時の前後アクスル配分は、M340よりわずかながらリアの比率を下げてトラクションを重視した設定に変更されているらしい
アンダーボディには駆動系冷却用にNACAダクトを追加
<脚周り・シャーシ系>
トレッド幅を広げ、サスペンション/シャシーの剛性を高めたほか、アルピナ独自のピボットジョイントによってフロント・キャンバーのネガティブ設定を1度増し。また、アルピナ・スポーツサスペンションをバランスよく調和のとれたセッティングに仕立てる目的で、アイバッハ社製のスプリングやバンプストッパーおよび大型のスタビライザーを組み込んだ。
サスペンションのセッティングは変更可能だが、そのパラメーターはBMWが用意するものより幅広く、長距離ドライブ用の<コンフォートプラスモード>が加わっている。
パワーステアリングのプログラムやステアリングジオメトリーも変更されている。
<インテリア>
3ランクあるレザーの中で最高ランクのラヴァリナレザーでBMWよりも硬く巻き直し、コーポレートカーラーのブルー(リム上部)とグリーン(リム下部)の糸で縫い合わせたステアリングを装備。
インテリアトリムは、インディビ仕様のピアノブラックを採用
アルピナエンブレム(エンジンカバー、シート、ホーンパッド、インテリアトリム、フロアーマット)もアルピナの文法にそって。。。
<メータパネル>
BMWのライブコクピット・プロフェッショナルも、アルピナ仕様にお色直し。ブルーの盤面にグリーンのハイライトが入るデザインに変更
<エクステリア>
ホイールはM340 と同じ19インチが標準装備
ですが、タイヤサイズの関係で幅が少し異なる。
・B3
フロント:8.5J 255/35R19
リア :9.5J 265/35R19
・M340
フロント:8J 225/40R19
リア: 8.5J 255/35R19
タイヤはピレリが開発したアルピナ専用(ALPのサフィックスが付く)Pゼロを履く。
加えて、フロントスポイラー、リアスポイラー、リアデフューザー、アルピナスポーツエグゾースト(Boysen製)、デコラインなど、アルピナの流儀にそったパーツは定番として標準装備。
この『引き算(¥約100万)』と『足し算(価格差約250万)』による約350万の価格差設定を、高いと見るか、安いと見るかはいろんな考え方があると思いますが、価格から見たアルピナの価値判断の参考になればと思います。
個人的には、これだけの足し算の中身とその設計&検証工数を考えると、仕方ない範囲かなぁ〜とも思います。
ただ、これ以外の定番アルピナオプション(アルピナ限定色、右ハンドル仕様、鍛造20インチホイールなど)の価格が高杉だと思います。特に右ハンドル仕様はBMWで元々用意されているのに、そこに数十万円の価格をつけるのはいかがなものかと思いますね!
アルピナに興味があり最後まで読まれた方!
いかがでしょうか???(笑)
Posted at 2021/07/27 20:54:33 | |
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