ADDZEST APA4200の改造(その3・余計な回路追放編)

必要な工具:はんだごて、ラジオペンチ、ニッパー
必要な資材:はんだ、はんだ吸い取り線、スズメッキ線

改造編第三弾は、使わない機能のために実装されていたり、自分の使用では必要ない素子や回路を追放していきます。
前回にも増して、保護素子の短絡や回路の変更も含む結構危ない橋も渡りますのでよい子は真似しないでね。

※注意！
市販アンプの改造は危険が伴います。
最悪の場合、発煙発火もあり得ます。乾電池駆動のポタアンならともかく、最大300Wが流れる車載パワーアンプの危険度は桁違いです。また、当然メーカー保証外になります。あくまでも自己責任で。
特に部品選定とはんだ作業には細心の注意を払いましょう。接触不良やショート、耐圧不足、ケミコンやオペアンプの逆極性接続は特に危険です。

さて、今回のターゲットその一はこの辺。
このオペアンプなんですが、周辺素子の付き方がおかしい。

回路図を見るとまさかの片チャネル殺し
しかも右チャネルのみ反転バッファー挿入という、BTL接続機能のためにバランスを悪化させる設計…撤去決定。

もうひとつ要注意ポイントなのが、2/4chはプラス接地になっているということ。これもBTL接続のための設計なのですが、ここはほんと罠ですね…

で、撤去に際してはここを短絡します。
念のため抵抗とオペアンプは撤去します。

回路図で見るとここですね。
赤線の部分を短絡し、赤×部の抵抗を撤去します。

次にこの辺、LRローパスフィルターを撤去します。
これは発振よけの保護素子なのですが、出力にモロ直列で入っており悪影響大きいので撤去しちゃいます←よい子は真似しないでね
撤去したら導線で短絡しちゃいます。

回路図で見ると赤マルのここ。モロに出力直結の直列つなぎです。高級抵抗に換えると効果あるあたりですが、直結にまさる抵抗なし、です。

ちなみに、間違って青丸の抵抗を短絡すると発振しますので注意(minahoさん情報)

こんな風になります。

BTLにつながってるこの辺も気になるのですが、うっかり取ってリレー作動しなくなったら怖いかなと思ってまだ手を付けてなかったり