ルーフのウロコ取り

必要な資材:IPA、シリカスケール除去剤、ゴム手袋、ゴーグル(保護眼鏡)
作業時間:約1時間

注意事項:
シリカスケールを溶解できる除去剤には、原剤が劇物指定されるような強い薬剤が主成分として使われています(ガラスを溶かす薬剤として調製されているので当たり前)。ものによっては目に入ると失明の恐れがあるもの(特にフッ化水素酸配合のものは危険)もあり、丸腰で扱うのは危険ですので洗車剤レベルの濃度であっても最低限手と目は保護しておきましょう(カー用品量販店で売ってるレベルのものはそこまで気にしなくても大丈夫ですが、Amazonなどには「プロ仕様」などという触れ込みで結構危ないものが売られています)。
最低限、自分が使おうとしているケミカルやコーティング剤の成分や原理、使われている成分の毒性、危険性を調べて理解した上で作業しましょう。原材料欄すら見てないのは論外です。

と、前置きした上で作業開始。
イオンデポジット除去剤ちうのは(ものによりますが、シリカスケールを溶解できるプロ仕様のタイプは)ガラス質のイオンデポジット(シリカスケール)を溶かす薬剤だけあってガラスへの攻撃力が高いです。作業前に窓はすべてマスキングしましょう。これをサボってうっかり垂れると残念なシミになります。

まずは脱脂して表面に乗っているワックスや樹脂系のコーティングを落としましょう。油脂分の上から薬剤ぶっかけてもスケールには届きませんので。
ちなみにこのイソプロパノール、危険物ですので使用中は火気厳禁。咥え煙草での作業とか論外です。(死にたいなら止めませんが)

脱脂した状態。小雨の中作業したので水滴が乗ってますが、かなりの小傷が出ました。結局、コーティングで埋まって隠れていただけということですね。これはあとで仕上げ用コンパウンドかけてから塗面光沢復元剤で磨く必要がありそうです。

ここで真打ち登場。フッ化アンモニウムを主剤としたイオンデポジット除去剤です。
ゴーグル、ゴム手袋、使い捨てエプロンを装備して臨みます。
これを付属のスポンジにたっぷりつけてこすこすこす…
パネルの半分くらいずつやっては水で流し、を繰り返します。

全部磨いたら仕上げにたっぷりの水で流します。
自分は面倒なので洗車機にかけちゃいました。

この状態だとどすっぴん丸裸ノーガード防御力0なので、とりあえず簡易コーティングしときます。
前にエーモンさんのモニター企画でもらった超ツルッとコーティング(笑)です。
シリコーンけなので艶も強いですし、犠牲的皮膜(表面に乗った汚れやスケールごと剥がれてくれる皮膜。ワックスなどはこれ)になってくれます

できあがり。
残念なウロコ状の水玉がかなり取れ、遠目に見た艶感が増しました。
ただ、急いでやったこともあり完全には取り切れていなかったので近々もう一度やります。