助手席ドアが開かナイツ。～鳳凰篇～

～黎明篇～
https://minkara.carview.co.jp/userid/325910/car/1175978/7060638/note.aspx
～死闘篇～
https://minkara.carview.co.jp/userid/325910/car/1175978/7086049/note.aspx

前回、アクチュエータの交換にて解決に見えたのだが、
トリムを戻し、ロック＆アンロックを繰り返すこと数回、
敢え無く再発。。。
やはりドアロックがキチンと上まで上がり切らず、
助手席のみ節度感が無い。

・・・戦意喪失で2週間ほど放置し、
もう一度診てみるかと、やるせなさ満載で
また×2何とかアクチュエータをこじってドアを開け、
アクチュエータを取外し、眺めて構造理解に努める。

弄っては眺める。
弄っては眺める。

或る事に気付く。

まず、ドアロック解除状態。

ドアノブを引くと、
(左へ伸びている棒が外ドアノブへ繋がっている。
外ドアノブを引っ張ると棒が右側へ移動する。)
赤矢印の金具が右方向に動き、
黄矢印の金具を右方向へ押して、
ドアラッチが可動し、開となる。

続いて、ドアロック施錠状態。

施錠状態だと、
先ほどの黄金具が、赤金具の動線上に無い。
いくらドアノブを引いて、
赤金具が右に移動しようが、
黄金具に干渉することが無いワケだ。
従ってドアラッチが可動すること無く、
ドアノブをいくら引こうが永久に空振りする事になる。

ドアロック施錠＝黄金具を赤金具の動線上からかわす。
つまり、ドアラッチを可動させない状態、
てなワケ。

歯車を嚙み合わせない状態にする事なのだ。

じゃあ、我が検体では何が起こっているかと云うと、画像の状態。

…見ろと言われても画像だけでは理解困難だが、
要するに、
ドアノブ引いてもドアが開かない状態なので、
「ドアロック施錠」状態なのである。

『ドアロックピンを引き上げている』にも関わらず、
『ドアロックが解除出来ていない』のである。
何故その状況に陥るか。

ドアロックピンを引き上げてドアロック解除すると、
先ほどの黄金具が赤金具の動線上に現れないといけないのだが、
それが出来ていない。

よ～く×2見ると、
黄金具が赤金具の動線上に移動するのが阻害されている。
赤金具が右へ張り出していて、黄金具がドアロック解除の位置に出て来ようとするのを妨げているのだ。

ナゼこの様な事が起こるか？
ドアノブの動きが、ドアロック解除の動きを妨げている？？
・・・➡ドアノブが若干引かれた状態のため、
ドアロック解除の状態に持ち込めないのである。

「ドアノブが若干引かれた状態」？？？
アクチュエータをドアへ取付けると、
左へ伸びている外ドアノブへ続く棒は、
何処へ干渉する事なく、外ドアノブと連結出来る。
内ドアノブも然りである。
モチロン、両ドアノブとも自然状態ではシッカリ元位置に戻るし、浮いているような様子も無い。

これはもう、
経年による車体の歪み以外に説明が付かない。
アクチュエータを取付け、外ドアノブを連結させたときに
ホンの2ミリ程、赤金具が右側へ移動してしまう。
取付けに無理が生じているのだ。

死闘篇で取付けた中古アクチュエータでも再現するワケで、
どうやらアクチュエータ側の問題ではない様子。

もおッッ！困ったチャン！！
これだからもう、、、ン～～～、
好きだよォォォ、ミツビシ！！！(あがた森魚風)

甲斐甲斐しく膝に乗せ、
原因は判ったもののどうしたモンかしばし思考。

外ドアノブ側にホンの数ミリだけ余裕を持たせたい。。。
金具を削ったり切ったり貼ったりすれば解決だろうが、
そこは大した金工具も持たないサンメカ三等兵。

「頭を使って生きろ」と祖母に教わりました…。

で、天から降った様に湧いた案。


外ドアノブとの接点である、
この黄色い樹脂製のスリーブ。
コレを撤去すれば、スリーブの厚み分
1～2mm逃げれる。

無くても、外ドアノブとの連結は可。

ポイッと。

行け、ドアノブ。

忌まわしき
記憶と共に！

ごめんよ、まだボクにはドアが開く車があるんだ、、、
こんなに嬉しい事はない。。。



例のスリーブを撤去した事で
干渉音、振動音の恐れはあるが、
ドアが機能しない不便さには替え難い。

これにて傾向監視中である。