長女の成長と次女の誕生によりチャイルドシートを買い増すことにしました。
現有の
TAKATA04-neoは前向き・後向きとも満足のいく固定が出来なかったので、次はシート内金具とチャイルドシートを接合し固定する「ISO-FIX
タイプ」と決めていました。
その名の通り"国際標準規格"のはずですが、国内では法整備の遅れから車両とISO-FIXチャイルドシートのセットで型式認定を行っていたので、"純正ISO-FIXチャイルドシート"でなければ(構造的に取り付けが可能でも)法的には違法で保証がされません。なお、2012年7月1日より車両に対して汎用ISO-FIX取り付け装置義務化が完全適用されるため、これ以降販売される車両では汎用ISO-FIXチャイルドシートを取り付けられます。この辺は
Baby-Proの記述が詳しいです。
新型セレナ(C26)のカタログ上の表記は「汎用ISO-FIX対応」ではない=新基準非対応のため、ISO-FIXチャイルドシートを取り付けるなら"純正"でないと(機構的に問題なくても法律上は)違法となります。
日産純正ISO-FIXチャイルドシート(青色の方)は、バックルの形状から判断すると
ECE/R44に準拠していない古いタイプで、私の希望に合いません。
一方、実車を見ると、2列目シートにはロアアンカレッジに加えてトップテザーアンカレッジまで配置されており、これは明らかに新基準対応可能な装備のはず。そこで営業さんを通じて日産本社に新基準対応について問い合わせをしてもらいました。その回答は・・・、「2012年の審査は現行シートで受審する予定。法律は2012年以後に販売される自動車が対象のため、それ以前に販売された車種に対しては改めて受審する予定は無し」・・・というものでした。つまり「新型セレナ(C26)の2列目は機構上は汎用ISO-FIX対応可能ではあるが、義務化以前の販売車では審査を受けないため、法的には汎用ISO-FIXチャイルドシートを取り付けると違法となる」ということです。
セレナのライバルであるノア・ボク、ステップワゴンはいずれも「汎用型ISO-FIX対応」です。汎用型ISO-FIX取り付け機構自体は持っているにもかかわらず、合法化する努力を払わない日産に失望すると同時に、旧態依然のシート機構のままである今回のモデルチェンジは、あくまで「ビッグ・マイナーチェンジ」なのだと実感しました。
以上を理解した上で、汎用ISO-FIXチャイルドシートであるレーマー社の
デュオプラスを購入しました。
ISO-FIX機構のみで取り付けてみましたが、ベルト式では絶対に得られない「微動だにしない固定ぶり」に感動しました。取り付けも思いのほか簡単で、シートベルトによる固定より手早く行えました。
セレナ(C26)にISO-FIX機構のみで取り付けるのは前述のごとく「違法」ですが、デュオプラスには幸いベルト式固定装置もあるため、ISO-FIX機構とシートベルトによる"ダブル固定"を行いました(写真の状態)。馬鹿らしい付け方ではありますが、これなら「合法」です。
取り付け剛性以外にも、低重心設計・
ピボットリンクシステム・チャイルドシートを外さずワンタッチで行える肩ベルト高調整・取り付けやすいバックル・固定性が良いにもかかわらず圧迫感の少ない肩ベルト・・・と、大変満足しています。側面緩衝材が頭部から離れすぎていないので、こどもが眠ったときに首を過度に傾げる心配がないのもポイント高いです。
デュオプラスにはとにかく「格の違い」を感じました。汎用ISO-FIX義務化に向けてこれから国内メーカー各社からも続々とISO-FIXチャイルドシートが発売されると思いますが、可能ならデュオプラスを実際に車に取り付けて「格の違い」を感じて貰いたいと思います。
Posted at 2011/08/13 05:42:05 | |
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