新撮影SPOT出現！東京ゲートブリッジ

東京の建設中の巨大建造物というと東京スカイツリーがやたらと目立ってしまってますが、実はもう１つの「地図に残る」建造物が来年夏の共用開始（要は開通）を予定してます。

若いときにずいぶん橋梁関係の皆さんと世界中の橋を見て回ったせいか、今でも新しい橋・きれいな橋・技術的におもしろい橋が大好きです。
なのでぜひ皆さんに知って欲しい！東京ではスカイツリー以外にこんな建造物が今まさに生まれようとしていることを（笑）

それが東京港臨海大橋（仮称）と呼ばれていた大橋で、11/15に正式に「東京ゲートブリッジ」という名称になりました。

東京都の11/15付けの公式発表はコチラ

「ゲートブリッジ」というと誰もが思いつくのはこいつですね☆
サンフランシスコ：ゴールデンゲートブリッジ

これは吊橋（サスペンションブリッジ）ですので見た目はずいぶんと違いますね。

橋好きが見た目からパっと思い浮かぶのはたぶんこいつです。
イギリス：エジンバラ：フォース橋

すでに建造から100年以上の全長2530mのカンチレバートラス橋で1890年開通。
しかしいまだに鉄の橋としての構造美の塊りのような橋ですよねぇ～（うっとり

もしくはこいつ。
ＵＳＡ：ニューオーリンズ：グレーター・ニューオーリンズ橋


この『東京ゲートブリッジ』はレインボーブリッジの約2倍の長さ約1618mの海上を跨ぐ区間があり、大型船が下を通る部分は海面からの高さを稼ぐスルー型、陸側の船が航行しない部分は上を通るドライバーの視野を狭めることの無いデッキ型、という複合のトラス構造となってます。
このあたりが世界一の橋梁技術大国・日本、の技術者の見せ場！（笑）



完成時にはライトアップも予定されてます。

見た目が両岸から馬（犬？）が２匹、真中でチューしているように見えるデザイン（笑）
恋人どうしが反対側の両岸からそれぞれ歩いてきて（一般道ですから歩道があります）真中でチューすると結ばれる、みたいな都市伝説を絶対狙ってるように思うのは僕だけ？（爆）

トラス橋としては1991年にできた「生月大橋」が日本最大でしたがなんせ場所が長崎の平戸島/生月島なんでさすがの僕にもちょっと遠く（笑）今まで見る機会がありませんでした。
これも全スパンがスルートラスで美しいですよね～☆いかにも海峡跨いでます、的な（笑）


いずれにしてもこれで東京近辺の大きな橋梁で、構造区分上足りてなかった「トラス橋」が加わったことは橋好きとしては大変に喜ばしい限りです（笑）
レインボーブリッジ・・・・吊橋

横浜ベイブリッジ・・・・斜張橋

鶴見つばさ橋・・・・・斜張橋


東京ゲートブリッジの場所はこちらになります。
まだまだ工事中ですので見学に行かれる際は絶対に立ち入り禁止区域には入らないようにしましょう。

【東京ゲートブリッジ：橋諸元】
延長 - 2933m
主橋梁部橋長 - 760m
中央径間長 - 440m
主橋梁部 - 鋼径間連続トラスボックス複合構造
アプローチ部 - 連続鋼床板箱桁構造
橋脚 - 鉄筋コンクリート構造（高耐久性仕様コンクリートを使用）
基礎 - 鋼管矢板井筒構造（鋼管は直径1.5m×長さ60.5mの大口径長尺鋼管98本を使用し、鋼管矢板継手部分には高強度モルタルを充填している）

【道路諸元】
車線数 - 往復4車線、歩道（橋梁部）
設計速度 - 50km/h（橋梁部）
道路区分 - 第4種1級（道路構造令）※要は一般道路で通行料は無料