リアハブベアリングの交換

まずはキャリパのシリンダを外すことから始めます。キャリパ塗装の整備手帳を参考に外してください。

ローターはハブベアリングに固着しているので、ベルハウジングをショックレスハンマで叩いて外します。シリンダとパッドを外せば、キャリアを外す必要はありません。

センタのボルトを緩めてベアリングを外したら、清掃してバッフルプレートをシリコンで艶出し。

左が新品、右が取り外したもの。
もはや説明不要。
256,600kmよう走った！

矢印はハブセンタリングで、純正ローターのベルハウジングのボア径φ65を、ビッグローターのφ72に変換するものです。これがないとローターのセンタが定まりません。図面は自分で引き、ワンオフ製作してもらいました。

シャフト部分に薄くグリスを塗布し、ベアリングをゆっくりはめ込みます。ベアリングは2段になっているので、力づくで入れないように。

センタのボルトは180N・m+180°で角度締め。トルクレンチで締めた後、1000mmのスピンナハンドルとM18トリプルスクエアソケットを使い、ゆっくりと力を掛けて90°を2回で締め付けます。体重掛けても回らなかったので、若干勢いを付けて。

キャップもハンマで力を入れ過ぎないよう叩き入れます。

付帯作業として、ローターの錆落とし並びにつや消し黒を軽く塗装。制動面に多少付着しても、ブレーキを踏めばいい感じに落ちてくれます。

後はローター、パッド、シリンダの順に戻して完成。ベルハウジングの上には8mmのホイールスペーサーとハブリングが乗っかっています。

交換だけなら午前中に終わるけど、掃除しながらだと1日作業です。