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SQUAREの愛車 [トヨタ オーリス]

パーツレビュー

2021年3月8日

トヨタ純正部品 フロントシートクッション ヒータASSY RH (87510-12290)  

評価:
4
トヨタ(純正) フロントシートクッション ヒータASSY RH (87510-12290)
冬場の寒い時期に重宝するシートヒーター。

以前は高級車の装備でしたが、今ではミニバン、コンパクトカーそして軽自動車まで、グレードにもよりますが標準装備 / メーカーオプション設定のある装備品です。

また、かなり前の話で恐縮ですが PHV としては初代のプリウス PHV (ZVW35) の販促イベントでトヨタから10日間 プリウス PHV をお借りしたことがありました。

そのときのブログの一番最初はこちら。
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/24710580/

このプリウス PHV にはシートヒーターが装備されていました。これが私が最初に快適温熱シート (シートヒーター) を使用した時です。

そのとき使ってみた感想は、暖かくてすごくよかった。2段階の温度が選べて、HI にするとエアコンの暖房もいらないんじゃ?と思えるくらい暖かくなります。いや状況や着ている服次第では熱いくらいです。 LO でも十分暖かい。エアコンを使わなくてよくなると燃費にも効くし、エアコンと合わせると寒がりな私にはある意味幸せの空間ができあがります。

こんな状態でドライブできたら…。

当時は 前車 WISH に乗っていましたが、時がたち WISH から、オーリスへ。

シートヒーターがあったらな~♪…なんて思っていましたが、選んだオーリスの仕様にはありませんでした。

うちのオーリスには無いのか…。それに購入時メーカーオプションで選ぶことさえもできない。

でも、うちのオーリス (120T “RS パッケージ” ) のベースとなるグレード、120T には標準装備だし HYBRID “G パッケージ” も標準装備でうらやましい限り。

そんなことをふだんから思いながら、その後いろいろとマイ オーリスをいじっていると、なんとベースとなる 120T のシートヒーター配線の一部が存在して、しかも生きている事が分かりました。

この配線は 120T “RS パッケージ” であればこの配線はどの車にもあると思っていますが、もしかするとうちのオーリスは寒冷地仕様なので、標準地仕様には無いのかもしれません。

おー、配線も途中までだけど存在するのか。それならば、その配線を生かしつつ、120T の補修用部品を利用して、あたかも最初からその機能があったように流用取り付けにチャレンジしてみようじゃないか!

…ということで購入した部品です。

流用元は、先ほどお話しした同じオーリスのベースグレード 120T の部品を流用。本来であればシート表皮とセットなのですが、120T だとシートヒーター部分のみの単品購入も可能になっています。

そのような理由でこの部品は HYBRID “G パッケージ” には設定されていません。 HYBRID “G パッケージ”の場合は、シート表皮とセットになっていて、シートヒーター単体での購入はできなくなっています。(とはいえ、この 120T の品番で部品を購入すればいいだけの話です。)

こちらの品番は、運転席の座面側に取り付けるシートヒーターで、背面側は運転席・助手席で共通の品番 になっています。

消費電力は 34W で、バッテリーの電圧は12Vの場合、そこから計算すると 34W / 12V = 2.833333333333333… A

約3A の電流が必要です。

余談ですが、別部品の背面側は 35W の消費電力となっています。(2.91666666666666 A)

つまりは、背面側の消費電力を足せば合計の消費電流がでるため、1席あたりは約 6A、左右で 12A となり、シートヒーター用のヒューズ (S/HTR) の15A 内に収まります。

そしてこの情報を使わないといけないシーンが、自前で配線を引くシーン。

もともと設定が無いと言うことは当然配線は自前で引く必要があります。そうなると消費電力、電流が分からないと適切な電線が選べないという事態になりがちです。

ただ、うちの場合は、先ほどお話しした標準配線がある。それを見て同じ大きさの電線を準備すれば問題無いと考えました。それから考えると電線の太さは 0.5SQ か?

そこからさらに電線メーカーの仕様を確認。
http://prd.sws.co.jp/cables/jp/avss.html

調べてみると、
20℃ 14A
30℃ 12A
40℃ 11A
50℃ 10A
60℃ 8A
70℃ 5A
※左の温度は電線の周辺温度。右は流せる最大の電流値。

条件次第では最低でも 5A の電流を流せることが分かりました。でも周辺温度が70度と高温の時にはシートヒーターは使いませんよね。(笑)

そこで、気象庁の Web サイトでこれまでの最高気温を調べました。
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php

41.1℃ (埼玉県 熊谷 2018年7月23日 / 静岡県 浜松 2020年8月17日) というデータがあり、仮に 40℃だとすれば 11A は流せることが分かりました。1席 約6Aなので十分な性能ですよね。

しかし、そんな真夏の気温の時シートヒーターは普通使わないでしょう。

そこで冬場エアコン (暖房) を効かせた車内の温度を仮に27℃~20℃ぐらいと考えると電線の太さが 0.5SQ でも、12~14A は大丈夫ということになりより安心感が増します。

ということまで調べて使用する配線は 0.5SQ に決めました。

あと、電子技術マニュアルを見ると、加熱温度の上昇を抑えるためサーモスタットが付いているようですね。極端に熱くなることもないようです。(フロントシートヒータの温度が 25 to 44 °C以上になると作動しない。)

取り付け面にも注意してください。取り付け時は情報が印字されている側がシートクッションパッド側と接触する方です。(写真3)

あと、運転席座面で少しだけ問題になったのが1つ。

それは、120T の実車に装備されているものとコネクタ形状が異なっていたということです。

この内容についてはここで書くと文字制限に引っかかるため、別途まとめたブログのリンクを張っておきます。

【関連ブログ】
・決戦前々夜! しかし… - 2021年02月18日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/44855698/

また現車のコネクター形状写真、ピンアサイン情報として写真8、9 もご確認ください。

要点だけ書いておくと…
・電子技術マニュアルに掲載されていた一部のコネクター情報と部品 (現物) のコネクターが異なっていた。
・120T に乗られているみん友さんに実車確認の依頼をおこなったところさらに実車装備品と部品購入品では異なっていた。(実車装備品は電子技術マニュアルの異なっていた部分と一致した。)
・異なっていたコネクター (=実車装備品のコネクター) の情報は助手席側コネクターと同じ。
・助手席側コネクターにはなぜか配線がないピンアサインがある。

あと、パーツの価格ですが…純正部品流用だとこれが最大のネックかもしれません。

背面、座面のそれぞれが1つ1万円近くします。運転席だけで2万円。

助手席側も付けると倍。

そして純正のスイッチも高い。ざっくり3,000円ぐらいを2つ。配線類もいるし、シート表皮の固定にはホグリングが必要で、それを留める特殊な工具 (ホグリングプライヤー 約7,000円) も必要だし
ホグリングを外す道具も。

シートヒーター4万円に関連品が2万円ぐらい?

た、高い。これが今まで流用取付をためらっていた理由の1つ。

もう一つは、シートを分解、復元できるかといった不安。

それでも、純正部品流用をおこなったのは装着後の収まり感。最初からその機能があったような…といった使用感と見た目の部分。

あと、故障しにくいだろうという安心品質。取り付ける車両も含めて長く使いたいのでこれも重要。

それを臨時収入が支えてくれた…と言う感じで取付をスタートし、困難と思っていたシート分解もやってみたらなんとか実現できて、結果的に無事に流用取付ができました。

使用感は、プリウス PHV の時とほとんど同じ。バッテリー電圧の違いからかなのか、少しこちらの方が温度が低いような気がしています。

スイッチをオンにすれば約30秒ほどで所定の温度まで上昇。この技はエアコンにはマネできないですね。

あと思ったのが、しわが多い服装やシートカバー…たとえばシートエプロンなどが付いていると密着度が下がるためか温度を低く感じるようです。

狙ったとおりすごくぬくぬく。寒がりな私にはすごく贅沢な車内になりました。

(配線情報) ※追加写真6もご覧ください。

○車体側配線と接続するコネクターの情報





この部品に取り付けられているコネクターのピンアサインは、ロックを上にオス端子側から見て

4 3 2 1

1番 赤 HI (シートヒーターの高温側)、
2番 黒 E
3番 白 LO (シートヒーターの低温側)
4番 (空き)

となっています。
ちなみにこのコネクターと接続される相手側コネクターとは配線色が異なるため、

(標準配線色) → (シートヒーター配線色)
桃 → 赤
白地に黒 → 黒
赤 → 白

という具合にこのコネクターから配線色が変更になります。

ここから下は、かん合相手側の情報です。配線を自作される場合、こちら側が必要になります。

(運転席側)
L42 (HV: N35) コネクター 4極

コネクター純正品番: 90980-12733
(auto-eparts さんでは 060型TS/メス4極カプラ [060TS-04F])
https://auto-eparts.ocnk.net/product/879

ターミナル純正品番: 82998-24350
(auto-eparts さんでは 060型TS/メス端子 [060TS-TF])
https://auto-eparts.ocnk.net/product/755

1 2 3 4
※追加写真6では青文字で裏側 (配線側) から見たピンアサインを示しています。

1番 桃 HI (シートヒーターの高温側)
2番 白地に黒 E (シートヒーターのマイナス側)
3番 赤 LO (シートヒーターの低温側)
4番 (空き)

(オマケ情報) ※このコネクターの購入は不要です。
○装着済みの背面側シートヒーターと接続するコネクターの情報
オスコネクター (メスターミナル)
トヨタ品番: 90980-10908 (同等品:90980-11764 / 90980-12255 / 90980-12473)
https://auto-eparts.ocnk.net/product/482

1 2 3

1番 黄色 E (シートヒーターのマイナス側)
2番 灰 HI (シートヒーターの高温側)
3番 緑 LO (シートヒーターの低温側)

価格は1個、消費税込 (10%) の価格です。

(オ-989-TGP250)
  • 製品外観。
  • 印字されている情報。品番、対応電圧、消費電力 (34W)、表裏 (PAD SIDE) などが記載。
  • 情報の印字面側は電線が糸で縫い付けられています。(銅色のきらきらした物がそうです。)
  • こちらは裏側でシート表皮と接する側。こちらは糸だけです。
  • 装着時に配線が切れたか気になる場合は、テスターを使用して単体試験を行うと安心です。
  • シート下の配線と接続するためのコネクターのピンアサイン。
  • (まーしの青リスさん提供) こちらは本物の 120T のシート下の配線状況ですが…購入部品と相違あり
  • (まーしの青リスさん提供) 120T 搭載 Ver. のピンアサインです。車両の出荷時期でコネ違い?
  • シートヒーター配線図。オーリスだとリレーは使われていないようです。
購入価格12,100 円
入手ルートネットショッピング(その他) ※モノタロウ
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