ASTRO PRODUCTS 1/4DR スタビー ラチェットハンドル 108T (AP022929)
全長 : 85mm、重量 : 76g の小さなラチェット式ハンドルです。
--- 製品紹介・販売 Web サイトより抜粋
■商品説明:
手のひらサイズのラチェットハンドルです。
●ここがポイント!
送り角約3.4°の細かさ!
■商品仕様:
・全長:85mm
・重量:76g
・差込角:1/4DR(6.3mm)
・ギア数:108T
・機能:プッシュリリース
・材質:クロムバナジウム
■注意事項:
※本製品は早回しを目的とした物です。過度なトルクは掛けないでください。
---
ホームセンターなどで、握り部分が短いラチェットハンドルを目にしていましたが、そのときは『こんな短いもの、何の役に立つのだろう。しっかりと締め付けトルクをかけることができないだろうし…。緩めるときの早回しぐらいにしか使えないよね~。もしくは狭いところのボルト類をはずす時ぐらいかな?』
そう思っていました。
しかしあるサイト記事をみて、締め付けトルクがかけられないデメリットが逆にメリットになることが解説されていました。
その内容は、工具の長さはてこの原理で、握り部分を長くすると締め付けの時、振り子のように移動する量は増えますが、握り部分が短いときよりも軽い力で締め付けることができます。
逆に短い場合は振りの移動量は少なくなりますが、より強い力が必要です。
つまり、このことを応用すれば大きな締め付けトルクをかけたくない、もしくはかける必要が無いボルトの締め付け作業で使用すれば強制的にトルクをかけづらくなることがメリットと書かれていました。
あっ、なるほど!
普段はそんなことを考えたことはなかったんですよね。
私みたいな素人はどうしてもボルト、ナット、ネジ類の緩みが怖いためついオーバートルクになりがち。
そうでなくても、例えば便利だからと伸び縮みするラチェットハンドル買ってはみたものの、握り部分の長さを意識することなく締め付けを行ったりするため、必要以上にオーバートルクなっている可能性があります。
そうなると、最悪の場合は締め付け部分の相手や挟まれる物、固定する物を壊してしまったり、ボルトやネジがのびたり、切れたり (破断) します。
ボルトが切れたら使えませんし、伸びると、そのボルトではしっかりと締め付けることができなくなります。かえってボルトが緩む原因になるわけです。
そういった場合に意識的にこのような小さなラチェットハンドルを使用すれば多少なりともそのようなトラブルを避けることができますよね。
それにそういうことを理解しておけばなんとなく玄人ぽいでしょ? (笑)
さて工具についてですが…こちらのタイプは、ギアが 108T (送り角 約 3.4° ※ ) とかなり細かい目になってるため、スイング量 (振り量) が小さくても対象を締め付けることができます。
360° ÷ 108 =3.33333… ≒ 3.4°
スイング量が小さくても対象が締められるとはどういうことかというと、例えば…
極端な例ですがギアの山が4つだとしましょう。(もちろん、こんな工具は無いと思いますが。)
一回転は 360° なので4つの山だと 90° ごとにカチっとギアの山が噛み込んで力がかけられるということになります。
例えばボルトを締めるシーンで、次のボルトを回す角度は 90° 先になる。これだとかなりの量道具を回す必要が発生しますね。それに細かな量のネジの締め込みが難しくなります。
つまり、このハンドルだとギアの山の量が多いためボルトを締めるときに少しだけ動かしてもギアがかかって締め込んだり、細かなボルトの締め込みができるということです。
これが以前ものだともう少し山が少なかったため、あと少しで締め付け完了なのに~っていうときに回す必要が発生します。
こういうシーンが発生した時、締め付けるところの周辺が広い場所だとさらに回すだけでよいのですが、狭い場所だと工具が何かに触れたりして回すスペースを取ることができず、いったん工具を外してまた工具をかけ直して締め直したりする手間が発生したりします。
ですから、もしメーカー A とメーカー B の製品が店頭に並んでいて、それぞれのギア数が異なる場合、できるだけ歯数の多いものを選ばれると実作業では作業がはかどるかと思います。 (価格や強度の問題などもありそうなので一概にどちらがよいとは言えないかもしれませんが…。)
また、これからクルマいじりを始められる方で、あまりたくさんの場所を弄るようなことがない方はこの工具でも結構弄ることができるのでは?と思います。
取り付ける工具 (ソケット類) の強度が比較的低トルクに対応している、1/4 (6.3mm 角 … 6.3sq と書かれている場合もあります。) に対応しています。1/4 (6.3mm 角) が使えるのは、ハンドルを変えてもおおむね 20 ~ 30 N・m ぐらいまででしょうね。)
この道具を使用する場合だと、ボルトのサイズが M6、M8、M12…ボルトの頭 (2面幅) のサイズで言うと、10、12、14 あたりまでが対象だと思います。 ( 5 ~ 20 N・m 程度。)
もちろん、レギュラーサイズを選ばれるのが作業範囲も締め付けトルクも大きくかけられますのでクルマいじりの内容次第では最初からレギュラーサイズを購入した方がよい場合もあるかもしれません。
あと、大手工具メーカー…たとえば KTC や、TONE の製品などと比べると価格が安いこともいいですね。 SK11 (藤原産業) とかとあまり変わらないかな。それぞれが OEM をやったり、やられたりという関係もありそう。
ただし工具としての精度や強度が低いかもしれませんので、たまに使うとか、初心者が最初に買う製品としてはちょうどいいのではないかと思います。(私もそういう視点で買い足しました。極力メインの工具は KTC などにして、たまに使うのはこういうので…といった感じです。)
これからクルマいじりをされる方だと、いろいろと選択肢があって悩まれるかもしれませんが、自分に合った工具と出会えるといいですね。趣味ならそういう時間も楽しいものです。
価格は消費税込 (10%) の価格です。
【関連ブログ】
・(初心者向け) ボルトやネジの締め付けトルクの話 - 2021年10月14日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/45540730/
※過剰な締め付けトルクの防止に役立つのがこのような握り部分の小さなラチェットハンドルですよ…という事を話題にしたブログです。
・ボルトの話 - 2019年05月03日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/42812123/
※ボルトのトルクについて調べたり考察した回のブログです。
(オ-1,058)
関連情報URL: https://www.astro-p.co.jp/i/2002000029294
購入価格 | 1,760 円 |
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入手ルート | 実店舗(その他) ※アストロプロダクツ 熊本南店 |
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