【986 ボクスター】右リアハブベアリング交換

少し前から走行時に右後ろからギュッギュッと周期的な異音が聞こえます。
恐らくハブベアリングの摩耗が原因だと思うので交換する事にしました。

先輩諸兄の記事を参考にすると、なかなか険しい作業になると予感。
それに、18や21番など国産では使わない工具も必要。
まずは必要な工具とベアリングを購入しました。

ハブベアリングはロックオートというアメリカにあるショップから取り寄せました。
約1,400円/個と格安な中国製です。。

ベアリングナットはM22の32番です。
締め付けトルクは460N・m（1m先に約47キロの重さと同じトルク）と凄まじく硬いので、3/4サイズのスピナーやインパクトを用意した方が良いです。
1/2では工具が力負けします。

ナットが外れたら邪魔なものをはずします。
この辺は割と楽な作業でした。

サスペンションアーム付け根の偏心ボルトを緩める前に、合マークを付けておくと組む時に楽ですしアライメントのズレを防ぐことができます。
あとでわかりましたが、偏心ボルトのちょっとのズレでアライメントは結構ズレるのでなるべく正確に組めるように合マークを付けた方が良いです。
私はボルト側とナット側のワッシャ側の両方に白インクを塗ったあと、極細油性ペンで小さな印をつけました。
組む際には、ボルト側とナット側の両方が合マークにピタリと合うように調整した方が良いです。ボルト側だけ合わせてナット側が数mmズレているだけでもアライメントがズレます。（経験談）

次にドライブシャフトを抜きますが、これが固着してなかなか外れませんでした。
このような手持ちのプーラーを使い、ハブに固定して外しました。

ナックルを外しました。
これからベアリングを抜きます。

油圧プレスで抜き取ります。

ハブが抜けました。
ベアリングを固定しているプレートは、下に切り欠きがあるので注意です。

外したベアリング。
そこまで痛みな無さそうですが、古さを感じます。

これってボールベアリングなんですが、国産だとニードルが使われていたりします。
できればニードルの方が丈夫なので換えたいんですが、いかんせんサイズが無い。
あまり耐久性が無いので、割と頻繁に換えた方が良いかもです。
ワイドトレッドなんかにすると、すぐにダメになりそうな気がします。

新しいベアリング。両面ダストシール付です。
CHINAの刻印があります。
ちなみに表裏はありません。

マニュアルに100°Cに加熱すると書いてあるので、ヒートガンで温めます。

温度計で確認しながら温めました。

温めたあと新しいベアリングを軽く叩いてはめました。

ハブはプレスで圧入。
抜くより簡単に入ります。

治具はスズキのブレーキピストンを流用しました。

ここまでくればあとは元通りに組むだけです。（組む時はアライメントのズレに注意して調整しましょう）
ハブナットはトルクレンチを使いました。
軽く手回ししてみましたが、異音は消えたようです。

初めての作業でコツがわからず1日作業になりましたが、次回は早くできるでしょう。
試乗しましたがバッチリ治りました👍

それではまた＼(^o^)