前回までのSR20エンジンは
組み上がって搭載され、
現在ナラシ中です。
そんなわけで、
今度はイチサンのSR20を
バラしてるとこです。
画像はインテークのポート。
珍味、『ブタの鼻』なんかじゃないよ。
見事なまでに、ダメダメポート。
ここで消えていくパワーは、けっこうあるね。
パワーアップの基本は、吸入空気量のアップです。
排気量を上げる、
ブーストを上げる、
ハイカムを組む、
REVを上げる・・・などなど
みんな吸入空気量のアップです。
ですが、その他にもパワーアップの方法はあって、
完全燃焼に近くする、なんてのもあるわけです。
どうすれば良いのか?はいろいろあって、
チューナーならそこんとこ研究・勉強してるでしょうが、
間違いの無いポート研磨をしたのなら、
ここんとこには、歴然とした差が出ます。
吸気抵抗が少なくなるから?
という答えでは、50点です。
今回組むのはSR20のターボエンジンですが、
パワーのあるNAエンジンのポートを作る考えを盛り込めば、
ターボエンジンは実はもっともっと化けるんです。
この場合のパワーアップは、
上に積み上げてくパワーではなく、
どこかに消えていたパワーを引き出すイメージで、
乱暴な言い方をすれば、エンジンには無理をさせずに、
バワーアップにつながる方法なんですよね。
実際には、爆発圧力は強くなるので、
耐久性が変わらないと言うとウソになっちゃいますが。
そんなこんなで、ややボロクソ評価のイチサンポートですが、
今回はオーナーの希望で、ポートは触らずに組み上げます。
ポートは太くて眠いし、
バルブシートとの段付きはでかいし、
バリ取りのために握ったリューターを
ついポートに這わせたくなるんですが・・・
もちろん依頼が無ければやりません。
あたしのような人種は、より良い方法がわかっているなら、
時折商売度外視でそちらに取り組みたくなるんですが、
それをやってしまっては、身銭を切ってポート研磨を
依頼してくれた方々に申し訳が立たないのですものね。
最近はタービンなどの補機類が優れてるので、
エンジン本体の強度は上げても、
削るだなんだで良くしようなんて、
あまり思われなくなっちゃったのが、
少し残念ですね。(苦笑)
Posted at 2009/05/25 23:04:33 | |
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