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常磐線全線運転再開に思いを寄せて。






ご乗車ありがとうございます。本日は鉄道のブログです(っていつもの事かw)。



さて、本日3/14。
震災の影響で最後まで不通であった常磐線の富岡〜浪江間が復旧し、めでたく全線運転再開となりました。

いや〜9年は長かった。
この不通区間内には、いわゆる原発事故による帰還困難区域があって、地震による設備損傷や津波での設備流出とは違う原発事故での『放射性物質』による深刻な土壌汚染問題がありました。高い線量を放つ放射性物質を除染しないと線路を修理する事すら出来ません。そこで、JRではこの区間において、2015年夏から試験除染を開始。2016年3月から2019年夏頃まで本格的に除染を行いました。この期間に延べ24万人弱の作業員が頑張ってくれたそうです。※除染のソースはチラシ『3月14日、常磐線がつながります。』より

ワタシは震災直後の原発事故があった時の予想として、復旧まで最悪50〜100年くらいはかかるんじゃないかと思っていました。ワタシが生きているうちは復旧は無理ではないかと。再びのどかな浜通りの風景を見ながら旅する事が完全に出来ないのではないかと…。

あのチェルノブイリ原発事故を参考に見ると、チェルノブイリでは原発から半径30キロ圏内は未だに立ち入り禁止と言う事態になっているからです。これはすなわち放射性物質による高線量で人間が歩いて通る事すら許されないと言う事。と言う事は、福島浜通りの帰還困難区域や常磐線の復旧・復興はとても遅れる、あるいは不可能に近いのでは？と。最早、常磐線ファンとして・福島のご近所茨城県北民として悲観する事しか出来ませんでした。

ですが、2016年に政府から『2020年春頃までに全線復旧を目指す』との発表があり、その悲観は希望へと変わりました。ワタシの悲観が裏切られ(歓喜)まさかの震災9年後に運転再開です！。
2020年はオリンピックイヤーであり、常磐線復旧ネタはオリンピック開催や政治の道具として利用されてるきな臭さを感じもしますが、それでも全線復旧を諦めていない事に復旧・復興への明るい道が見えました。





そしていよいよ本日全線運転再開です！。
震災後、国道6号線復旧→常磐道全線開通と来て、最後は常磐線全線運転再開！。仙台行き特急ひたち号の復活です！。この時を首を長くして待っていました！。道路が繋がれば線路も繋がる。そして、人や物の往来が盛んになり福島浜通りの復興にも繋がる。非常に嬉しいです！。

復旧・復興に携わった全ての人達に感謝します！。
ありがとうございました！。
我が家では、常磐線全線運転再開を祝して家族で常磐線特急ひたち号の乗り鉄旅を計画しました。しかしながら、ご存知の通り新型コロナウィルスの流行により基礎疾患を持つワタシやオトンは非常に危険な為、様子を見て慎重に計画を進めたいと思います。また浜通りの穏やかな風景を見ながら駅弁が食べられるっ。また、愛娘は特急初乗車！。最高の乗り鉄旅を楽しみにしてます。









最後に、常磐線で長らく活躍した名車両『651系』が前日13日に普通列車としての定期運用から引退し、いよいよ常磐線から去る事になりました。
651系は元・特急スーパーひたちとして、震災前まで仙台〜上野間を常磐線経由で走り抜けた車両です。2013年にスーパーひたちとして引退後、臨時列車や団体旅行向け等の波動用として余生を暮らしていましたが、新型E657系特急車両の車内工事関係で再び特急フレッシュひたちとして復活。E657系の工事完了後再び引退しましたが、2017年にまさかの普通列車として2度目の復活！(いわき〜富岡間)。そして、昨日13日に本当に最後の営業運転となりました。




できれば、ファンとして希望したいのは、全線運転再開を祝して651系の全線運転再開記念列車を走らせて欲しかったのですが、車両の老朽化(今年でデビュー31年目)や新型コロナウィルス問題でそれも叶わないのかなと。残念でなりません。
651系はワタシの中では今でも新車です。ヒーローです！。特急スーパーひたち号です！。
1989年のデビュー当時、東京へ行った際の帰りに上野から初めて乗せてもらった時、衝撃を受けました。車両のデザイン・スピード…まるで新幹線だと！。『タキシードボディのすごいヤツ』とのキャッチコピーがありましたが、まさにその通りだと！。在来線初の時速130キロ運転は子供ながらにとても速く感じました。また、時おり車内の電光表示器に『ただ今の速度は時速130キロです』と表示され、すごいすごいとハイテンションでいたのも良い思い出です。今まさに感無量。




651系よ。常磐線で活躍してくれてありがとう！。夢をありがとう！。全線運転再開でもダイヤ改正で仙台には行けずじまいになってしまったけど、常磐線を颯爽と駆け抜けた姿は沿線住民の心にきっと刻まれていると思う。そして、長らくの活躍大変お疲れ様でした！。



651系特急スーパーひたちよ、永遠なれ！。
常磐線全線運転再開とE657系特急ひたち号の品川〜仙台間での新たな活躍、そして特急としての運転を引退してもなお裏方として頑張ってきた651系の長きに渡る活躍を労い、そして祝して乾杯！！。






長らくのご乗車、誠にありがとうございました。