フロント993足化 4

今回はハブです。

ハブベアリングは共通部品なので、ハブのシャフト径は同じです。
また、ハブのオフセット？ディスク？面も同じなので、サイズ的には同じ部品となります。
しかし、964/993で大きく2種類のハブが存在します。
(964RSのアルミは除きます)


993RS計画の中で、コツコツ部品集めしてましたので、両方のタイプを持ってましたので、比較してみます。



964C2についてるタイプ



993後期？(94年くらいに変更)のタイプ



ハブベアリングに刺さる長さが変わります。
964タイプは、ベアリングの複列の片側をハブ、もう片側をワッシャー？リテイナー？(名称分からず)で保持するような形状です。
993タイプは、ベアリングの複列両方をハブで保持するような形状と思います。
993タイプにダミーベアリングを入れてみると、ほぼツライチになることからも分かります。



993のパーツリストを見ても、”Technical Information 2/94”を参照、ということでパーツ変更されてることが分かりますが、この正式なドキュメントは探し出すことが出来ませんでした。


では、993タイプのハブを使えばいいのでは？となりますが、一つ問題が。
下記は964タイプの写真ですが、ハブの長さが変わるので、ワッシャー？リテーナー？の形状も変わらないとなりません。
このワッシャーですが、周りにギザギザがついていて、これはABSの車輪速センサのパーツです。



・・・で、このABSセンサのパーツですが、964と993で違います。
このギザギザの数(専門的には”歯数”といいます）が964では45個、993では48
個。
この数が違っていても、取り付けができないわけではありません。
また、普通に走行する限り、全く問題にはならないと思います。

じゃ何が問題なのかというと、ABSが普通より早く作動して、かつ作動したときにブレーキが効きにくくなるはずです。
これは非常に危険な状態なので、取り付けできるから、と安易に流用するのは避けましょう。
(多分いないと思いますが）


993ハブ化とは違いますが、今まで使っていた964ハブの左側にのみ傷が多数ありました。
全周に渡り傷があります(手で触ると凹凸が分かるレベルなので、かなり深め)が、何故こうなったかどうかは不明です。
今回は993ハブ化は見送りますが、964ハブの予備があったので、そちらに交換しました。



これかもまだまだ964/993差分あります。。つづく