CADILLAC CT-4

今まで色々とレンタカーを借りてはいたのですが、これは！というもの中々出会えませんでした。
今回は久しぶりに、これはいい！というものに当たったので、いつもの素人インプレを。


今回借りたレンタカーは、
2022 Cadillac CT-4 (RWD)

全長：4755mm
全幅：1814mm
全高：1422mm
ホイルベース：2776mm
最小回転半径：5.65m
車重：1552kg

2.0L-L4 DOHC 16Valve 直噴VVT ターボエンジン
237HP/5000rpm
350Nm/1500rpm

8速 A/T

サスペンション
前：マクファーソン･ストラット
後：マルチリンク式

タイヤサイズ
前後：235/40-18

最新の車らしく安全装備は、完全停止までできるアダプティブ･クルーズ･コントロールを始め、トラクション･コントロール、自動ブレーキ、歩行者検知など盛りだくさんです。

ボディ･デザインは、まさにキャデラックという感じで直線基調のデザインです。
好き嫌いが大きく分かれるところかと思いますが、威圧感はありますね。
車体に対するタイヤ･サイズのバランスとホイール･クリアランスはイマイチな感じで、タイヤを1サイズ大きなものにすればもっと良いかもしれません。
ただ、塊感はありよくまとまっていると思います。

ハンドリングは、少し硬めですが、動きもまずまずいいようで、バタついた感じもありません。
サスペンションの取付け剛性がしっかりしているのでしょうか、脚が揺れるような感じがないです。

動力性能は、発進時から低速トルクが十分あり、とても運転が楽です。
ターボ･ラグも全く感じられません。さすがに最近のエンジンは扱いやすいですね。
ただ、パンチ感(回転の上昇感)は乏しくて、気が付いたら車速が上がってるという感じです。

走行中のロード･ノイズはほとんど室内に入り込んできません。
さすがにプレミアム･セダン、とても静かです。
ただ、敢えてのスポーティな演出なのか(作っている?)、加速時のエンジン音が不自然に室内に入り込んできます。
最初は、どこの車の音かと周りをキョロキョロしましたが、どうも自分の車のようでした。

8速A/Tは、マニュアル･モードもついていて楽しいです。
ロックアップ領域が拡大されている感じで、アクセル操作に対するレスポンスはマニュアルT/Mに近い印象です。
ただし、パドルシフト操作に対するレスポンスはもう少し早くてもいい感じがします。

アクセル･ペダルがオルガン式のため重く感じ少し慣れが必要です。
ブレーキは、アメリカ車特有のカックン･ブレーキではなく、踏んだだけ効いているという感じで好印象です。
SPORTモードにすると、アクセル･レスポンスおよびブレーキ･タッチが非常にシャープになります。

内装は、革張りで所々にプラスチックのシボ加工品が使われていますが、高級感がありプレミアム･セダンという感じです。
車内は少々圧迫感を感じます。
ピラー類やヘッド･レスト等が他の車に比べ大きく、またガラス面積も小さいため囲まれている感じが強く感じられます。
逆に包まれている「安心感」ということになるかもしれません。

今回借りていた車の仕様では約$39,000程ですので、今の為替レートだと仕様相応の値段でしょう。
ただ、ベース車のスタート価格は$34,000からなので、他メーカーのフルサイズクラスの車と比べても、お買い得感はあるかもしれません。

アイドリング･ストップ/気筒休止システムが付いているせいか、ほぼ通勤のみ使用で燃費は 26.5MPG (11.2km/L)。
高速走行のみでは、40.5MPG(17.1km/L)と結構延びます。
カタログ燃費が、街乗り:23MPG/高速:34MPGなので、実燃費は非常に良いようです。

今回それほど距離は乗っていませんが、意外と気に入ってしまいました。
以前に乗ったVOLVO S60と良い勝負です。
スタイリングがもう少しまとまり感があれば良いかも。。。と思いました。