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赤眼の黒豹のブログ一覧

2009年10月18日 イイね!

日産

日産 フェアレディZと日産スポーツの双璧を担うスカイラインは、1957年にプリンス自動車工業の前身である富士精密工業が世に送り出した。歴代モデルを振り返れば、その時代背景と人々がクルマに何を求めてきたかを如実に物語っている。結論から言えば、スカイラインの精神は疾うに滅び去った気がする。

 俺はRSの寿命を1日でも伸ばすため、その輝かしい歴史と伝統を誇る"日産プリンス"のディーラーサインを目指す。 旧車といえども気を抜かぬ日産の風土は健在で、続出するマイナートラブルの解決策を確実に導き出してくれる。何より嬉しいのは、人間的資質とスキルに 優れた方は着実にステップアップを果たしている。

 一方のスカイラインはといえば、その命運は風前の灯である。"901"と称した最高のハンドリングを獲得し結果GT-Rを復活させたR32をピークに、その凋落ぶりは目を覆いたくなる惨状だ。思えば、 当初ローレル・セフィーロの後継と報じられたV35は妥協の産物ではなかったか? 皮肉にも、GT-Rの存在がスカイラインを混迷のゾーンに陥れてはいないか?

 新型フーガのデザイン手法はスカイラインと同様で、キープコンセプトでより抑揚感を与えた。だが生前の評価が低かったアントニ・ガウディの建造物に違わず、「先代よりスタイリッシュ」と胸を張る ディーラーマンは今のところ圧倒的に少ない。現在の日産は明らかに危険で、ある意味フランスからカルロス・ゴーンがやって来る以前の体質に回帰しかねない。

 スタイルに限っていえば、LEAFに一筋の光明が見える。長いブランクを経て満を持して登場したZ33のように、思い切ってスカイラインも根本的にその成り立ちの本質から考え直してはどうか?   絶版は本意ではなくとも、現行ラインアップで最もスタイリッシュなのはCROSS OVERである。スカイラインの車名がサブネーム化する事態を招いては、もう救いようが無いだろう。

♪EVERY LITTLE THING/TIME GOES BY(1998)
Posted at 2009/10/18 23:30:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ
2009年10月17日 イイね!

胎動

胎動 この美しい日本列島は、思いの外広い。まだ見ぬ道を走るその日に想いを巡らす......そんな俺の人生劇場のターニングポイントの場面が除幕されようとしている。

 思い返せば、意を決して髪を切る女のように...モアパワーを発生させるべく過給するターボユニットのように1分1秒を惜しんでがむしゃらに働いてきた。「体が1つでは足りない」 「1日が24時間では足りない」と心の中で叫びながら。 だが結果や実績が1人歩きする血の通っていない組織にあっては、そこに人間的温もりをも両立させようとの俺の試みが 尽く全否定され結果吐血に至った経緯も時にはあった。

 残念なことに現代社会の成り立ちは、最早"頑張った者"が報われる勧善懲悪の時代劇ではない。限られたパイを争奪する狂気が、容赦無く労働者を蝕んでいる。北方から冬将軍の足音が聞こえ 始めるこの時期、ふと歩みを止めて思う。何故人々は、こんなにも早くその1年の幕を降ろしたがるのか? クリスマスまで...あと何日貴重な"1日"を重ねていける? 紅潮した初心な女のように美しい 無数の落葉が、音を立ててルーフに舞い降りるこれからの季節を無視してはいけない。

 心が風邪をひいても...時に心が折れても、クルマがドライバーズシートに沈む俺を救ってくれた。 クルマは機械だから、手のひらで温もりを伝え続けなければたちまち氷のように冷たくなる。愛する クルマを、よく「体の一部」に例える。想定内の器量の人物は、例外無く俺を嘲笑う。でも反面教師で同じ過ちを連鎖させてはならないのだ。

 間も無く、俺の年齢がまた1つカウントされる。身分不相応な学生の時分に、安い時給で働く母が 買い与えてくれたCITIZEN EXCEEDが20年以上経た現在でも正確に時を刻んでいる。多分...俺の腕の体温でこの命尽きるまで凍死を免れる運命にある幸せ者の時計だ。誰しも自分という堅牢な城壁を死守しながら、必死に守っている大切な何かがあるはずだ。

 RSを後世に残すため...自らのクルマ道を極めるため、CR-Xやレパードを降りてでも...オフやMTGに背を向けてでも達成させなければならないメニューが見えている。孤高の走り屋で事足りる。「やたらと速いRSが駆け抜けていくのを目撃したよ」なんて噂の域で十分だ。勿体ぶった後開けたボンネットフードの内部の改パーツを自慢し合う、フルオリジナルで手垢も付けない"展示品"で雑誌の紙面を飾って誇り高ぶる安グルマじゃないぜ。少なくとも俺の最高のRSは、"男の仕事場"であって決して餓鬼のおもちゃではない。そして何より...少なくとも君達より確実にクールで速い。

♪THE CARS/DRIVE(1984)
Posted at 2009/10/17 23:30:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | DIARY | クルマ
2009年10月01日 イイね!

時代

時代 "現代"という一つの時代が、バブル崩壊を起点として終焉への斜陽の道を歩んでいる。依然平成という時代は続いているものの、政権交代を機に日本国は存亡を賭けた新たなタイムゾーンに突入した。国民1人当たりに換算すると1,000万円近い負債総額を抱えたこの国は最早倒産同然の状態にして、英断を下した有権者の危機感は切実である。

 コンビナートが発する機械音に「モノを作っている」躍動感を覚え、そこに人間的な温かみも見い出そうとした俺は愚か者だ。産業革命以来賞賛されてきた大量生産大量消費が否定され、"エコ"をキーワードに工業経済はシュリンクされる宿命にある。中国を始めとする新興国が地球環境保全への歩調に共鳴しなければ、確実に地球が自滅する時期は早まる情勢だ。

 日本に林立する巨大自動車メーカーの切り札は、現時点ではエコカーに留まっている。業界全体が生産からリサイクルの全工程で0(ゼロ)エミッションを達成させるには、EVや水素自動車の普及が欠かせないファクターだ。我々国民も狂喜して渋滞する高速道路に流れ込んでより多量に汚染物質をばら撒いているようでは、到底子孫に申し開きが出来まい。

 洋の東西を問わず、例外無く何時か国は滅び時代も移り変わる。一見何らの変化も認められない周囲の対象も、実は本質が劇的進化を遂げている例は少なくない。「俺も根本的に変わらなければならない」との命題は、決して世の中の趨勢に迎合した結果ではない。自ら滅びてもなお、この青い地球で暮らしていく全ての生命のためだ。

♪ICEHOUSE/HEY LITTLE GIRL(1982)
Posted at 2009/10/01 20:15:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | ESSAY | クルマ

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