バリトンの調べ【マフラー製作】⑥

オトナとて時には高ぶる激情を吐き出したくなる事もあるもので...

およそ1年の冷却期間を経て、3本目のマフラーを製作。
2作目のサイレンサーは気持ちの整理の名目で処分(オークションにて)してしまったので、再度同じものを購入。
中間パイプだけは未練たらしく残して置いたので、作製・脱着まで30分と掛かりません。

ただ全く同じものを作ったのでは成長がありません...

そこで今回は、禁じ手？として前回は行わなかったテールエンドへのバッフル装着に試みました。

前作で使った砲弾バッフルを吸鳴音の小さい位置を探して固定...
抜群の消音効果を見せましたが、やはり走行時(3000rpm～)には独特の音が発生してしまいます。

そこで、バッフルを肉厚1mmまで削り小径化。通過する流量を稼ぐことで音質を変えることが出来ないか試しましたが...大して変わることもなく。
次に、切り立ったバッフルの終端で、流体が急激に剥離するのを避ける目的でR加工してみましたが...多少変化はあったものの改善には至らず...

やはり、”絞って低音を消したのちグラスウールで高音を抑える”という定説？には逆らえません。

そして、2本目と同様にサイレンサー上流にセット。

それまで、鏡面に磨いてあったバッフルでしたが、ツルツルピカピカよりもディンプル加工されていた方が流動抵抗が少ないことを学び、それ相応に加工。更に剥離する際の風切り音を抑える目的で終端をセレーション加工するなど、試せることは全て試して変化をみました...

それが効いたのか、前回よりも小径化したのが効いたのか、音量・音質とも過去イチの出来栄え。

改造マフラーを意識はさせますが、個人差はあれ”反社”と区別されるまでは至らないのではと思っています。

足かけ4年を掛けて出来上がったハンドメイドマフラー...サウンドだけでなく常用域のパフォーマンスも抜群。

ただひとつ、やはり高速を4500rpmを越えて1時間以上巡行することはやっぱり苦手(心理的に)...

【2022年2月】

そんな機会は年に1度あるかないかですが、不測の事態でも対応できる物が欲しいとは常々思っていたところ...

そんなころ、思ってもないタイミングで願ってもないマフラーが出品されているのを発見。
多少競りはしましたが、納得の価格で手にすることができました。

定価6万超の高品質車検対応マフラー...
会心の自作マフラーとどう違うのか...
これとてワタシには『素材』です。