きすっぺのブログ一覧

こうして、小一時間ほどかかってハローベスト装着が終わりました。生身の頭蓋骨に外から異物を入れられているのですから、物凄い違和感と痛みと頭を引っ張られている感じ…そして首が全く動かせない非常に不自然な感じに戸惑いながらも、ようやく終わったという安堵感から、とても我慢出来ない睡魔に襲われました。搬送から３時間位たって、ようやくベッドに運んでもらえました。ベッドはＩＣＵにありましたが、とにかく眠いので、あっという間に寝てしまったようです。しばらくして下半身に変な感じがして目を覚ましたら、手術着を着たドクター達がオイラのベッドで足をいじっているんです。よく見ると下半身の周りに手術室で見た事のあるライトが両足を照らしていました。「何してるんですか？」と尋ねたら「手術」と答えが返ってきました。「手術？」と聞き返したら、飛び出した膝の骨の処置だとの事でした。なんと寝ている間に手術が始まっていたのです。「寝てて良いですか？」って聞いたら良いとの事なので寝てしまいました。再び起きた時は朝方の様でした。起きて驚いたのは手術がまだ続いていた事でした。左足の膝、右足のスネ、左手、とあちらこちらに縫合の跡が見られます。開放骨折した骨はポッキリ折れたわけではなく、砕けていたので細かな骨は摘出してしまったと言われました。右足は深さ１㌢位のえぐれた傷の他、深さ５㍉程の傷もたくさんあったので消毒と洗浄と異物の摘出をしてくれたとの事でした。それと寝ている間に左足が真っすぐにあるべき場所にあるので、脱臼してたのかな？と思って聞いたら、「骨盤が粉砕骨折しているし。大腿骨骨頭も骨折している」と！そして大がかりな手術が必要だと言われました。とりあえず、股関節の位置を例え正しい位置にするために、これから牽引を行うからと言って、電動ドリルを見せてくれました。続く