メーター部異音対策
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
2022-04-29 追記
本作業を行うためにメーターパネルのコネクタを脱着した場合、内部的に「CANデータ通信異常」が記録される可能性があります(メータユニットを壊さない限り、メモリ値のみですが)。
記録が残ることが嫌な方は診断機で自ら消し込むか、外注を検討してください。
この車、ふとしたタイミングでメーター付近の内装からピシッ・パキッという異音が発生することが多々あります。
先日、こことは別なSNSで紹介された「トリノカーズ」さんのブログを見てみると、X156(先代GLA, CLAの兄弟車)の異音対策についての記載があるではありませんか!!
トリノカーズさんに「異音対策について参考にさせていただく」件を問い合わせし、ご了承頂いたので当該ブログの記載内容を参考に自分なりに対応してみました。
2
まず、メーター部分手前の樹脂製カバーを取り外しします。
このカバーはメーターフードとの隙間に内装外しや指を入れて手前(自分)側に引っ張るだけです。
カバー下部分にダストブーツ(合成皮革?)がついており、これがハンドルボス部の樹脂カバーにくっついているので、完全に除去はできません。(ボス部分に置くだけになります)。
3
カバーを外した状態で見えるメーターユニット下部のトルクスビス×2本を緩めます。(T20)
ビスの頭はメーターユニット取付部にある爪で簡易抜け止めされているので、落とすことはないでしょう。
メーターユニットの上部はよくAピラーの内装カバー固定で使われる金属板バネのような形状でメーターフード部本体にはめ込みされているので、
手前に徐々に引っ張って爪の固定を外し、
その後は知恵の輪のように狭い隙間を向きを変えながらユニットを引き出します。
メーターの配線は背面上部(自分から見て)右側に1個だけコネクタがあり、
このコネクタはよく外国車で使われているような回転レバーで固定+固定解除するタイプでした。
4
ユニット本体のフード(上部やスピードメーター・タコメータ部分)の樹脂を指で挟みこむと「ピシッ」という異音が常に生じているので、
「これはどうしようもないかなぁ」と思ったのですが、
構造をよく見ると、ユニットのフード部分(前半分)と背面樹脂が別な素材になっており、これらを接続する引掛けと突起部
(よく樹脂製の箱モノを組付する場合に使用する構造)
がきしみ音を立てていることが判明しました。
5
当該引掛け部、全周で7箇所(上部×3・側面×2・下部×2)あり、接触部(裏蓋の突起側)にTESAテープを貼るだけで音がしなくなったことを確認できたので、全箇所に貼り付けしました。
(2024-04-29追記)あと、私の車両ではユニット下部のフード・基板・背面カバーが3層サンドイッチ担った場所でも鳴きが出ていたので、フードの樹脂部にTESAテープを挟みました。
貼り付け方法は以下の通り
①背面カバーに取り付けされているビスを4本緩める(T10)
②フード部分にある引掛けを持ち上げて背面カバーの突起部と縁を切る。
全部外すと当然ながら前面カバー・基板(メータ内部)・背面カバーの3つバラバラになるので要注意
③背面カバー側の突起に5mm幅くらいで切っておいたTESAテープを貼り付けする。
④前面カバー部の引掛けを背面カバーの突起にかけ直す。
このとききしみ音がしない事を確認。
⑤ビス4本締め込む
ビスを全部緩めて抜く場合、元の取り付け位置をよく確認しておいてください。
(ビス穴は背面カバーの縁に沿ってくぼみのある場所です)
背面カバー内側に2箇所それっぽい穴があり、ビス穴と誤認してメータ内部にビスを入れてしまう可能性があります
(私はやってしまい、分解してビスを取り出す羽目になりました。)
また、背面カバーにある溝に対し前面フードの突起がキーのように嵌る場所も2箇所あり、
ここの溝部(背面カバー側)にもTESAテーブを貼って異音対策を行いました。
6
トリノカーズさんのX156前期ではダッシュボード内部の被覆むき出しの配線(写真茶色の配線)にTESAテープを巻き付けして対策したとのことでしたが、
私の車の場合はTESAテープ対策済みでした。
(ここは撮影していないので、トリノカーズさんの写真をお借りします。)
(2024-04-29追記)あと、ユニット上部の金属爪と接触する2個の角型穴部分にもTESAテープ貼付を追加しました。
7
樹脂カバー部でメーターユニットとの嵌め合い部にもTESAテープを巻きました。
写真は上部2箇所の突起で、あと下部に2箇所の嵌め合いがありますので両方ともテープ処理しました。
8
(2024-04-29追記)Comandユニットモニター部からの異音も本日対策してみました。
取外方法はモニター背面のカバー2箇所を精密マイナスドライバー等でまず開いてから、
T20のトルクスドライバーを差し込んで緩めます。
モニターを上方向に持ち上げると抜けます。
9
ダッシュボードとの取付台座とモニターの間に各車両用の専用目隠しプレートがあり、
これは中央部の穴からちらっと見えていますが2本の金属バネの爪でダッシュボードに固定されているので一応引き抜いて見ました。
これとモニターの接触部が異音を起こす原因のようです(上部には純正で不織布による異音防止措置はすでにされていますが)
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モニターのコネクタは2つ。電源系とLVDS(モニター用)です。どちらもコネクタの下側に着脱フックがあります。
なお、LVDSコネクタを着脱した場合はComandユニットに当該警報が残る可能性があります。(診断機お持ちなら消し込みすればよいでしょう)
11
再度トリノカーズさんのブログより写真をお借りしますが、類似の対策を行いました。
・No.9のプレートの下部にエプトシーラ貼り付けで接触による異音防止。
・同じくNo.9のプレート取付用の板バネ部分にTESAテープ貼り付けでの異音防止。
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あとは元通り組み直して試乗です。
一応解説しますが、メータを固定するビスは取付時に斜めに刺さっている場合があるので、
締込み前に穴にちゃんと刺さるようにトルクスドライバをビスに差し込んで軽く揺すってください。
ざっと街乗り1時間弱してみましたが、メーター周りの異音はほとんどしなくなり、快適になりました。
次はBピラーの内装をつまんだところピシッという音がするので、こちらの対策を行いたいと思います。
13
(2024-04-29追記)
メータ部分手前のカバーとユニットの接触部に追加でエプトシーラを貼ってみました。
(こちらの写真もトリノカーズさんのブログより借用)
「こんなところにエプトシーラ貼ったら見えないのか?」とお思いかもしれませんが、
ユニットの各メータフードにちょうど隠れる部分なので全然わかりません。
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