2018年09月11日
スポーツラジアルタイヤにおいて、長らく安定の人気を誇っているのが、トーヨーR1Rですね。
デビューしてから、かなり経ち、価格も手頃ですが、
低温・ウェットでは、まだまだ最高のパフォーマンスを発揮します。
しかし最近、特に夏場では、素晴らしいパフォーマンスを発揮しているのが、ダンロップZ3です。
ただ、R1RとZ3は、特性にかなりの違いがあるので、それを理解して使わないと、本来の性能とは違った評価になって、色々もったいない状態になる可能性もあります。
R1Rは、タイヤの断面が四角い?トレッド面が平らな形をしています。
タイヤ幅=トレッド幅な形ですね。
タイヤの溝も深くて、ブロックが細かく別れています。
タイヤの色も黒く、ウェットや低温でのグリップを発揮しやすいタイヤです。
対するZ3は、ラウンドプロファイルと言うのでせうか?トレッド面が丸く、
タイヤ幅よりも、トレッド幅は少なく見えます。
最近のタイヤは、こんな形が流行りですかね?
タイヤの溝も、ブロックを大きく取ったデザインで、
ドライグリップが高そうなタイヤです。
で、実際にスポーツ走行をする時に、重要なのが空気圧の管理です。
R1Rは、低速コーナーでのトラクションを生かす為に、1.6~2.2くらいが目安になると思います。
対するZ3の場合、キャンバー効果と縦グリップのバランスの為に、2.8~3.5くらいになると思います。
※数値は参考例です。
「高め」とか「低め」とか書いても、読む人がイメージする数値とは、誤差が出ると思うので、
敢えて具体的な数値を書いていますが、
実際には、この数値あたりを基準に、車種・車重・駆動方式・アライメントなどに応じて、臨機応変に調整しています。
そもそも、空気圧の判断は、どのやうに決定していますか?
運転席のドアを開けた所に書いてある、メーカー基準値に合わせている?
メーカー基準値は、メーカーの都合で設定された数値です。
メーカーの都合と書いちゃいましたが、
フル積載・フル乗車でも安全に走れる数値。
最近は、燃費の為に、かなり高い数値が書かれている車種もあります。
基本1名乗車で、荷物を降ろして走るスポーツ走行では、また違った基準が必要かもしれません。
燃費よりも、タイムやグリップ、コントロール性等が、基準になりそうです。
現場では、走行直後のタイヤ表面温度を、内側・真ん中・外側の3箇所・4本点検し、
真ん中が高ければ、空気圧高過ぎ。低めに調整します。
内外が高ければ、空気圧低すぎ。高めに調整します。
内側が高ければ、キャンバーをポジティブ方向に調整。
外側が高ければ、キャンバーをネガティブ方向に調整します。
これは、タイヤの磨耗でも、同じやうな判断が出来ます。
中央が減るなら、空気圧下げる。
内外が減るなら、空気圧上げる。
内側が減るなら、キャンバーをポジティブに。
外側が減るなら、キャンバーをネガティブに。
当然、タイヤの温度プラス、運転したフィーリングとタイム、車の動きを加味して、空気圧やその他を調整していくわけです。
※たまたま最近、立て続けに、Z3の空気圧の話をさせていただいた時に、
多くの人が、2.0~2.4くらいで走っているので、
とりあえず3.0~3.5入れて走ってもらったところ、
半信半疑どころか1信9疑(笑)でスタートするも、
1コーナーで好感触→2コーナーから車の動きが見違える→ゴール後「めっちゃイイっす!」
の流れに安定するので(笑っちゃうくらい)
ダンロップ(グッドイヤー等を含む)のラジアルタイヤは、このあたりの空気圧が使えるといふ情報を、参考にしていただけたらと思います。
Posted at 2018/09/11 13:37:06 | |
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