GW後の週末に紀伊半島をドライブしてきました
時間的に今回は東側を縦断ドライブする形になりました
西側エリアにも行きたい場所はたくさんありますが、それはまた次の機会にしたいと思います
今回は距離のあるドライブですが、林道や酷道・険道を走り回るのでハスラーで出かけました
このために買ったといっても過言ではありません
結果として軽自動車の横幅と燃費が役に立つドライブとなりました
スタートは9日の夜からです
早い時間から走り始めたかったので、夜のうちに目的地近くまで移動して仮眠を取ることにしました
さぁスタートと思ったのですが、車があまりにも汚かったので洗車機に入れてガソリンも入れてからスタートです
新東名をひた走り、途中休憩と給油をしながら名古屋の湾岸エリアを抜け紀勢自動車道へ
そろそろ眠くなってきたなぁという頃に紀伊長島ICに到着
そのまま道の駅紀伊長島マンボウにやって来ました
約5時間半ほどかかりました
真夜中なので何もやってませんが、マンボウ串なんて売ってるんですね
他にサメ串やオニエビ串なども書いてありました
マンボウとサメは唐揚げもあるようです
一度はネタに食べてみたい気もしますが、食べなくても大丈夫かなw
こちらで車内にマットを広げて仮眠を取ることにします
こちらはiPhoneで撮ったので少しボケていますが、星がとってもキレイでした
7時過ぎに起きて行動開始
ここから一般道で尾鷲まで下り、山へ入る前に給油しておきます
この先はスタンドもコンビニも当分ありませんからね
酷道と呼ばれる国道425号線をドライブしていくのですが、入って10分も走ればこの景色です
もうすでに道も車一台分の幅しかありません
途中このような看板があり不安にさせられますが、書かれている地名が何処なのか分かってませんから行けるとこまで行こうと進んで行きます
最初の目的地「かくれ滝」に到着しました
尾鷲市から約20kmほど進んだ地点です
ちょっと見にくいところに滝があるのかなぁ程度に思っていますが、道からは全く見えません
そして何やら足場が奥まで続いていたので入ってました
奥に入ると言っても1分もかかりませんが、まさかのスケールの滝がありました
まさにかくれ滝ですね
地図で見つけたポイントっていうだけでしたが寄ってみてよかったです
道はまだまだ続きますので先へ進みます
坂本貯水池の湖畔を走っていると現れるのが「岩屋谷の不動滝」です
谷を渡る橋の上からしか見れない滝です
そして尾鷲から25km地点、出合橋に到着です
国道425号線は左のつり橋を渡って進んで行きますが、ここで一旦右側の道へ逸れます
通行止めとはなっていませんので車で入っていきます
ここから先は路面が少し荒れているので、オフロードタイヤや車高の高さが役に立ちます
荒れた道を1kmほど進むと現れるのが「旧東の川小学校跡」です
こちらの学校は1969年に休校となってからも29年もの間、通学区域内に住民ゼロだったにも変わらず現役小学校として登録され続けていたそうです
残念ながら1998年に廃校となり、現在は廃墟としてたたずんでいます
今はまだ形を残していますが、いずれ森に飲み込まれていくことでしょう
そこからさらに100mほど進むと道路の上に東の川簡易郵便局跡が現れます
斜路の途中の落石で車は通れなくなっていますが、上まで上がってくると集落跡があり、一番手前の建物が2005年まで現役だった郵便局の建物です
集落が無人となってからも簡易郵便局として稼働していました
しかし有線電話がなかったため、オンラインが整備されなかった郵便局でもあります
このため手続きは昔ながらのすべて手作業で行っていたそうですよ
無人の集落なので訪れる客などいるはずもないのですが、こちらの郵便局での貯金などの記録が欲しいためにわざわざ訪れるマニアもいたそうです
廃止から20年ほど経過していますが、まだ周辺の家も含めキレイに残っていますね
無残な姿になる前に訪れられてよかったです
目的の廃墟を2つ見れましたので、さらに国道を奥へと入っていきます
坂本貯水池の坂本ダムへ到着しました
ここまで走ってきましたが、対向車とは一度も会いませんでした
止まってる車は何台かいたので、釣りや林業関係者でしょうか
民家もないので当然ですが、ほとんどの場所で携帯の電波は入りません
アプリの地図が使えないので、カーナビだけが頼りです
ここまで走ってきた国道425号線はここから先は通行止めです
下北山までの27kmが不通区間ですね
425号線は下北山を過ぎてからが本格的な酷道ということです
ここからはダムの上を渡りザンギリ林道へと入っていきます
地図で見ると林道なので細い線で描かれていますが、先ほどまでの国道となんら変わらない道です
国道側が林道レベルというだけなんですけどね
峠のザンギリトンネルを抜けると、ひたすら山だけの景色が広がっています
山を越えて国道169号線まで下りてくると、上北山村役場付近です
そして地図で見つけて目を付けていたのが柿の葉寿司の「ゐざさ」です
この辺りは柿の葉寿司のお店をよく見かけますが、こちらが丁度良い位置にあって美味しそうだったので寄ることにしてました
店内はこんな感じです
注文を受けてから作り始めるスタイルでした
時刻は10時半とだいぶ遅くなってしまいましたが、朝食兼昼食を調達できました
せっかく景色の良いエリアに来ているので、お寿司を持って移動します
これから進む方向とは逆方向になりますが、169号線を10kmほど南下し、そこからさらに山道を6km
ほど上っていくと不動七重の滝展望台に到着です
展望台と言っても道路わきが少し広がっている程度のスペースですが、対岸に滝の全景が広がっているのが良く見えます
けっこう離れていると思いますが、周囲が囲まれているせいもあって轟音が響いてきます
こちらでリアゲートを開けて座ってお寿司をいただくことにしました
こちらが今回購入したセットになります
柿の葉寿司(さば)は左下、左上は桜寿司(鯛)、右上は笹の葉寿司(サーモン)、右下の昆布巻きは山菜です
せっかくなので柿の葉寿司以外のアレンジ版もいただけるセットにしました
景色のせいなのか、空気のせいなのか、とっても美味しくいただきました
ここまで上がってくる道は舗装されていますが、林道レベルの道です
平日ならほぼ対向車は来ないと思いますが、大型車は厳しいですね
お腹は満たされたので、ドライブを続けます
来た道をお寿司を購入した場所まで戻り、橋を渡って県道226号線を進みます
谷から山の尾根まで上がると県道40号線に合流、大台ケ原ドライブウェイです
終点まで行くと登山口となり店などもあるようですが、行く理由もないので景色のいいところまで行って折り返しました
だいぶ標高の高いところにいるようです
大台ケ原ドライブウェイを国道169号線まで下って南へ進み、途中から国道309号線へ入り本日の宿を目指します
しかしこの309号線がなかなかの酷道でした
分岐するところから国道にしてはと思うような雰囲気だったのですが、少し走れば道は狭まりこんな感じ
これが25kmほど続きます
対向車は峠の行者還トンネルまでほぼ来なかったので疲れることはなかったですが、トンネルから先は有料駐車場まである登山口があり交通量も少しあるので注意が必要ですね
天川村を目指すなら同じ309号線でも道の広い北側から入る方が楽なようです
309号線から分岐し、県道21号線に入ると少し早い時間ですが本日の宿泊地「洞川温泉(どろがわおんせん)」に到着です
温泉街の中を進みます
今回泊まったのはこちらの「いろは旅館」です
なかなか風情のある木造2階建ての宿です
わざわざこのような雰囲気の宿を探して泊った、というわけではなく街全体がこのような宿ばかりの場所です
街の雰囲気は後ほど
こちらのエリアは近くに大峯山という修験の山があって、門前町として修験者や参詣客で昔から賑わっていたそうです
また標高が800mくらいあるので夏は避暑地、秋は紅葉の名所ともなっているそうです
泊ったこの日も日が落ちると一気に寒くなってきてました
3時過ぎには宿に入ったので、少しゆっくりした後に街の中を散策しました
歩いて行ける場所に鍾乳洞があるというので寄ってみます
山の中腹にあるということで、そこまで有料のモノレールで上がります
もちろん歩いて登ればタダですが、なかなかの傾斜です
このモノレールも押し付けられる背中が痛くなるくらいの斜面を上がっていきますので、歩いて登るのはキツそうです
鍾乳洞の規模も鍾乳石の出来具合も・・・微妙な感じでしたね
鍾乳洞入口のテラスから見ると洞川温泉の街並みが見渡せます
龍泉寺やカリガネ橋などを見て宿に戻ってきました
部屋はこんな感じです
部屋にエアコンはなく、この時期でも朝晩は冷えるためストーブがあります
夏は涼しいんでしょうね
まだ夕飯まで1時間ほどあるので温泉に入ります
宿にお風呂は1つしかなく、先に入った人次第で男湯にも女湯にもなるといった感じです
混浴ではありません
こちらは源泉が26℃だそうですから加温してますが、いいお湯でしたね
入ると「あー」と声が出るくらい疲れに効く感じです
今までいろいろと温泉には入ってきましたが、こういう感じのお湯は初めてでしたね
お風呂を出るとお待ちかねの夕食タイムです
今回は鴨鍋のプランにしましたが、一人前でもなかなかボリュームです
鍋の出汁がとっても美味しかったです
締めは鴨の旨味が出た出汁にご飯を投入し卵を落としてのおじや
美味くないはずがありません
今回こちらの宿を選んだのは周辺の宿に比べてリーズナブルだったからでもあるのですが、選んで大正解でした
お腹パンパンで部屋に戻ろうかとしたら「デザートありますよ」ってことで別腹もいっぱいでしたがいただきました
みかんとかのフルーツくらいかなと思っていたらアイスまで・・・
ちょっと予想外で、やるなこの宿と思ってしまいました
部屋に戻り少し横になっていたらやってしまいました
朝が早かったせいもあり寝てました
起きたら9時半と2時間くらい寝ていたようです
街の照明が落ちるのがだいだい10時くらいと聞いていたので、慌てて外を回ってきました
泊った宿も夜に見るとこんな雰囲気です
2階の右の部屋が今回泊まったところです
こちらが温泉街の雰囲気です
昼に見てもいいですが、夜はまた風情があって良い雰囲気です
このような雰囲気の温泉宿が約20件ほど並んでいます
こういう雰囲気の宿が残っている場所は近場にもありますが、街全体がというのはないですね
これからも残っていてくれることを切に願います
もう一度訪れたい温泉の候補に入りました
次は吉野の桜を見に来たついでか、雪が降る中来てみたいですね
街を歩いていると目に入る「だらにすけ」という言葉
この辺りで作られている胃腸薬の名前です
大峯山の山伏から伝わったものらしいですよ
正露丸のようなものですね
宿に戻りもう一度温泉に入ってから休みました
明日も山奥を走り回ります