古くからの模型仲間には『AE86ばかり組んでる人』とよく言われますが、最近はめっきり組んでませんでしたね。
久々のAE86は実車再現です。
2004年頃までD1GPに参戦し、寺崎源選手がドライバーを務めた『セコハンwith GT WORKS 男気LEVIN』を製作しました。
当時は植尾トレノ、マエケントレノ、日比野レビンなど様々なチームがAE86で参戦していましたが、個人的に特に印象に残っている寺崎号を再現しました。
ベースキットはアオシマのAE86レビンです。
比較的新しめのキットで特に注意するポイントもありませんので、実車に倣った改造箇所をメインに紹介していきます。
ボディカラーは実車に合わせてソリッドの黒にしています。
黒単色はレビンには設定されませんでしたが、案外似合っていますね。
外装の変更箇所は、
RunFree アルファスタイルフルエアロ
RunFreeフロントフェンダー
リアフェンダー叩き出し
サイドモール除去
RunFreeカーボンボンネット
RunFreeリアスポイラー一体型テールゲート です。
バンパーはウインカーレス状態を再現し、見難いですがウインカー固定用のボルト穴も再現しておきました。
フロントフェンダーは0.75mmのプラ角棒を接着して土台にし、エポパテで成形しました。
実車換算で20mmワイドになっています。
牽引フックは0.3mmプラ板で再現しました。年式的に若干サビのウォッシングを追加しています。
フロントグリルは実車同様、レス仕様を再現しました。
フォグランプが剥き出しの状態になるので、キット余剰パーツのトレノ用リトラクタブルライトのレンズを加工して再現しました。フォグランプ固定用のステーも自作しています。
ちらっと覗くラジエターはARC製です。
また、アオシマのハチロクはエアロバンパーを装着することを前提として作られていない為、バンパーを開口するとボディ受けが露見してしまいます。
実車には無い構造で結構目立つので、ボディ受けを切除してクロスメンバーをプラ板にて自作します。(写真ではほとんど見えませんが…)
合わせてラジエターコアサポートのディテールアップを行い、ボンネットキャッチ、ホーンはプラ板で作製します。
実車に合わせてオイルクーラーも装着しておきます。
ボディ受けは新たにライト裏に新設しておきます。
リアゲートはスポイラーと一体型になるので、TRD N2仕様に付属のリアスポイラーを薄く削り、装着した上でエポパテで表面を均します。
マフラーはフジミのボーダータイプメタルマフラーを選択しました。
デカール類はD1GPのハチマキとスポンサーゼッケン以外は全て自作です。
このデータ作成が一番大変なパートでした(笑)
ドリ車故にシーズン毎にロゴのフォントやステッカーの位置、種類が微妙に異なるので、雑誌『ドリフト天国 2005年5月号』の特集・SUPER D-MACHINEに掲載された当時(最終戦後?)のステッカー配置を参考にしました。
ネットで拾える情報だと、ルーフが映っている写真が少なくてORCロゴだと判るまで苦労しました…(;^ω^)
ホイールはfactory141製のTE37 15インチです。
アオシマのTE37用デカールとTUNER MODEL MANUFACTORY製のバルブキャップを追加しました。
アオシマの15インチは何故かグラベルでリム形状が異なるので、素のTE37に変更すると随分印象が変わりますね。
タイヤは毎度のオレンジホイール製です。今回はキャンバーを付けないのですり鉢状になっていない方を装着しました。
ナンバーは装着した状態の写真がネットにありましたので、当時の番号で再現しました。
当時のD1GPはナンバー付きの車が参戦していたんですね。今のD1からは想像も付きません…(笑)
細かいマーキングの話をすると、運転席側のみドアノブ上の白文字RECAROステッカーが貼られませんので、実車再現される方は注意して下さい。(いませんよねw)
シーズン途中は貼ってあるようなので、最終戦前後で剥がれてしまったようです。
RunFreeのカーボンボンネットは、エンジンルームの熱を効率的に排気する為に後端が反り上がっています。
内装は資料が少ないので、分かる範囲で再現しています。
ステアリングはKEY!S RACING Φ35なので、ジャンクのステアリングに自作デカールを貼り付けて再現しました。
ロールバーはTRD N2に付属のものを流用し、Bピラーのガセットプレートと斜行バーのボルトをプラ板で製作してCUSCO製9点式を再現しました。
シートは左右ともRECARO SP-Gになるので、手持ちで形状が近かったHobbyDesignのRECARO SP-G Ⅲを装着しました。
ダッシュボードや計器類はノーマルなのが拘りだそうです。
ウィークポイントの少ないアオシマAE86ですが、リア回りでは2箇所ほど改修ポイントがありますので紹介しておきます。
1点目。リアの牽引フックはキットでは再現されていないので追加しておきます。
ここは比較的ネットの作例を見ても皆さん実施されていますね。
2点目。ウインカー下のパーティングラインが通る所は実車ではボディパネルの合わせ目になる部分で浅い溝になっているので、追加しておくと良いと思います。
…といいつつ、今回は掘るのを忘れていました(笑)
あと全体的な話をすると、アオシマのキットは全般的にそうなんですがボディのエッジが角ばりすぎているので、全体的に角を#400ペーパーで落としておきます。
その他にサイドシルの再現やフロントフェンダー分割ラインの追加もありますが、今回はサイドステップが装着されて隠れるので割愛します。
TRDリアスポは左右端が凸形状になっていますが、ランフリーのリアゲートは平面なので形状を変更します。
リアフェンダーは実車換算で20mmになるように叩き出しを行いました。
最近のD1GPはあまりよく分かりませんが、個人的にD1というと2000年代前半の印象が強いです。
これ以外の車両も作って並べてみたいですね。。ということで参加者を募集しております(笑)