7月に行った産業遺産ツアーの続編となりますが、ちょっと写真が多すぎて編集するのが面倒くさ(ゲフゲフ)・・・・
と、色々と諸事情ありまして遅ればせながらの投稿となります。
以下:写真の枚数がアホみたいに多いのでPC閲覧を推奨致します。
赤〇部分のシックナー・選鉱所跡を散策した後、緑〇部分の佐渡金銀鉱山の本丸に向かいます。
道中にも坑口や選鉱所と本山とを結んでいたトロッコの軌道跡などを見る事ができます。ついニヤニヤしている自分に妻の冷たい眼差しが心なしか快感に感じつつ(ぉ-ぃ
近現代における旧佐渡鉱山の象徴とも言える大立竪坑。
採鉱(坑内作業)と選鉱・製錬(坑外作業)を繋ぐ施設として佐渡鉱山を支え、日本の金属鉱山では最古とされる洋式竪坑で明治時代初期頃から平成元年の閉山まで稼働していたと言う、まさに鉱山の中心施設でもあります。
竪坑の裏側のコンクリートアーチが特徴的な捲揚室。
内部にはワイヤーが着いたままの巻き揚げ機やコンプレッサーなどが安置されており、往時の面影が窺えます。
搗鉱場・破砕場・分析所なども取り壊されずに保存(放置)されている場所へ。。。
搗鉱場(とうこうじょう)
低品位の鉱石を粉砕し、水銀を用いて金を回収する施設で、明治24年(1891)と明治26年(1893)に、それぞれ第1、第2搗鉱場が完成。
昭和18年(1943)、金から、銅や鉄、鉛などの生産に転換したことに伴い、この搗鉱場も操業を停止しました。
現在残されているのは、搗鉱場の基礎部分で、この上に建物がありました。
↓興味ない人は素通りしてしまう小さなアーチ橋ですが、銘板には明治37(1904年)の建設とあり、「人造石工法」の特徴がみられます。
何気にこれら一つ一つが重要文化財に指定されおり、旧佐渡鉱山採鉱施設は、採鉱から製錬にいたる一連の工程のうち、採鉱にかかる施設が一体で残されており、昭和戦前期の鉱山施設の実像を知るうえで重要な建造物群でもあります。
ぁぁ。。。中に入ってみたい(マテ
台風接近によりいよいよ雨脚が強くなってくる中、皆大好きな坑道へ向かいます。
(←オマエだけだ)
今回は江戸時代の手掘り坑道や採掘跡などろう人形で当時の様子を再現した宗太夫坑には入らず、明治官営鉱山の道遊坑へ入りました。
道遊坑で散見できる遺産群は国史跡であり、国重要文化財であったりと、明治期~平成元年の操業停止まで使用されていた数々の近代産業遺産が展示されているのが特徴です。
そして、道遊坑コースからは佐渡金銀鉱山で超有名な
「道遊の割戸」を近くで見る事ができます。
江戸時代の露天掘り跡で、山の頂が真っ二つに掘り割られた姿から由来しています。
岩山を素掘りで真っ二つにした先人の方の苦労と努力は言わずもがなですが、そして迫力が伝わらないのが悔しいですが、下手なパワースポットよりも余程凄いオーラを放っていました。。。何度見ても感動してしまいます
霞む割戸も幻想的です。
ちなみに割戸の裏側はこんな感じ。
(何
盛大に崩れた跡がリアルな史跡ですね
後ろ髪を引かれつつこの辺りで佐渡金銀鉱山を後にし、佐渡島の伝統陶芸である
「無名異焼」を作りに行きました。
たしか小学生の時に轆轤でつくった記憶がありますが・・・(遠い目)
無名異とは酸化鉄を含有する赤土で、止血のための漢方薬でもあった。
また、佐渡金山採掘の際に出土したため、その副産物を陶土に利用して焼かれた。
文政2年に伊藤甚平が無名異を使って楽焼を焼いたのが始まりで、安政4年に伊藤富太郎が本格化させた。後に初代三浦常山が脆かった従来品を強くするため、朱紫泥焼の手法を編み出し、今日に至る。
高温で焼き締めるために非常に固く、叩くと金属音のような音を出すのが特徴、とwikiに書かれていました。
そして完成(早)
現地で作っておよそ一か月位で自宅に届きます。
絵柄はともかくとして、激渋ですw
そして、お昼時になり、佐渡金山脇に併設されている「金山茶屋」で昼食を摂る事にしました。
「金山茶屋」は前述した搗鉱場・破砕場・分析所の近くにありまして、佐渡金山の従業員の方も利用されている食堂でもあります。
個人的に当たりだった「佐渡海鮮漬け丼」。800円
季節によって魚は変わりますが、7月頃は佐渡近海のマグロが「なう」らしく漬けマグロ丼でした。
切り身も厚めで、程よくのった脂とボリューミーな佐渡産コシヒカリとの相性は素晴らしい丼でした。
はい、それと佐渡金山に来たら外せない鉄板メニューであります「金山カレー」!600円
「道遊の割戸」をイメージした造形、更に金粉がかかっておりセレブな気分を味わえます・・・・
って、
「何かイメージしていたのと違う」ww
これじゃまるで・・・
(注:イメージです)
フナムシしか居なかった石切り場跡にて
どんどん波も高くなってきましたが・・・金山
(おっぱい)カレーも美味しかったですよ!!
まだまだ見たい所はあったのですが、帰りのフェリーに乗る時間となり佐渡島での遺構散策を終えて・・・カーフェリーに乗船
予想通りに帰りのフェリー、新造艦とはいえ台風の影響をもろに受けまして船内は地獄絵図であった事は最早言うまでもありません^^;
(水平線があんなに上下に動くと、もぅ。。。ね)涙目
ドックで何事も無かった様に佇むスイスポ
佐渡島の起伏に富んだ山間部・沿岸部を颯爽と駆け抜けたスイスポに称賛を送りつつ、今回の産業遺産探訪ツアーの幕を閉じました。
締めは往時の面影を追ったワンカットで
佐渡ヶ島、産業遺産探訪ツアー vol.1
佐渡ヶ島の近代遺産探訪 《旧相川拘置支所》
Posted at 2015/09/16 21:58:03 | |
産業遺産(観光用) | 趣味