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2012年04月27日

クルマが壊れるメカニズム 後編 クルマの修理がデリケートなワケ

さて、前回は、中古車が壊れるワケは、「寿命全う点に突き進む矢印をバサっと掴むことイコール、中古車を買うコト」であり、だからこそ、「モノによって寿命全う点の到来が異なるし、バンバンとやってくる個体もあるよ」という、ミョウチクリンな自論をご紹介致しました。

さて、壊れたら、
①手放す
②なおす
③放置する
の3パターンがありそうです。

①は、とってもわかり易いし、ある意味正しい選択。次から次へと到来するであろう寿命全う点との決裂!

時折、クルマが壊れるなんてイヤ!だから、新車に限る!という向きもあります。

正しい!
全く持って、ただしいです。
ま、新車だって壊れるんですが、無敵の●年保証なんてのがあるらしいし、壊れた時のグチまで、ディーラーの営業マンが聞いてくれたりもする得点付き。(想像)

さて、②を飛ばして③
これも、あり得る話。
ギーギー音がし始めた、なーんか臭い、オイルは三年前に換えたきりであとは継ぎ足し、などなど。

「でも、走れるから、このままでいいよ」

こんな個体を手にする次のオーナーは、、、

まさに、「掴んだ」状態?!
次々と到来する「寿命全う点」に堪えられるか?!

ウチのG15は、まさにそんな感じ。ショップで見ていてもらった、という割には、トラニオンはグリス切れ、トンチンカンな作業痕のオンパレードでしたよーん。
ま、おいらの場合、分かっていて手に入れたようなもんだから、事情が違いますが、、、。

で、放置したまま乗り続けると、部位によっては、芋づる式に、本来、壊れんでいいところまで壊れることが、ままあります。
ロッドエンドのガタを放っておいたら、ステムのほうまでガタが及んだ、オイル交換を怠ったらアジャスターに異物が入り込んだなどなど。

ホントはずっと先にあるはずの「寿命全う点」をイタズラに、しかしながら確実に引き寄せていることになるワケです。

さて、真打ち②。
ここまでなら、バオヤッキーさんから「そんなのアタリマエじゃーん」とエールが飛んで来そうです。

「なおす」

「なおす」と「なおっちゃった」

「なーんか、この部品がアヤシイなー」で交換。エンジン掛かった。
さて、なおしたのでしょうか?
イエイエ、単なる部品交換です。
なおしてません。交換してみたら、結果、動いただけ。
勘違いしちゃいけません。
なおっちゃった、だけ。

悪いだのなんだの云うつもりもなく、そういう楽しみ方だって、部位によっては、あるよね、と思いますしー。

ただ、なおした、のでなく、結果、動いたということ、を理解してくださいませ。


「修理に必要なのはクルマとの対話」だと思っています。言い換えるなら、理論と閃き、直感が不可欠だと感じていますし、腕が確かな諸先輩方も、そんなセンスをお持ちです。
どれかが欠けてもダメ。

理論を持ったトラブルシューティングをする、ということは、壊れたプロセスを知るということ。で、そう云う姿勢で臨む方々は、とても作業が丁寧(じっくり、だとか、ゆっくり、だとかでなくて「丁寧」)。

なぜなら目的が、交換では無くて、原因の追及だから。

痕跡をイタズラに消したりしません。めったやたらと、片っ端から部品交換したりしません。

診断器が使えるような、近代車でも同じです。

追及していって、原因の箇所に到達する迄に、いくつかの、部品や配線の取り外しを行うのが常。

とある部分が「寿命全う点」に到達したようなクルマの場合、あらゆるところが、経年劣化で傷んでいるはずで、そんな処へ、闇雲に、バッタんバッタん、片っ端から部品交換してしまうような、行き当たりバッタリ的作業をしてしまったら?

「これかな~?あ、違った~。」「じゃ、こっちかな~。あれ、まだ動かないなー。」

劣化した、でも、まだ寿命全う点が到来していない部品だって、溜まったもんじゃないでしょ。
ぐいっと引っこ抜かれて、ブチッやら、バキッやら。表面じゃなくて内部構造など、見えないところへのストレスの嵐。

もひとつ。
故障したクルマの汚れは、あらゆるところが、原因追及のための鍵、というか、痕跡が埋もれています。
これ、宝の山。

片っ端から部品交換してしまうような雑な作業は、大切な痕跡を消してしまうのです。

証拠隠滅、完全犯罪!?
プラグコードに針のアナがあいただけで、点火、絶不調になるの、知ってました?
コードのヨゴレを綺麗に拭かれたら、めちゃくちゃ、見つけ難くて仕方ない!

トラブルシューティング無しの行き当たりバッタリ的作業が、「寿命全う点」を、いたずらに近づけるだけ、というそのワケ、お分かり頂けましたでしょうか。

ましてや、ヒトサマのように、不調なところを話すことが出来ないクルマ。
クルマの修理はデリケート、線を引いて楽しむのが吉、と@かなやつが申し上げるゆえんでございます。

ま、ハナタレ小僧のたわごとですわ~。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2012/04/27 22:58:12

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