小型で可愛いマニュアルシフト車ということでキビキビ走ることを期待して衝動買いした。
本当は5ドアが欲しかったが、MTは3ドアしかないのが残念。
2速がパワフルで非常に有用なギヤである。予想以上にキビキビ良く走るのに驚いた。
荒っぽくスタートすると前輪が空転しそうな勢いだ。
しかしロングストロークのエンジンであるために5500回転を超えたらレッドゾーンに なるのでほどほどでシフトアップせざるを得ない。
とはいえ信号でスタートすると後ろの車とあっさりと間隔があくので加速はなかなか良いと思う。
カタログ数値では馬力がわずかに75ps/4800rpmで最大トルク13.8kg・m/2800rpmだが、走行感覚はカタログ数値よりはるかにパワフルに感じる。
ハンドリングは右に切ってから左に切り替えしたときなどにグラリと尻が揺れた感覚があった。
乗り心地重視のために標準のアブソーバーが柔らかいためだと思い、社外品のカヤバのアブソーバーに交換したら、やや固めだがリアの安定性は増して非常に良くなった。
スプリングもやや硬くするとなお安定感は良くなるだろうが、反面乗り心地に悪影響がありそうだ。
急なコーナーリングでもアンダーステアは余り出ないで、ややロールが大きいものの安心して曲がりきれるようなシャープなステアリング特性だ。
パワーステアリングに共通する問題だが、路面の情報を遮断してしまうので、スポーティな運転には向いていないが、ファミリーカーとして非常に取り回ししやすい車である。
ミッションの動きはワイヤーでリンクされているためにやや節度が無いが、慣れれば問題は無い。
バックギヤの位置は外車独特の左前だがどうして外車は左前がバックなのだろう。
ボディの剛性感は高く、塗装の質も非常に良い。内装もゴルフに準ずる仕上げで、豪華さに欠けるが日常のアシ車としては十分な装備である。
リアの荷物室の床の高さは非常に低く、大量の荷物が簡単に収納できるのには驚く。
タイヤを縦に立てて4本並べて収容できるような車は珍しい。
さらにリヤのゲートを閉めたときの音はさすがドイツ車という感じの重厚な音がして快感である。
デザインの良いシートは好みによるがやや柔らかすぎるような気がする。
ゴルフのスペアキーも高かったが、ポロのスペアキーを注文するとイモビライザーのコードをキー内臓のICに入力する作業もしなければならないためにゴルフのキーの5割増しの6300円も請求されたのには驚いた。
燃費は非常に良く、レギュラーガソリンで良いのはありがたい。日常の使用で11キロ程度、
長距離のドライブでは16キロ近い経済性を示している。
車重が990Kgのために重量税も安いし、任意保険の料率クラスも安いので助かる。