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「廃線を辿る旅」シリーズ。
今回は、2001年に廃線となった名鉄・谷汲線の終点の谷汲駅を訪れました（岐阜県・揖斐川町）

谷汲線は岐阜駅前からの路面電車がそのまま乗り入れてくる地域交通線。利用客減少と赤字線整理の煽りを受け、2001年に廃線となりました。

谷汲駅には、その谷汲線で使用されていた車両が2両、保存されていました。


廃線を辿る旅で車両に出会えたのは初めてですね。その車両の歴史もかなり古く、戦前より使用されていた車両です。


しかし、保存会の方々の努力と屋根付きの環境で2両とも大きく傷むことなく古き良き時代の姿を今も見せてくれます。


ホームは自由に歩くことができ、当時を偲ぶことができます。


もう動くことはない電車。見つめる線路の先は、かつては路面電車線を経由し、岐阜駅前まで伸びていました。電車なのにサイドミラーがあるのは路面電車線を通っていた名残です。


改札口の脇には待合室を改装した小さなミュージアムもありました。


貴重な資料から谷汲線の歴史を知ることもできます。

そして、2001年の廃線から20年以上経つとは思えないくらい、駅舎も、ホームも、車両も当時のままで、一見廃線の駅とは思えない綺麗さを保っています。


見学に訪れた日も、保存会の方は朝からメンテナンスに余念がありませんでした。
保存会の方々の努力に敬意を表し、わずかながら募金もしてきました。


駅舎も駅前広場も当時のまま。電車で着いた人を迎えに来たように見えるくらい、まだ営業している駅のようです。

谷汲駅は名古屋からは結構遠く、廃線後の公共機関もないために訪れるには車が必要ですが、当時の面影をしっかりと味わうことができます。揖斐川沿いの観光をしつつ、訪れてみてはいかがでしょうか。