先のブログ内容の待ち時間、自作アスレチック水槽の照明も自作してみました。
以前から度々LEDの実験に60cm水槽を使っていたのは、実はこれの伏線だったんですよね(笑)
今回使用するLEDは1wパワーLEDを3発。
駆動するドライバモジュールが、一個で1wパワーLEDを3発まで対応している為、結構効率がいいんじゃね?って事で。
ま、要するに以前設置したリヤ・ラゲッジのパワーLEDシステムをまんま使用するんですが
↓
店で物色していた所、凄く気になったパーツがあったのでそれも試しに導入。
よって今回のスペック
1wパワーLED
・半値角は120度(@350mA)
・全光束:100ルーメン(90ルーメンmin)
・色温度:6500ケルビン(※大陸産のクオリティで色ムラ多し/笑)
・VF:3.3V(typ)(3.0~4.0V)(@350mA)
・発光効率:86.9ml/Wtyp(理論値)
・半値角:120度
@は350mAで駆動した数値の様です。
今回は320mAで駆動します。
ドライバモジュール
・入力電圧:+12VAC/DC(10.8~15VAC/DC)
・
出力電流:320mA(300~340mA)
専用リフレクター導入。
※モジュールの許容により、パワーLEDのフルパワーより若干数値が大人しくなるのが伺えますが、耐久性も考慮すると限界値に近いスペックですね(笑) 流石専用品です。
対する今まで使用していた蛍光灯型照明のスペック
ビバリア コンパクトライト ルミノDX 11w
・電球型蛍光灯、3波長昼光色、6,500K
・AC100V、50/60Hz仕様
・LEDランプ搭載(ON、OFF切替スイッチにて蛍光灯OFF時にブルーLEDが点灯)
写真中央に伸びるアルミ板に配線が這っているのが自作LED照明。
右に写っているのがビバリア コンパクトライト ルミノDX 11w。
※余談ですが、スペックを調べるのにググったら、この照明のメーカーさん・・・ 去年の10月に倒産していたそうで・・・orz 残念です。
ちなみに自作なので、当然電源部も自作しなければなりません(汗)
ちまちまアクリル板を切ってベースのアルミ板に合う様に制作しました。
本体と水槽のステーもアクリルで制作していますorz
ちなみに写真に写る黒い物体が今回導入したリフレクター。
真っ暗な部屋で比較写真撮影を行う都合、二段に分けたのはオプションで付けた紫外線LEDの存在がよく解らない写真になった為。
この説明は後ほど。
では60cm規格水槽で実験。
1wパワーLED、3発仕様の照明は
対して11w蛍光灯照明は
※デジイチは同じ条件で撮影しています。
アクアリストなら、誰もが憧れるメタルハライド照明による魚の陰影がくっきり下に写るアレ。
かなり近い表現になったと思います。
※残念ながら蛍光灯時に影が出るタイミングが取れず、虹色ボウズハゼが現れた時に・・・ しかもそこにピントが合わず・・・ しかし、真下でもほとんど写真と変わらないボケた影である事は間違い無いです。
それにしても同じ6500kの設定でこの色味の違い
影が示す通り、明るさに圧倒的な差が出た結果ですね。
一番解り易いのは踊り場の下に設置したコリドラスの砂遊び場。
蛍光灯下ではこんな見え方なのが、1wパワーLED 3発仕様だと
解り辛いですが、砂の表面がムラになっているのは水面の揺らぎがそのまま投影されて放射状に広がっているからです。
水面の揺らぎは精神的に癒し効果があるとされていて、メタルハライドじゃないと出来なかったんですが、この仕様ならばっちり写り込でいるので、もうメタルハライドなみの光量です!!
ちなみにリフレクターを着けないと明るさが拡散して蛍光灯の様な光の広がり方になりました。
恐るべしリフレクター!!
で、制作費。
1wパワーLED ¥150x3
モジュール ¥140
リフレクター ¥300x3(本体より高価/笑)
アルミ板 ¥410
5mm紫外線LED 10個 ¥200(3個使用)
紫外線LEDの電源にCRD 家にあるので今回は買ってない。強いて言えば追加で¥30くらい?
12V ACアダプター ¥600
DCジャック ¥40
※ トルグスイッチの金額 ¥420x2を忘れていました・・・
計¥1.840
計¥2,680
配線とアクリル板は余っていた物を使ったので不明。
気になる消費電力は12V仕様で制作したのですが、しっかり計算してみたら9.9V(3.3V並列3個なので9.9V。4個では13.2Vとなり電圧不足で光らせられない)x0.32(320mA=0.32A)=3.168wみたいです。
ACアダプターで12V食ったとしても3.84wです・・・
(;゚Д゚)
今までの11wから約3.2wとは・・・orz
ちなみに12V仕様なので、車内でも使用可能!!(笑)
対してビバリア コンパクトライト ルミノDX 11wは当時¥2,600くらいが平均販売価格だったと思います。
※こうして対比すると申し訳ないですが、10年以上前なんて18w蛍光灯x2で同じ位の明るさだったので、これでも凄い進化だったと思います。
対して同じ位の光力を望むなら、メタルハライドになると4マソ〜の価格で150wは覚悟しないとなりません。
今なら自作LEDが超お得ですね(笑)
次は90cm規格水槽用照明にタライしたいと思います。
今回造った照明をあてがってみたら、ちょっと光量が足りない(自分基準でメタルハライドで照射した店のディスプレイ水槽との対比)感じがしたので、3wパワーLED 4発仕様で構想&パワーLED用リフレクター&レンズの効果も試したいと思っております。
ちなみに先に触れた紫外線LEDの件。
これは、白色LEDの話を聞いていたのでおまけで組んだんですが、実は「白色LED」って「青LED」なんだそうです。
ヘッドライトを制作している技術者の方から聞いたので間違い無いでしょう。
白色LEDをよく観察した事がある人なら思い当たると思いますが、白色LEDの発光面は必ず「黄色」なんですよね。
察しの早い人ならこのキーワードで「はっ」と思うと思います。
ハロゲンランプで見かける5000k以上のガラスって「青」でしょ?
ポジション等の「白色」をうたう電球は全てガラスが「青」です。
様はハロゲンだとやや黄色い発光色に「青」を被せて「白」化しているんです。
白色LEDはそのハロゲンの逆の発想だったんですね。
なので、白色LEDは緑の成分が無い変な白だと聞きました。
そこで今までの「青っぽい」とか「ばらつきがある」と言った不思議だった件もすっきり理解できました。
日本のメーカー、日亜が圧倒的なクオリティを保っているのも、その「白」に変換する黄色いチップの「厚み」の管理が徹底的に行われているからこそ、高品位であり高価な理由なんでしょう。
逆に安価な大陸産は、このチップの誤差を全く管理しないからその分も安く、粗悪品が世に出回ってしまうんでしょうね。
話が逸れましたが、紫外線LEDを導入したのは少なくとも太陽光に近付ける為、青と黄色の成分しか無い光に紫外線を混ぜると言う理由からです。
日本では「紫外線」と言うと「日焼け」による悪影響ばかりが先立って悪いイメージばかりですが、実は「殺菌作用」がある事には余り触れてないですよね。 ま、殺菌作用=生体には毒なので仕方無いですが。
しかし、日常で布団を干す理由を考えれば分るでしょう。 全てが悪しき存在では無い事を。
理由が分れば利用する。
これぞ更なる進化の第一歩だと思いますよ(笑)