ガソリンスタンドの店員さんが「無料で点検やってますので」って声掛けるので（笑）…

暇すぎたのでお願いしてみました。

アルト君で行きましたが、この車に声かけるなんてなかなかの強者だなぁとか思います。

普通なかなか社外メーターいくつも付いてて少し車高短でマフラー変えてて古い車なんて細かいお客さんでクレームになるか壊しちゃうかも知れないで手なんか出したがらないと思います。

どんな具合に点検してくれるのか、どんな店員さんなのかが気になったので、敢えて余り口は出しません。

基本見てるだけです。

見た目20代位の若い背の高い方でした。


店員さん「ボンネット開けさせていただきます。」

僕 「ど～ぞ～」

と、運転席下を頭つっこんで覗き込む店員さん。

そんな所探しても見つからないゾ!!
頭突っ込まんでも目の前にあるじゃないか!!

とか考えながらふあぁ～とひとあくび。

アルト君のボンネットのレバーはわざわざ覗き込まなくても、ドアを開けたらよく見える位置にあります。

ようやく見つけてボンネットを開いて、ペーパーウエス片手に、さぁ点検!!

と思いきやまたもや何か探しておりました。

エンジンの廻りをペーパーウエス片手に
「えっ？えっ？」
と小声で呟きながらさがしております。

何を探しているかは分かってはいますが僕はいじわるなので教えてあげません。

ふらふらとエンジンルーム運転席側を２～３分探しています。

が、
「最近点検とかってされてますか?」
とか訊きながらエンジンルーム助手席側へ。

あぁ、スルーされた…。

F6AのアルトとかワゴンRとかカプチーノとか、
まぁーとにかくその辺のスズキ車ってオイルレベルゲージって黒いから見つけにくいですよね。
特にアルトワークスとかAZ-1とかは狭いところにあるんで。


左手にもったペーパーウエス「僕はなにをしたらいいの？」

あぁ～。
残念ながら他にペーパーウエス使って点検する場所なさそうだからさよなら～。

ひとまず
「点検!?まぁ必要な時に適宜…」
と、答えておきました。


一方、エンジンオイルをスルーした店員さんは、エアコンのレシーバータンクを指差して、ガスの補給口のキャップを外したりしながら何やらサイトグラスを覗き込んでいます。


……エンジンかかってませんけど。
……エアコン入れてませんけど。
それじゃあサイトグラスみても何も分かんないじゃん!!
キャップ外す必要無いじゃん。
それとも超能力か何かでガスの量が分かるのだろうか?
この車今分かったところでどうしようもないのだが…（不安）


店員さん「エアコンの効きは大丈夫ですか!?」

元気はつらつ!
いい質問です。

僕 「エアコン効かないです。ここってR12でもみれるんですか?」

店員さん「R12ですか?多分…大丈夫です。」

へぇ～。
大丈夫なんだ…。
珍しいスタンドだなぁ。

まぁガスみてもらっても仕方ないです。
ハイ。
先日コンプレッサーがお亡くなりになりましたから。
急に煙が出てエアコンが効かなくなったそうな。

コンプレッサーがロックしてついでにクラッチが引きずられて壊れてました。
只今中古コンプレッサーを手配しとります。


僕「コンプレッサー壊れてて効かないんですけど…。」

店員さん「あー、コンプレッサー壊れてるんですか。コンプレッサー壊れてるとガスチャージとか真空引きとかできないんで～ふじこふじこ…」

はぁ…。
左様にございますか。


店員さん「あ！クーラント減ってますよ。ほら。」
僕「あ、はい…へってますね。」
減っているそうだ。
サブタンクのHレベルから5mm位。
だからなんだいな？


すると、ラジエーター廻りを見回す店員さん。
小声でぶつぶつ呟きながらラジエーターキャップに手をかけます。

えっ？
開けるの?
さっき走ってきたばかりだよ!?
キャップにもきちんと注意書きしてあるよ!!
馬鹿なの!?
あんた馬鹿なの!?

と、心の中で叫んでいましたが、2、3度開けようか開けまいかキャップに力を込めたところで諦めたようです。
ホッ。

そしてボンネットを閉じて
「はい、ありがとうございました」
と言われ、点検作業は完了したようです。
利益率の高い商売をする為の点検作業は完了したようです。

無料ですぐ出来る点検なら他にも見るとこあるのに。

ブレーキフルードが茶色いですねとか、ウォッシャー液は大丈夫ですかとか、ファンベルト鳴いていますねとか、ワイパーの拭き残しがひどいですねとか、タイヤの空気圧見ましょうかとか（ゲージ真横にあったぞ）言ってくれないみたいです。

結構テキトーですよね。

なのにAT車だったらきっと「ATFがふじこふじこ…」
と言われたことに違いありません。

ATFやLLCなんかはかなり利益率が高いようなので、スタンドやらカー用品店、ディーラーに至るまで、ノルマを設定しているところが多いみたいです。

本当に交換の必要があって言ってくれるならいいんですけど、なんせ仕事のノルマですから。

お金とか生活とかいろんなものがかかっていたりしますから。

まだ交換の必要なくても交換の必要がっていいがちになってしまいますよね。

ましてや締め切りが近かったりすると尚更。

僕も一時期そちら側に居ましたから一概に店員さんが悪いとは思いませんが、今から考えると「馬鹿みたいなことをしていたなぁ」とか思っちゃったりします。

会社は会社で存続がかかってますから利益を確保しなくちゃいけませんし。

これは車関係に限らず、やっぱり販売業ならば多少はあることかと思います。

売り手には売り手の理由や思惑があります。

買い手にも買い手なりの思惑があります。

完全に利害が一致するならばともかく、でなければどちらかが妥協しなければいけない。
それが商売って奴なのかと思っております。


そんなことばかり考えていてはおちおち買い物もしていられません。

詰まるところは、物事の裏側ばかり見ていても、あまり気持ちのいいものではないと言う話でした。

（あれ～?そんな話書こうと思ったんじゃなくて、スタンド店員さんに変な対応されてメシ以下略てなると思ってたんだか…）